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「あった」の敬語表現・あったの使い方と例文・別の敬語表現例

更新日:2024年08月05日

「あった」と読む敬語はいくつご存知ですか。「あった」と同じ読み方であっても、敬語はそれぞれ違います。敬語にも種類があります。丁寧語、謙譲語、尊敬語はどのシーンで使うのが相応しいでしょうか。「合った」「会った」を中心に敬語をご紹介します。

「あった」の尊敬語の例文を見てみましょう。

「お客さんの靴はおありになりました」
「先生はご友人とお会いされていらっしゃいました」
「部長は事故に遭われました」
「教授は級友に遇われました」
「先輩は恋人と公園でお逢いされていました」

「あった」の別の敬語表現例

「あった」は「合った」「会った」の他に「あった(平仮名)」「遭った」「遇った」「逢った」があります。「あった(平仮名)」は「存在した」という意味です。「遭った」は「良くないことにあった」、「遇った」は「偶然あった」の意味です。「逢った」は「好ましい人にあった」を意味します。敬語をそれぞれ見ていきましょう。

「あった(平仮名)」の敬語

丁寧語は「あった」に「ます」を付けて過去形にして「ありました」になります。丁寧に言うと「ございます」となります。謙譲語はありません。尊敬語「おありになる」は「おありになりました」の過去形になります。

「遭った」の敬語

丁寧語は「遭った」に「ます」を付けて過去形にして「遭いました」になります。謙譲語は「お(ご)~する」の形ですが、遭うのは自ら遭おうと遭ったものではないため、この形は取れません。

尊敬語は「お(ご)~になる」の形は不自然です。良くないことに「遭った」人に対して仰々しい敬語を使うのは失礼です。「遭われた」を丁寧な言い方にして「遭われました」くらいが自然です。

「遇った」の敬語

丁寧語は「遇った」に「ます」を付けて過去形にして「遇いました」になります。謙譲語は「お(ご)~する」の形ですが、遇ったのは偶然であったためこの形では不自然です。

尊敬語は「お(ご)~になる」の形は不自然です。「遇った」内容は予期せぬことで、良いこととは限らないため、仰々しい敬語を使うのは失礼です。「遇われた」を丁寧な言い方にして「遇われました」にしましょう。

「逢った」の敬語

丁寧語は「逢った」に「ます」を付けて過去形にして「逢いました」になります。謙譲語の「お逢いしました」や「お逢い致しました」は違和感があります。

「逢引(あいびき)」のように「逢う」には「恋人にあう」の意味があります。自分の身内のように近い人に敬意を表した言葉になるため使えません。「母にお逢いしました」と第3者に言うのと同じです。

尊敬語は「お(ご)~になる」の形から「お逢いになる」となり「お逢いになられました」「お逢いなさいました」となります。「逢った」を「逢って」と「いた」に分けます。

「逢って」を尊敬語にすると「逢われて」「お逢いされて」「お逢いなされて」となります。「いた」は「いらっしゃいました」となり「逢われていらっしゃいました」「お逢いされていらっしゃいました」「お逢いなされていらっしゃいました」と言うこともできます。

敬語の難しさ

「あった」と読む言葉はいくつもあることがわかりました。「あった」と読む漢字は意味がそれぞれ違い、敬語も同じではありませんでした。同じ「あった」の言葉でも尊敬語がいくつもあり大混乱です。シーンに相応しい「あった」を使えるように敬語の理解を深めましょう。

初回公開日:2018年02月14日

記載されている内容は2018年02月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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