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「急がせてすみません」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現

更新日:2024年10月03日

ビジネスで「急がせてすみません」と上司や得意先に言わなければならない場面は、敬語に良く気をつけて言う必要があります。特にこちらの手違いが元で「急がせてすみません」と言う時には最新の注意を払いましょう。敬語で「急がせてすみません」と言う表現を解説します。

「急がせてすみません」の敬語表現とは?

ビジネスで得意先の方や上司に、「急いで欲しい」「急がせてすみません」と伝えたい場合は、どのような表現をすればよいでしょう。気を付けないと、目上の人を使役するような失礼な言い方になってしまうため、敬語表現には細心の注意を払う必要があります。

「急がせてすみません」という言い方を敬語で表現すると、「急がせて申し訳ありません」「急ぎ立てして申し訳ございません」となります。相手に急いでもらう事をお願いするのですから、「恐縮ですが」「お忙しいところ」「大変に」などの言葉をつけて、より丁寧な言い方をするとよいでしょう。

「急がせてすみません」の敬語での使い方

「急がせてすみません」の敬語での使い方の例としては、「待ち合わせの時間を30分過ぎております。急がせて大変申し訳ありませんが、お早めにお越しくださいますようお願い申し上げます」などです。

こちらへ早く来て欲しい時や原稿が締め切りが間に合わない時など、やむを得ず相手を急かして何かをしてもらう場合は、「早く来てください」「もっと早く持って来てください」などと直接的で非礼にあたる言葉をかけてはいけません。

まずは「急がせてすみません」と謝る気持ちをはっきりと伝えてから、「約束の時刻が迫っておりますのでお早めにお願いします」と伝えてください。

たとえ相手が遅刻したり締め切りを守らなかったりした場合でも、目上の人に対して「急いでください」と命令口調で言うのは厳禁です。特にビジネスシーンでは、相手の機嫌を損ねると後々まで仕事に影響が出るので、一時の感情で失礼な言い方をすることだけはやめてください。

敬語の種類

敬語には「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の三種類があります。尊敬語は相手を敬う言い方です。謙譲語はこちら側が遜った言い方です。丁寧語は「です・ます」調の丁寧な言い方です。

尊敬語は相手が主体の言い方です。例えば「お客様がいらっしゃいました」と使います。謙譲語は遜ったこちら側が主体になる言い方です。「(私が)お手紙を頂きます」と使います。これらの文章の中で「ました・ます」は丁寧語です。尊敬語・謙譲語と丁寧語は組み合わせて使います。

他に「美化語」という言い方があります。丁寧で上品な言い方にして敬語と組み合わされて文章全体をまとまりのある美しいものにします。単語の前に「お・ご」を付けるだけの時と単語そのものを変化させる場合があります。

「お・ご」を付けるだけ
例:蕎麦→お蕎麦 会計→お会計 報告→ご報告
変化する場合
例:着物・服→お召し物 顔→ご尊顔 味噌汁→御御御付け(おみおつけ)

使い方の例は?

こちらの手違いが原因で相手を急がせてしまうなど、急なトラブルが起きた時はよほど気を遣う必要があります。相手の機嫌を損ねない言い方で「急がせてすみません」と敬語で表現する例を紹介します。

当方の手違いにより会場が間違っておりました。お疲れのところ急がせてしまい誠に申し訳ありませんが、至急Aホールへお越しくださいますようにお願い申し上げます。

開演時間が30分早くなりました。お寛ぎのところ急がせて大変に恐縮ですが集合場所にお戻り下さいますようお願い申し上げます。

メールでの使い方とは?

メールにて「急がせてすみません」と連絡する時には、相手の顔が見えないので細心の注意を払う必要があります。対面して「急がせてすみません」と言葉を交わす場合は相手の仕草や表情から、今の気持ちを汲み取る事ができますがメールではできないからです。

対面して「急がせてすみません」とこちらが言った場合に、先方がもし嫌な気分を顔に表していたら「本当に申し訳ございませんがよろしくお願いします」と再度のお願いもできますが、メールではそういった細かな配慮ができないので、最初から最大限の敬語で「急がせてすみません」とお詫びしつつお願いをすることが望まれます。

「急がせてすみません」を敬語表現するときの例文

メールでも使用可能な「急がせてすみません」を敬語表現した例文をご紹介します。こちらの「急いで欲しい」というお願いを失礼のない言い方で表現しました。

・お忙しいところ急がせてしまい大変恐縮でございます。誠に申し訳ございませんでした。
・この度は急がせる結果となってしまい誠に申し訳ありません。何卒ご容赦頂きますようお願い申し上げます。
・私共の手違いにより、お客様を急がせてご迷惑をかけました事を心よりお詫び申し上げます。

「さ入れ言葉」に注意して

最近の傾向として敬語で話す場合に余計な「さ」を入れる人が増えてきました。例えば「急がせてすみません」と言う場合に「急がさせてすみません」と言ってしまいます。

敬語表現としてどんな場合でも「させていただきます」と遜って言えば失礼に当たらないと勘違いしているので、「急ぐ」という動詞の使役の表現としての「急がせる」という言い方にも「さ」をつけてしまいます。

他にも「歩かせる」「行かせる」「向かわせる」などがありますが、それぞれ「歩かさせる」「行かさせる」「向かわさせる」と間違った言い方をします。

「させていただく」は相手の了解を得る場合の遜った表現ですから「させていただきますがよろしいでしょうか」と続けるのが本来の使い方です。「急がせてすみません」と相手にお願いをする場合には元々当てはまりません。

「急がせてすみません」の別の敬語表現例

{急がせてすみません」という表現には別の言い方があります。「立てる」という言葉を使って使役のニュアンスを少し和らげる方法です。この「立てる」は同じ意味で「御用立てる」とも使います。

「急がせてすみません」をソフトに表現しているので、「急がせてすみません」とお願いしづらい得意先にはぜひ使いたい言い方です。

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初回公開日:2018年02月25日

記載されている内容は2018年02月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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