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「向かいます」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例

更新日:2024年09月04日

打ち合わせを行う場所に向かう時や取引先の相手の会社へ出向く時など、「向かいます」と表現するシーンは少なくありません。しかし「向かいます」とは敬語表現なのでしょうか。そこで今回はこの「向かいます」という言葉について敬語表現や使い方など詳しくご紹介してまいります。

「向かいます」の敬語表現

ビジネスシーンにおいて、打ち合わせを行う場所に向かう時や取引先の相手の会社へ出向く時など、「向かいます」と表現するシーンは少なくありません。しかしよく考えてみると「向かいます」とは敬語表現なのでしょうか。

ビジネスの世界においてはその場その場に合わせて正しく表現する必要があります。そこで今回はこの「向かいます」という言葉について、その敬語表現や使い方などについて詳しくご紹介してまいります。

「向かいます」の尊敬語

まず「向かいます」を「向かう」+「ですます」と捉え、「向かう」に焦点をあててご説明いたします。

「向かう」という言葉の尊敬語ですが、残念ながら「向かう」という言葉を使った尊敬語というのはありません。なぜならば、「向かう」と表現するのは基本自分の動作として使いますが、尊敬語というのは相手の行為に対して使われるものであるため、相手に対して「相手が向かう(向かいます)」という表現は基本しないからです。

では相手の方が向かう場合はどのように表現するかというと、これは単純に相手が「来る」ことを指すので、「来る」の尊敬語を当てはめることになります。

「来る」の尊敬語

・いらっしゃる→相手が「いらっしゃいます」
・おいでになる→相手が「おいでになります」
・来られる→相手が「来られます」
・お見えになる→相手が「お見えになります」
・お越しになる→相手が「お越しになります」

なお、自分の会社の上司や目上の人が「行く」という意味での「向かう」を表現したい場合には、謙譲語で表現するのが妥当でしょう。

「向かいます」の謙譲語

次に「向かう」の謙譲語についてですが、こちらも残念ながら「向かう」という言葉を使った謙譲語というのはありません。従って謙譲表現をする場合には、「行く」の謙譲語である「伺う」という言葉を使っての表現か、または丁寧語である「向かいます」+「いる」の謙譲語である「おる」を使っての「向かっております」などになります。

ただし「向かっております」というのは「今向かっている」ということを表現している敬語表現であり、本来の「向かいます」は「これから行く(行きます)」という意味合いですので、厳密にはニュアンスが異なります。そのため、「向かっております」もどの場合でも用いることができるものではなく、注意が必要です。

なお、自分の会社の上司や目上の人が「行く」という意味での「向かう」を表現したい場合には以下のように表現しましょう。

・弊社の○○が△△時にお伺いいたします
・担当の○○がお迎えにまいります

「向かいます」の丁寧語

今回取り上げている「向かいます」というのは、まさしくこの丁寧語にあたります。
基本的には自社内で上司や先輩、目上の人に報告する際などに「向かいます」と使うことが多いのではないでしょうか。

しかし丁寧語はフランクな印象があり使い方がとても難しく、簡潔に伝えなければいけない文章内での使用や、親しい間柄の相手の方とならば問題ありませんが、取引先の方や目上の方にむやみに「向かいます」と使ってしまうと、相手に失礼にあたる場合もありますので注意が必要でしょう。

ビジネスシーンにおいては基本的には丁寧語は控え、尊敬語や謙譲語で話すのが良いでしょう。

「向かいます」の敬語での使い方

それでは「向かいます」の敬語表現についてご紹介したところで、今度はその「向かいます」の敬語表現を使う際に、どのように使うのが正しいのかについて学んでいきましょう。

まずは「向かいます」の具体的な使い方を見ていく前に、先程簡単にご紹介した敬語表現について、基本的な敬語の種類などについてご説明いたします。

敬語の種類

そもそも敬語には3つの種類があり、「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」という3種類があります。これらはそれぞれ敬語の度合いや用いる対象が異なりますので、それぞれ以下のとおり詳しく見ていきましょう。

尊敬語

尊敬語とは、相手を上げることで相手への敬意を示す表現です。相手に敬意を払い、尊重しているという気持ちを表す際に用いますので、主に相手の動作などに対して用いられます。

謙譲語

次のページ:「向かいます」を敬語表現するときの例文

初回公開日:2018年03月15日

記載されている内容は2018年03月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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