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「お知り合い」の使い方と例文・敬語の種類・別の敬語表現

更新日:2024年09月09日

お知り合いにならせていただいて。なんだか違和感がありませんか。知り合いとは知っている人のことです。その敬語表現が「お知り合い」です。しかし正しく使わなければ、どんなに丁寧に敬語を使っても、失礼に当たります。「お知り合い」の敬語と正しい使い方をご紹介します。

知り合いは敬語表現で「お知り合い」ではその意味は?

知り合いとは、顔や名前、人柄などを知っている人物に対して「知り合い」と使います。旧知の仲とも言います。「知り」「会い」なので、お互いに知り合っている場合に使用します。

こちらが一方的に見知っている場合には、知り合いとは言いません。その場合は「以前から存じておりましたが、お話しする機会がなく」などと、こちがが一方的に知っていることを、紹介してくれた方に伝えます。

顔だけ見知っていて人柄がよくわからないときには「顔見知り」、知り合いと同じ意味で使われる「知人」、知人の中で気のおけない関係を「友人」「知己」、友人の中で特別親しく、胸中を偽りなく発露できる関係を「親友」「知音」と呼びます。

「お知り合い」は、知り合いの敬語表現で丁寧語です。その他、名詞での敬語表現は少ないですが、「存じ上げております」「親しくしています」などがふさわしい表現です。

敬語表現の「お知り合い」の使い方は?

「お知り合い」と使う場合は、ほとんどの場合、会話で使われます。文章ではあまり使用しません。上司や目上の方との会話で、「知り合いです」というのはふさわしくない場合もあります。

自分の知り合いに対しては、「お知り合い」とは使わずに「親しくしています」「知人です」また特に親しい場合には「昔からの知己です」というように使います。

知り合いである、という言葉には「辱知」がありますが、「辱知」はあまり使いません。これは、知り合ってくれてありがたい、恐れ多いというような意味です。

自分より立場が上の人と知り合いの場合には、「以前から存じ上げております」や「親しくさせていただいております」と言います。同等の立場の知り合いなら「知人です」や「友人です」「親しくしています」です。「お知り合い」は、相手が自分に対して質問するときの敬語表現です。使い方に注意しましょう。

敬語の種類

敬語には、尊敬語、謙譲語、丁寧語があります。尊敬語とは、相手を立てて敬う言葉、謙譲語は自分をへりくだって相手を立てる言葉、丁寧語は、聞き手に直接敬いの心を示す言葉です。「お知り合い」は丁寧語になります。丁寧語は、文頭に「お・ご」をつけたり、語尾を「です・ます」にします。「お知り合い」は知り合いの文頭に「お」をつけた言葉なので、丁寧語という敬語に属します。

使い方

「お知り合い」は丁寧な敬語表現ですが、使い方には注意が必要です。自分の知り合いの店に、商品を受注してもらったとき、どのような言い回しをしますか。「お知り合いに商品を受注していただきました」では、奇妙な日本語になります。

正しくは、「知り合いの店から商品を受注しました」もしくは、「知り合い」ということは、受注したことと関係はないので、「〇〇店様より受注をいただきました」だけでもいいです。

自分の知り合いの店だけれども、商品を買ってもらった=お客様ということで、相手を立てて「お知り合い」と敬語表現をしたのですが、この場合「自分の」知り合いの店に、敬語表現をすることが間違っています。敬意を示す「お・ご」は自分に対しては使いません。発注してくれた店に対して、敬意を示すのであれば「〇〇店様」とした方が、適切です。

お知り合いという意味の例文

相手に尋ねる場合
・(先方と)お知り合いですか?
・(先方を)ご存知ですか?

自分の知り合いですという場合
・存じ上げております。
・(いつからの)知人です。
・ご懇意に預かっています。

知り合いになりたい場合
・今後ともおつきあいのほどをよろしくお願いします。
・お近づきいただきたく

「お知り合い」という敬語表現を使った例文

お知り合いは敬語表現ですが、使い方には注意が必要です。「お知り合い」と言った表現はあまり使うことが少なく、別な表現に言い換えたほうがスマートになります。

「お知り合いになる」は、誰に敬意を示しているのかわからない文章です。また「お知り合いにならせていただく」は誰に対してへりくだっているのか全くわかりません。ではどのような言い換えでスマートな表現になるのでしょうか。

お知り合いになった?

お知り合いになったのは、「自分」ですので、自分に対しては「お知り合い」という敬語表現を用いません。この場合には、「知り合いました」とするのが正しい言葉です。

・先日知り合った方を、趣味のサークルへお誘いしました。
・サークルで知り合った方と意気投合した。

「知り合い」になるのは自分なので、敬語表現である「お知り合い」は使いません。「お知り合い」を使うのは、相手に知り合いかどうか尋ねる場合です。

・(その方は)お知り合いですか。

お知り合いにならせていただいた?

お知り合いにならせていただいた、というのは文法的におかしな日本語です。「お知り合い」は知り合ったのは自分なのに、敬語表現をしていますし、「ならせていただいた」というのも敬語で飾り立てすぎて、よくわからない日本語になっています。

この場合、まず誰に対して敬語を使っているのか整理します。知り合った相手に対して敬意を示したいのであれば、「お知り合い」とは使わずに、「先日知り合って、親しくしています」と言ったほうがスマートです。

知り合った相手が、高い立場なら「親しくさせていただきます」と言って、相手を立てます。また、人を介して知り合った場合には、紹介してくれた人を立てて「〇〇様よりご紹介していただきました」とします。

ただ単に知り合いになって嬉しいということを伝えたいのであれば、「お知り合いになれて光栄です」と伝えます。

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初回公開日:2018年02月14日

記載されている内容は2018年02月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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