「おじいさん」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例
更新日:2024年08月18日
「おじいさん」を敬語でなんていうの?
今では「じいじ」と呼ぶことも増えてきた自分の父や母の父にあたる存在の「おじいさん」。「おじいちゃん」と呼ぶこともあります。血の繋がった人だからこそ、呼び方を気に止めないこともあります。慣れ親しんだ関係の「おじいさん」ですが、一般的に「祖父」と呼びます。人前で「おじいちゃん」と社会人になって呼び続けるのは恥ずかしいことです。
では、「おじいさん」を敬語で表現する場合はどのようなものがあるのでしょうか。
・ご祖父様
・ご隠居様
・お爺様
・祖父君
・老大人
このようなものがあります。この敬語はどのような際に使用するのでしょうか。
他人の「おじいさん」のことを敬語で呼ぶ
「ご祖父様」「ご隠居様」「お爺様」「祖父君」「老大人」
これは自分の「おじいさん」以外の「おじいさん」に使用することが多くあります。当たり前のことですが、他人のおじいさんは自分にとって年上であり目上の人になります。その「おじいさん」を指して敬語を使用することは望ましいことです。他人というのは目上の人であるか否かは関係ありませんが、目上の人に使用する頻度も高いでしょう。
しかし、育ってきた環境にも違いはあります。例えば自分の「おじいさん」と親しみのある口調で接してきた人にとって自分の「おじいさん」のことを敬語表現することはないでしょう。
反対に自分の「おじいさん」に対し丁寧な口調で接してきた人は日頃から「お爺様」と呼んでいる人もいます。自分の「おじいさん」も年上であり、自分にとっては目上の人です。「おじいさん」に対して「お爺様」という敬語表現を使用することは間違いではありません。
「おじいさん」の敬語の使い方は?
「あなたのおじいさん元気ですか」
そんな表現をする時もあるでしょう。それでも親しい仲ならよい場合もあります。しかし、目上の人にこのままの言い回しは快く思われないこともあります。このようなとき、実際には「おじいさん」の敬語表現はどのように使用するのでしょうか。詳しく見てみましょう。
敬語の種類はいくつあるの?
敬語は大きく分けて三種類あります。
①尊敬語
目上の人を敬う表現であり、相手を立てたい時に使用します。
②謙譲語
自分がへりくだることで相手を立てる時に使用します。
③丁寧語
「です」「ます」をつけることで相手に対して丁寧に述べる時に使用します。
これは動詞での表現です。「おじいさん」という言葉は名詞です。名詞は基本的に尊敬語と謙譲語に変換することができます。この時の尊敬語は相手に対して使用し、謙譲語は自分に対して使用する敬語です。
敬語と言っても動詞と名詞では少し使い方が違うことがわかります。
実際に使う時の「おじいさん」の敬語表現
「おじいさん」の尊敬語、謙譲語を間違えないように使用することが重要です。自分の「おじいさん」と他人の「おじいさん」をどのように呼べばよいかをよく認識して使い分けることが必要です。
他人の「おじいさん」の事を「ご祖父様」「ご隠居様」「お爺様」「ご祖父君」「老大人」と呼びます。これらの表現は相手に対して使用することがわかります。これは尊敬語になります。
・あなた様のご祖父様はお変わりありませんか。
このように使用します。相手の「おじいさん」の体調を気遣う表現として適しています。
逆に自分の「おじいさん」のことを話す時に「ご祖父様」と表現することは正しくありません。この場合は
・わたくしの祖父は変わりなく過ごしております。
人前で表現する時は「祖父」と表現するのが望ましいです。「わたくし」や「おります」といった謙譲語と組み合わせることが大切です。
「おじいさま」の敬語表現をメールではどのように
残念ながらメールで「おじいさん」の敬語表現を、訃報の連絡を受け、お悔やみメールを送る際に使用することが多いです。その際、敬語表現を使用すると共に、注意すべき点がいくつかあります。
①送る相手に気を付ける
メールでお悔やみの言葉を伝える際に、送っても良い相手とそうでない相手がいます。送ってよい相手は親しい間柄の人となります。友人、同僚、上司、取引先の人、全てにおいて関係が親しいということです。逆に送るべきではない相手は少し距離がある関係性や気の置けない関係の人です。
②お悔やみメールの言葉遣い
全て敬語を使用します。この際に「おじいさん」を「ご祖父様」といった表現に変えます。また、不幸を関連付けるような言葉は使用しないようにしましょう。また、タイトルも失礼のないよう書き加えることがベストです。
メールの例文
正しいお悔やみの例文をいくつか見てみましょう。
例文(友人に対して)
タイトル:○○(名前)より、お悔やみ申し上げます。
本文:ご祖父様のご逝去に接し、心よりお悔やみ申し上げます。
ご家族の皆様のご心情はいかばかりかとお察し申し上げます。
どうかご自愛下さい。
例文(上司に対して)
タイトル:●●(名前)より、お悔やみ申し上げます。
本文:この度はご祖父様のご逝去を伺い、驚いております。
遠方の為、メールでお悔やみとなりましたこと、お詫び申し上げます。
大変だと思いますがくれぐれもご無理なさいませんように。
わたくし達にできることがありましたらいつでもご連絡下さい。
このように使用します。メールでは顔が見えない分、相手に対する配慮の一言が重要です。
「おじいさん」の敬語表現の例文
この例文は「おじいさん」の敬語表現のみに使えるわけではありません。例えば相手の家族に関する敬語表現でも適応します。相手のお父さんのことを「お父上」、お母さんのことを「お母様」、そんな表現も耳にしたことがあるのではないでしょうか。そのようなことも踏まえながら見てみましょう。
例:お爺様は四国の出身だとお伺いしました。
相手の「おじいさん」の出身地を誰かから聞いた事を相手に伝える際に、丁寧な言い方で伝えられていることがわかります。
例:○○様のご祖父様のご尽力のおかげでここまでこられました。
このように使用します。
「おじいさん」の敬語表現で別のものは?
初回公開日:2018年03月01日
記載されている内容は2018年03月01日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。