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「ご承認」の使い方と例文・敬語の種類・ご承認の別の敬語表現

更新日:2024年03月09日

「ご承認願います」とつい口にしてしまいがちなこの言葉。皆さまは目上の方に対して一度は使用したことはあるでしょう。ではこの言葉は正しい敬語が成り立っているのかどうかはご存知ですか。今回はこの「ご承認」という言葉の意味や正しい敬語の使い方などについて考えます。

敬語「ご承認」の意味

会社の上司などの目上の方に自分が提出したものなどに対して認めてもらったとき、「ご承認ありがとうございます」と自然に口にしている方も多いであろう「ご承認」という言葉。皆さまは意味や敬語表現の正しい使い方などはご存知でしょうか。今回はこの「ご承認」という言葉の意味や敬語表現の方法、類義語や対義語について考えていきましょう。

まず「承認」という言葉の意味に注目します。「承認」は「しょうにん」と読み、「その事柄が正当、または事実であると認めること。もっともだと認めること。よしとして、認め許し、聞き入れること」という意味を持っています。

「承」は「うけたまわる。受け入れる」という意味、「認」は「みとめる。許す」という意味ですので、漢字からも意味が分かりやすいので間違って覚えてしまうことはないでしょう。

承認の類義語

「ご承認」という言葉の類義語はたくさん存在します。「何かをすることに対する許可」という意味合いですと、了解・承諾・納得・了承・許諾・同意などがあります。それぞれの漢字を見てみますと、はやり「承る」という感じが使われているのが多く目立ちます。

「認識される。認められる」という意味ですと、認識・認知・認定・認可・許可・容認などが挙げられます。こちらの意味では「認める」という漢字が多く使用されています。ひとつひとつ用いるのに適したシーンはそれぞれありますが、どれも似た意味を持っているのは確かです。

承認の対義語

次は対義語についてです。「ご承認」の対義語は「拒否」や「否認」が挙げられます。「拒否」は「要望や要求・提案をはねつけること。聞き入れないで断ること。こばむ」といった意味があります。ですので、聞き入れて認める承認に対し、拒否は認める認めない以前にそういう判断を拒むということになります。

「否認」は「事実として認めないこと。そうではない・いけないとして承認しないこと」という意味があります。聞き入れてもらったが認めてもらうことができなかった場合に使う言葉です。意味は異なりますがどちらも「承認」の対義語に当たる言葉です。

敬語「ご承認」の使い方

承認という言葉の意味や類義語・対義語について考えたところで、さっそく敬語である「ご承認」について触れていきます。まずは「ご承認」はどういった敬語であるのかについてです。間違えて覚えてしまわないように、はじめに敬語の種類から細かくおさらいしていきましょう。

敬語の種類

敬語とは大きく3つの種類に分けることができます。1つ目は相手の言動を高めて述べることで相手に敬意を示すことができる「尊敬語」。2つ目は自分や自分の身内・組織などの言動をへりくだって言うことで必然的に相手を高め、敬意を示すことができる「謙譲語」。そして3つ目は物事や人に対して丁寧な口調で述べる「丁寧語」です。

尊敬語は敬意を示す相手にのみ使うことができ、逆に謙譲語は自分の言動に対する言葉のみに使うことができます。これらを間違って覚えてしまうと、実際に使用したときに目上の方に失礼になってしまいますので注意しましょう。

丁寧に述べることで成り立つ丁寧語は知らない人や目下の人などにも使うことができます。目上の方にも使うことはできますが、尊敬語や謙譲語を使用したほうが敬う気持ちを表すことができます。

使い方

「ご承認」とは「承認」という言葉に接頭語の「ご」をつけて成り立っている敬語のひとつです。「正当・事実であると認め、よしとして聞き入れること」という意味の言葉ですが、こちらから認める場合だけでなく、相手に認めてもらう場合にも用いることのできる言葉です。

またそれらの場合、話をする相手と自分の間柄によっては「ご承認」の敬語の使い方を変えなければなりません。

目上の人への使い方

「ご承認」という言葉は目下の人に対して使う言葉ではないので、目上の人との会話で使用する際の使い分けについてご紹介します。目上の人との会話では尊敬語と謙譲語が基本ですので、丁寧語で話をするのは極力控えましょう。

まず目上の人に対して使う、承認をもらいたいときの言葉についてです。つい口にしてしまいがちな「ご承認お願いします」では丁寧語の表現となりますのでご注意ください。「します」を謙譲語に直し「ご承認お願いいたします」、さらに「もらう」の謙譲語を加え「ご承認いただきますよう、よろしくお願いいたします」と変えるだけで失礼なくお願いすることができます。

お願いをするのも承認をもらうのも相手ではなく自分ですので、この場合は尊敬語で表現することはできません。

お礼を伝えるとき

次に承認をもらったことに対するお礼の言葉についてです。「ご承認ありがとうございます」だけではやはり丁寧語の表現となってしまいます。お礼を伝える場合も「いただく」という敬語を使い「ご承認いただきまして、誠にありがとうございます」と伝えましょう。

次のページ:敬語「ご承認」の例文

初回公開日:2018年02月19日

記載されている内容は2018年02月19日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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