「ご承認」の使い方と例文・敬語の種類・ご承認の別の敬語表現
更新日:2024年08月21日
敬語「ご承認」の例文
では次に、承認という言葉の意味や使い方が分かったところで「ご承認」という敬語を用いた例文について見ていきましょう。実際の例文を用いることで実践で役に立てるはずですので一緒に考えましょう。
ご承認願います
この「ご承認願います」という言葉は正しい敬語であるかどうか分かりますでしょうか。単語からして、先ほども触れた「承認をお願いしたいとき」だということはなんとなくわかりますが、言葉の使い方は正しいといえるでしょうか。
「願います」という言葉は「願う」に丁寧語の「~ます」がついた形です。よって「ご承認願います」は丁寧語であることが分かりますが、これですと上から目線に感じ取れます。自分より目下の人に承認を得たいときに使うことができますが、受取手の気持ちを考えるとあまりお勧めできるような言葉ではありません。
目下の人に対しては「ご承認お願いします」と丁寧語で、目上の人に対しては「ご承認、よろしくお願いいたします」と謙譲語で、お願いしたいという気持ちを表現しましょう。
「ご承認」の別の敬語表現
始めの方にも触れましたが、承認という言葉には了解・納得・認識・認定などさまざまな類義語が存在します。その中でも似ている言葉の意味や敬語の使い方について詳しく見ていきましょう。
ご了承
「了承」は「りょうしょう」と読み、「相手の申し出や事情などを納得して招承知ること」という意味を持っています。「了承を得る」という言葉でよく使われています。了解・完了・終了などに使われている「了」は「よくわかる」、「承」は「うけたまわる」という意味です。
正当・事実であると認め、聞き入れる「承認」に対し、申し出や事情を納得することをさす「了承」ですのですこし意味が違います。
商品の紹介や初めの注意事項などで「あらかじめご了承ください」という言葉をよく耳にしますが、これも受取手に納得することをお願いしているということが分かります。似ている言葉ですが意味をよく理解すればうまく使い分けることができるはずです。
似ている言葉に注意しましょう
今回は「ご承認」の意味や敬語の正しい使い方、類義語や対義語についてご紹介しました。「ご承認」の意味を復習いたしますと「その事柄を正当・事実であると認め、聞き入れること」です。
さまざまな類義語が存在しますがひとつひとつ意味が異なっているということがお分かりいただけましたでしょうか。こういった似ている言葉がたくさん存在するものというのは「承認」だけではありません。それぞれの意味や使い方を理解し、目上の人だけでなく目下の人に対しても正しい敬語を話せるように使い分けに気を付けましょう。
初回公開日:2018年02月19日
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