「書きました」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例
更新日:2024年10月06日
「書きました」という敬語の表現
日常的に使っている言葉を、敬語で表現するのに困ったことはありませんか。日本語における敬語は自分の立場や相手の立場によって使い方を変えなければいけないことが多く、特にかしこまった場面やビジネスの場面においては、注意深く言葉を選ぶ必要があります。
尊敬の意味合いを込めて使った言葉が、自分に対する尊敬表現になってしまっていたり、尊敬する表現と謙譲の表現が混ざってしまったりと、大人であっても間違いやすいのが敬語の表現です。
本記事では「書きました」という言葉の表現を、敬語で表したときにどのような表現になるかについて具体的にご紹介します。特にビジネスの場においては欠かせない、メールでの敬語表現についても解説しています。
ぜひ参考にしてください。
敬語「書きました」の意味
まずはじめに、「書きました」という言葉の意味についてを解説します。「書きました」は「書きます」という言葉の過去形です。文字どおり、「文字を書く」や「名前を書く」などの、紙に筆記用具を使って書くことに対して使う言葉です。メールの文章として、スマートフォンやパソコンの画面に打ち込んだことを「書く」と表現することもあります。
敬語「書きました」の使い方
通常「書きました」という言葉は、前項でも述べたように筆記用具を使って紙やノートに何かを書くときに使う言葉です。しかしながら、近年では特にビジネスの場においては、紙とペンを使って書くよりも、パソコンに入力したりスマートフォンにメモを取るなど、実際に手を使って書くという行動が昔に比べてはるかに減ってきていると言えます。
「書きました」のメールでの使い方
そのため手にペンを持って紙に何かを書く、という行動の代わりにパソコンの画面に文字を入力したり、メールの文章作成画面に文字を入力したりすることがとても多くなってきています。そのようなメール画面に入力した文字のことを「書く」というように表現することはありませんか。
<例文>
部長「朝の件は〇〇部の〇〇係長にはもう伝えてあるのか」
部下「お話ししようと思ったのですが、不在のようでしたのでその旨メールに書いてお送りしました」
実際のところメールで「書く」はおかしい
しかしながらメールに「書きました」という表現は、実際のところは正しくないと言えるでしょう。メールの中で伝えたことを表現するためには、「送った」や「メールで伝えた」「メールに記載した」などのように、「送る」や「記載」のような言葉を使うのが一般的であると言えます。
<例文>
部長「朝の件は〇〇部の〇〇係長にはもう伝えてあるのか」
部下「お話ししようと思ったのですが、不在のようでしたのでその旨メールにてお送りしました」
敬語「書きました」の例文
続いて、敬語「書きました」を使った例文についてご紹介しましょう。
<例文>
・今回の夏休みの宿題である読書感想文については、大好きな作家である村上春樹さんの小説についての読書感想文を書きました。
・先方の取締役からいただいたお礼状への返信を書きましたので後ほど、ご確認をお願いします。
「書きました」の別の敬語表現例
「書きました」の他に同じことを意味する言葉で、さらに敬語として表現できる言葉についてご紹介します。またその言葉を使った例文についてもあわせてご紹介します。
「記載しました」
「記載しました」という言葉は、「書く」という行動と同じことを表現する言葉であり、「書きました」という言葉と同義語であると言えます。より細やかに考えると、「記載しました」は「書きました」よりもかしこまった場面で使うような言葉であり、ビジネスの場面やお客様との会話の中で敬語として使われることが多い表現です。
<例文>
ご指摘のとおり、修正部分を改めて確認し記載しました。
「記入しました」
「記入しました」も「書きました」とほぼ同じ意味を持っている同義語であると言えます。具体的に言うと、「記入しました」は「書きました」という言葉の範囲の中に収まるような表現です。決められている用紙や枠の中に何かを書く場合などには「書きました」よりも「記入しました」という表現のほうがより適していると言えるでしょう。
<例文>
・離婚届の全ての枠に必要事項を記入しました。
「書きました」の類語の敬語
初回公開日:2018年02月20日
記載されている内容は2018年02月20日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。