「むしろ」の敬語表現・むしろの使い方と例文・別の敬語表現例
更新日:2024年08月05日
「A案よりもむしろB案の方が、細かな点に置いて先方の要望にあっていますので、私共はB案を推薦します」
例文【お詫び】
相手「本日はこちらの発注ミスでご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした」
自分「いいえ、むしろこちらの方が、発注取り消しの作業に時間がかかり、ご迷惑をおかけしました。申し訳ございませんでした」
例文【お礼】
相手「本日は貴重なお時間をいただきましてありがとうございます」
自分「いいえ、むしろ足元が悪い中、ご足労いただきましてありがとうございました」
「むしろ」の別な敬語表現例は?
むしろは、「どちらかといえば」という意味、「反対に」という意味で使われます。同じように使われる言葉は、「反対に」という意味で、「かえって〜です」や「こちらこそ〜です」があります。また「〜なのは(私共)です」などもあります。
全て、副詞や代名詞なので、敬語表現はなく、前後の文で敬意を表して敬語にします。使い方は、「むしろ」と同じような使い方で、相手の感謝やお詫びを打ち消してから使うことで、敬語と同じように、敬意を表す効果があります。
言い換えの例文
【例文・むしろ】
相手「本日は遅くまでありがとうございました」
自分「いいえ、お礼を申し上げるのは、むしろ私です。とても良い勉強をさせていただきました。ありがとうございました」
【例文・こちらこそ】
相手「本日は遅くまでありがとうございました」
自分「いいえ、こちらこそとても良い勉強になりました。ありがとうございました」
【例文・かえって】
相手「本日は遅くまでありがとうございました」
自分「いいえ、かえって〇さんの手腕を間近で拝見し、とても良い勉強になりました。ありがとうございました」
【例文・なのは】
相手「本日は遅くまでありがとうございました」
自分「いいえ、お礼を申し上げるのは私です。とても良い勉強になりました。ありがとうございます。」
むしろは日常生活でも使います
むしろは、ビジネスよりもむしろ日常生活に使うことが多い言葉です。日常的に使っていると、自然にビジネスの場でも使うことになります。間違った使い方をしていると大切な場面で、思わぬ誤用をしてしまい、いらぬ恥をかいてしまったり、顰蹙を買ってしまったり、最悪の場合、先方の怒りを買ってしまう可能性もあります。
むしろは比較選択する際に使うもの、また「反対に」という意味で使う、ということを押さえておけば誤用することはありません。むしろは副詞なので、敬語の形に、と難しく考える必要もなく、前後の敬語表現だけに注意すれば、同僚との会話にも、上司や取引先との会話でも、メールでも便利に使うことができます。
また、相手の感謝やお詫びを打ち消してから、「むしろ」と自分の感謝やお詫びを伝えることで、敬語と同じように、敬意を示すへりくだった表現になります。うまく活用しましょう。
初回公開日:2018年02月24日
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