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「どの」の敬語表現・「どの」の使い方と例文・別の敬語表現例

更新日:2024年09月26日

「どの○○?」という内容を上司に聞くとき、「どの」は敬語として使えるのでしょうか。ビジネスの会話や文書のなかで、そのまま「どの」を使って、失敗することはないのでしょうか。本記事では、「どの」の文法的意味と使い方のバリエーションについてご紹介します。

「どの」の別の敬語表現例

ここまでご紹介してきた、「どの」を使った敬語表現のなかで、「どの」を別の言葉に置き換える際に、「どちら」「どのような」「いずれ」「いずれか」を使ってきました。

置き換えるどの言葉も、必ず「どの」の敬語表現として使えるわけではありません。「どの」が指示している内容によっては、「どちら」に置き換えると意味がずれてしまう場合もあります。

「どちらの」を使った表現

「どの」を敬語表現のなかで使用する際に、より柔らかい表現として「どちらの」に言い換えることがあります。しかし、必ず「どちらの」に言い換えれば敬語表現になるかといえば、そうではなく、伝えたかった内容がずれてしまう危険性もあります。

「どちらの」に言い換え可能なのは、「どの」の後に選択肢を提示している文の場合です。その選択肢が二者択一の場合が、もっとも「どちらの」が適している文章です。

「どの花が好きですか」を「どちらの花がお好きですか」と言い換えた場合を考えてみましょう。目の前に花が2種類しかない状況であれば、「どの」でも「どちらの」でも同じニュアンスの文章になります。

目の前に、複数の種類の花がある場合は、「どちらの」でも間違いではありませんが、「どの」の方が、適しています。「いずれ」も二者択一を示す指示代名詞です。

「どういった」を使った表現

「どの」は「どういった」という言葉を使って言い換えることもできます。「どの意味で言ってますか」は、「どういった意味で言われていますか」と言い換えれば敬語になります。「どういった」への言い換えもいつでもできるわけではなく、「どの」を使用している文章の意味次第になります。

「どの」だけでは、言い放った感じを受ける文章のときに、「どういった」や「どのような」を使って「どの」の持つ疑問の意味を少し和らげる効果があります。「どの」だと詰問に聞こえても、「どういった」や「どのような」を使うことで問いかけとして受け取られます。

目上の人に問いかけたい場合、「どの意味でおっしゃられているのでしょう」でも間違いではありません。しかし、受け取るニュアンスとして、詰め寄られている感じを受けます。「どういった意味でおっしゃられていますか」だと、疑問を投げかけられているのだと受け取れます。

「どの」の本当の意味を理解しましょう

日本に生まれて、日本語を生まれたときから使ってきている人は、あまりひとつひとつの言葉の文法上の意味や位置付けを意識せずに使っています。

「どの」も、多くの人が文法でどういう位置付けなのか意識せずに使っていますが、意味と文法を意識すると、「目上のひとに使っても良かったのかな」「失礼にあたらないかな」と迷うこともなく堂々と使えます。

「どの」は指示を表す連体詞であり、この言葉自体が警固に変化することはありませんが、同様の意味を示す別の言葉に言い換えることもできます。色々な言葉を知っていれば、適切な言い換えができるでしょう。

ボキャブラリーが少なくて言い換えができなくても、「どの」は連体詞なのでそのまま使えます。加えて、相手を敬う気持ちを持って使えば、言葉は普通の「どの」であっても、敬語として十分通じます。

初回公開日:2018年02月23日

記載されている内容は2018年02月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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