「意見を述べる」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例
更新日:2024年08月22日
「意見を述べる」の敬語表現
「意見を述べる」は書き言葉でよく使われる表現です。「Aさんが××という意見を述べた」などの書き方をします。敬語にすると尊敬語では「Aさんが××という意見を述べられた」、丁寧語では「Aさんが××という意見を述べました」になります。
「意見を述べる」の敬語での使い方
「意見を述べる」は誰が意見を述べたのか、誰に対して述べたのかによって敬語表現が変わってきます。
自分から見て目上の人が意見を述べた、という場合は尊敬語を使います。「部長がご意見を述べられた」などの表現をします。
しかし、社外の人に対して伝える場合は「部長が意見を述べました」「部長が意見を述べさせていただきました」などの形で、丁寧語か謙譲語にします。
敬語の種類
敬語には「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」があります。意見を述べるは尊敬語では「意見を述べられる」、謙譲語では「意見を述べさせていただく」です。ただし相手に意見を求められていない場合は「意見を申す」を使います。丁寧語では「意見を述べます」になります。
謙譲語の「意見を述べさせていただく」は「意見を述べさせてもらう」の敬語表現です。「させてもらう」は相手の利益になることを相手の許可のもとで相手のために行うことを謙譲するための表現です。このため相手が望んだわけでは無い状況で意見を言う場合は「意見を述べさせていただく」は使いません。
使い方
「意見を述べる」は文章を書く際に使われることが多い表現です。口語ではあまり使われません。
「同僚のAさんがフレックスタイム制について意見を述べた」「社長がフレックスタイム制について意見を述べられた」「私がAさんに対して意見を述べた」「状況をお知りになりたいとのことだったので、社長に意見を述べさせていただいた」などの使い方をします。
「意見を述べる」の敬語表現・シーン別の使い方
「意見を述べる」は、どちらかといえば口語ではなく書き言葉でよく使われる言葉です。「Aさんが意見を述べた」「Bさんに対して意見を述べた」などのように、発言を記録する折などによく使われます。
「意見を述べたい」などの使い方はあまりしません。その場合は「申し上げたいことがあります。お時間を頂けませんか」などの表現を使います。
メールでの使い方
「部長は社長に対して営業部へのフレックスタイム制の導入について、不要ではないかとの意見を述べたそうです。導入についてはまだ未定です。何か決まりましたらまたご連絡いたします」など「意見を述べる」は誰かが誰かに対して意見を言った、ということを相手に伝える折によく使います。
「意見を述べる」の上司への使い方
「意見を述べる」は、「Aさんが部長に対して意見を述べた」「社長がAさんに対して意見を述べられた」のように、「誰かが誰かに対して意見を言った」ということを相手に伝える場面でよく使います。口語で使うこともありますが、書き言葉として使うことの方が多いです。
「Aさんが部長に意見を述べた」のような書き言葉の表現は上司に対して失礼になることはありません。ただし、敬語調で書くべき書面の場合は目上の人に対しては「述べられた」を使うようにだけ気を配りましょう。
ただし、「自分が意見を述べる」という場面で「意見を述べる」を上司に使う場合は少し注意が必要です。
聞かれたときに答えるのは失礼にあたらない
「意見を述べる」は「意見を言う」という意味です。「アドバイスをする」「助言をする」などが「意見を述べる」の類語にあたります。
上司に対して求められてもいないのに意見を述べる、アドバイスをする、助言をする、などのことをするのは失礼にあたる場合が多いです。どうしても言わなくてはならないという場合は、「差し出がましいとは存じますが」「余計なことかもしれないのですが」「僭越とは存じますが」などの言葉を添えましょう。
「××について聞きたいのだけれど」など、質問された場合は意見を言っても失礼には当たりません。
初回公開日:2018年03月15日
記載されている内容は2018年03月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。