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「心配している」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例

更新日:2024年01月12日

「心配している」は丁寧語の形で敬語にすると「心配しています」になります。「心配している」はどのようなシーンで使うのか。敬語表現にすれば目上の人に使っても問題ないのか。などについて例文を交えて解説いたします。ぜひご覧ください。

ご心配をおかけして申し訳ありません

「心配している」という言葉は、相手の様子を見て心を痛めている、不安になっている、という意味を持っています。このため、心配してもらう必要がないにもかかわらずそうさせていた場合は「そのような思いをさせてしまって申し訳ない」というような返事が好ましいです。

「ご心配をおかけして申し訳ありません。通信サービスは復旧いたしました」「先方と行き違いがあったのですが、解決いたしました。ご心配をおかけして申し訳ありませんでした」などの使い方をします。

手を貸していただけますか

「心配している」と言っている相手が不安に思っているようなことが実際に生じそうな状態にあるときには、その旨を伝えて手を貸してもらわなくてはなりません。

「ご心配いただきまして申し訳ありません。なんとかしようとしているのですが、私では力不足です。お忙しいとは存じますが手を貸していただけますか」などの使い方をします。

「心配している」は目上の人に使っても良いか

「心配している」は、相手を気にかけている、ということを表す言葉ですが、同時に相手の様子を見ていると不安になる、というようなニュアンスのある言葉です。このため、目上の人に対しては使ってはいけません。

敬語表現では、目上の人の行動や仕事は、目下の人には理解できない部分が多い、という前提に基づいて言葉を選ぶ必要があります。「心配」には、「相手の行動を理解している」「だからこそ不安になる」というニュアンスがあります。このため、目上の人に使うのは避けなくてはなりません。

目上の人が心配だ、という場合は「お力になれればと思っている」「できることがあればお声をかけてください」などの言葉でその気持ちを伝えるのが好ましいです。

「心配している」の類語の敬語表現例

「案じている」「大丈夫か」「不安だ」などが「心配している」の類語です。「案じている」は敬語では「案じています」になります。「大丈夫か」は敬語では「大丈夫ですか」になります。「不安だ」は「不安です」になります。

案じている

「案じている」は「心配している」と似通った表現です。「そのことを思うと不安だ」「大丈夫だろうかと気にかかる」という意味です。

「このままでは洪水になるのではないかと案じています」「システムがダウンするのではないかと案じています」「交通網が麻痺しているようなので、出かけた父は帰って来られるだろうかと案じています」「取引がうまくいくかを案じています」などの使い方をします。

大丈夫ですか

「大丈夫ですか」も「心配している」に近い意味の言葉です。「心配している」は、相手を思って不安になっている心境を言い表していますが、「大丈夫ですか」は、相手に問題が生じていないかを問いかける形の表現です。

「新しい案件を受けたようですが、うまくやっているか心配しています」は「新しい案件を受けたようですが、大丈夫ですか」と似通った意味です。「方向音痴の貴方が、一人で海外旅行にいくなんて心配です」は「方向音痴らしいですが、一人で海外旅行に行くなんて大丈夫ですか」と同じような意味合いです。

手伝いましょうか

既に相手が困った状態に陥っている、という場合は「心配している」ではなく「手伝いましょうか」などの言葉を使った方が自然です。

「新しい案件に手こずってしまっているそうですね。よければ手伝いましょうか」「パソコンの使い方が分からないのですか。手伝いますよ」などの使い方をします。

力になりたい

目上の人を「心配している」という場合は、「心配している」の敬語表現を使うのは好ましくありません。

「力になりたい」の敬語表現である「お力になれればと思っている」などを使います。「お手伝いできることがあればおっしゃってください。お力になれればと思っています」などの使い方をします。

「心配している」の敬語表現を使いこなそう!

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初回公開日:2018年02月23日

記載されている内容は2018年02月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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