「すみませんが」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例
更新日:2024年09月20日
「すみませんが」の敬語表現
日本人は「すみませんが」を日常的によく使います。悪いことをしたわけでもないのに「すみませんが」というのが癖になっている人もいます。
「すみません」と違って「すみませんが」はその後に本題が続きます。「すみませんが」で先に相手に謝っておいてから、内容を言うのはどのような効果があるのでしょうか。
「すみませんが」の敬語での使い方
「すみませんが」の言葉について詳しく調べてみましょう。
「すみませんが」の意味
「すみませんが」は「何か問題のあることを話す前、または何か依頼する前に、申し訳ないという気持ちを込めて相手に言う言葉」です。
敬語の種類
敬語は大きく分けて尊敬語、謙譲語、丁寧語があります。丁寧語は「です」「ます」「ございます」を付けて丁寧な言い方をします。名詞の前に「お」や「ご」を付ける丁寧な言い方もあります。「すみませんが」はどのような敬語か順に見ていきましょう。
動詞「済む」に打消しの助動詞「ぬ」を付けて「済まぬ」になります。「済まぬ」を丁寧語にすると「済みませぬ」となり、言いやすく「済みません」になります。最後に接続助詞「が」を付けて「済みませんが」の形になります。
つまり「すみませんが」は「済まぬ」を丁寧語にして助詞「が」を付けた敬語でです。
「すみませんが」の本来の意味
「すみませんが」は動詞「済む」が元になっています。「済む」には「気持ちが満足する」の意味があります。打消しの「済まぬ」または丁寧語の「済みません」により「気持ちが満足できない」「気持ちが澄み切らない」という意味を持ちます。
「気持ちが満足できませんが」「気持ちが澄み切らないですが」の意味で使われます。敬語ですが謝罪的な意味は軽めに捉えられます。
使い方
人に頼みたいことがある、人に謝りたいことがある、人に言いにくいことがある、そのようなときに「すみませんが」を先に言います。
前置きもなく、いきなり話を切り出すのは勇気がいります。話の内容が良くないときは、相手の反応が気になって言い出すのを躊躇してしまいます。
聞く側も、急に頼みごとを言われたら何てぶしつけな人だと思うでしょう。いきなり何の前触れもなく断ってきたらカチンとくることも考えられます。そのようなときにクッション的なフレーズとして「すみませんが」を効果的に使います。
もっと軽めに使うときは物を取ってもらうとき、道を開けてもらうときなどです。「すみませんが、そちらのファイルを取ってください」の軽い依頼のときは、「すみません」は決まり文句で、謝罪の意味はありません。
メールでの使い方
「すみませんが」はどちらかというと話し言葉ですので、メールではフォーマルな「申し訳ありませんが」か「申し訳ございませんが」を使います。親しい間柄であれば話し言葉の「すみませんが」でも構いませんが、目上の方やビジネスのメールでは改まった敬語を使います。
目上の人への使い方
「すみませんが」は目上の人には軽い印象であるため相手を敬う敬語「申し訳ありませんが」や、敬意度が高い敬語「申し訳ございませんが」を使います。「すみませんが」は軽い謝罪の意味合いです。目上の人に、軽い頼み事でも「すみませんが」を使うのは相応しくありません。
敬語「申し訳ありませんが」はフォーマルで目上の人に相応しく、さらに改まったシーンでは「申し訳ございませんが」の敬語を使います。
上司への使い方
初回公開日:2018年02月23日
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