「すみませんが」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例
更新日:2024年09月20日
上司へも「すみませんが」の敬語では謝罪が軽過ぎるため使えません。「申し訳ありませんが」「申し訳ございませんが」の敬語を使います。
「申し訳ありませんが、私の入力ミスで受注数を間違えてしまいました。今後はこのようなことのないように注意してまいります。大変申し訳ございませんでした。」のように使います。
前もって「申し訳ありませんが」と伝えてから問題の内容を打ち明けます。今後の対策も伝え、最後に誠意を込めて謝罪します。
自分のミス以外にも上司に依頼するシーンでも「申し訳ありませんが」を使います。
ビジネスでの使い方
ビジネスでも「すみませんが」の敬語は謝罪が軽過ぎるため使えません。「申し訳ありませんが」「申し訳ございませんが」の敬語を使います。
相手が取引先の場合は、できるだけ良い印象を与えようと丁寧に関わろうとする姿勢から謝罪でなくても「申し訳ありませんが」の言い方をする場合があります。
「申し訳ございませんが、もう少しお時間をいただいてもよろしいでしょうか」のように先に謝っておいて、依頼をするのは良い印象です。時間を取らせることを申し訳なく思い、最後に「よろしいでしょうか」と相手に許可を求めるところも、一方的ではなく好感が持てます。
このようにビジネスで「申し訳ございませんが」の敬語を効果的に使うと取引も円滑に進むでしょう。
「すみませんが」を敬語表現するときの例文
「すみませんが」の敬語を使った例文です。
「すみませんが、先に食べていてください」
「すみませんが、ペンを貸していただけますか」
「すみませんが、遅れて行きます」
「すみませんが、お時間をください」
「すみませんが、間違えて記入してしまいました」
「すみませんが」の別の敬語表現例
「すみませんが」は軽めの敬語であるため、シーンにより別の敬意の高い敬語に言い換えることをおすすめします。
「すみませんが」の類語
「すみませんが」の類語を使って別の敬語に言い換えることができます。「すみませんが」の類語は「申し訳ありませんが」「失礼ですが」「悪いんですが」「恐縮ですが」「せっかくですが」「お気の毒ですが」があります。意味は次のようになります。
「失礼ですが」→「相手に無礼なことを言うときに前もってわびる」
「悪いんですが」→「相手に失礼なことを言うときに前もってわびる」
「恐縮ですが」→「申し訳なく思い恐れ入ることで、前もって言う」
「せっかくですが」→「相手の期待に応えられなくて申し訳ないという気持ちを前もってわびる」
「お気の毒ですが」→「相手に同情していたわる」
申し訳ありませんが
言い換えの代表として「申し訳ありませんが」が挙げられます。「申し訳ありませんが」の「申し訳ない」は「相手にすまない、弁解の余地がない、言い訳できない気持ちで、わびるときに言う言葉」です。助詞「が」を付けて丁寧語にすると「申し訳ありませんが」になります。
「大変すまないことで弁解の余地もありませんが」の意味になります。例文は次のようなります。
「申し訳ありませんが、明日は病院へ行くことになり参加できなくなりました」
「申し訳ありませんが、私には解決することができませんでした」
「申し訳ありませんが、こちらは禁煙ですのでご遠慮いただけますか」
さらに相手を敬う丁寧な敬語では「申し訳ございませんが」になります。
「申し訳ありません」は間違った敬語?
「申し訳ありません」「申し訳ございません」は間違った敬語と捉える方もいます。本来は「申し訳ないことでございます」「申し訳なく存じます」のように使うのが正しいとしています。
「申し訳ありませんが」「申し訳ございませんが」は多くの人が敬語として使い、実際に公の場でも使われていることは、言葉として正式に認められていることの証明です。
僭越(せんえつ)ですが
「僭越ですが」も「すみませんが」の言い換えができます。「僭越」の意味は「地位や立場を超えて出過ぎたことをすること」です。「ですが」を付けると「出しゃばったことをして恐縮ですが」の意味になります。
「僭越ながら」の形はスピーチの冒頭でよく耳にする文句です。「僭越ですが」の後には自分の立場では恐れ多いと思われることを言います。
「僭越ですが乾杯の音頭を取らせていただきます」
「僭越ですが部長に代わりご挨拶申し上げます」
「僭越ですが会の進行を務めさせていただきます」
使い分けられるように
初回公開日:2018年02月23日
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