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「なりました」の使い方と例文・敬語の種類・別の敬語表現

更新日:2024年04月05日

皆さまも一度は使ったことのあるであろう「なりました」という言葉はビジネスシーンにおいてよく耳にしたり、無意識に口にしがちな敬語です。今回はそんな「なりました」という言葉の意味や正しい使い方、また別の敬語表現やそれらの注意点などをご紹介します。

敬語「なりました」の意味

社会人になったときや初めてバイトをしだしたときなど、周りの人との会話に敬語を使うことを意識し始める瞬間は誰にでもあります。普段何気なく使っている言葉は目上の人に対して不適切であったり、意外な言葉が敬語として使えたり困惑することも多いでしょう。

さまざまな敬語の中のひとつに、「なりました」という言葉の表現があるのはご存知でしょうか。この言葉はおそらく無意識に使っている方が多いことが予想できます。今回はこの「なりました」という敬語の使い方や意味、シーンに適した別の表現方法などに注目していきます。

なった

まずは「なりました」の標準語の意味からご紹介します。「なる」という言葉は「物事ができあがる。実現・成就する」「今までとは違った形・状態に変化する」などの意味をもつ「成る」や、「植物の実ができる。みのる」という意味をもつ「生る」などがあります。会社での会話で使われている「なる」の意味は「物事が変化する」という意味の「成る」がほとんどでしょう。

この「なる」という言葉の過去形が「なった」で、その言葉を敬語として使用するために丁寧に表した言葉が「なりました」に変化したということです。言葉の意味からわかるように、「なりました」という敬語は物事が完成したときや変化したときにのみ使うことができるということが考えられます。

敬語「なりました」の使い方

では言葉の意味がわかったところで、次に「なりました」という言葉の敬語の種類や使い方について見ていきます。その前に、間違った敬語の認識をしてしまわないように、まず敬語とは何かについて詳しく見直しましょう。敬語について見直すことで今回の「なりました」という言葉以外の、敬語の使い方の間違いを未然にふせぐことができます。では敬語の種類と使い方について一緒に見直しましょう。

敬語の種類

敬語というものは大きく3つの種類に分けられています。1つ目は相手の言葉や行動などを高めて表現することで、相手に敬意を示すことのできる尊敬語です。これは自分の言動に対して使うことはできませんので使う際にご注意ください。

2つ目は自分や自分の身内・組織をへりくだって表現することで、必然的に相手を高め敬意を示すことのできる謙譲語です。これは尊敬語とは逆に、目上の人に対して使ってしまうと大変失礼になる表現方法なのでご注意ください。

そして3つ目が物事を丁寧に述べることで成り立つ丁寧語です。これは「尊敬する相手」の有無は問われません。語尾に「です・ます」を付ける方法が最も分かりやすい例です。

畏まった言葉が必ずしも敬語であるとは限りません。シーンに適した言葉を用いるように心がけましょう。

使い方

次に「なりました」という敬語の使い方についてです。先ほども述べたとおり、「物事が変化する」という意味を持つ「成る」からできた敬語であることがわかります。ですので「なりました」という敬語は、物事ができあがったり変化したときにしか使うことができない言葉であるということです。

「なりました」は「なった」を丁寧語表現してできた言葉であることが考えられますので、目上の方との話に乱用してしまわないように気を付けましょう。

敬語「なりました」の例文

では会社などで使う際に役に立てるよう、例文を用いて使い方や例文に使われている「なりました」の意味を考えていきましょう。意味を理解することができれば、他の言葉を伝える際にも活用できます。

勉強になりました

この例文を使うシーンとしては、仕事をしている上でわからないことを教えてもらったときや、難しい仕事を成し遂げた上司に対する尊敬の言葉ということが考えらえます。「学問・技芸などを学ぶ」「精を出す。努力する」「経験を積む」「商品を安く売ること」などの意味を持つ勉強という言葉ですが、このシーンでは「学び、経験を積む」という意味合いであることが考えられます。

「なりました」も同じように「(経験を積むことで)自分は知識が増えた」という変化を意味しています。これらのことからこの「勉強になりました」という言葉は、相手に対する感謝・尊敬の言葉であることがわかります。目上の人から何か教えてもらった際に使うようにしましょう。

お世話になりました

次に「お世話になりました」という言葉です。これは誰しもが一度は使ったことのある言葉なのではないでしょうか。ご存知のとおり、これは転職・転勤・退職などの別れの際にもっとも使われるであろうお礼の言葉です。

ビジネスシーンに限らず、学校を卒業する際に先生に伝えたり、卒業してしまう先輩に伝えたりと使用する機会はさまざまです。これらのシーンで用いられる「世話」という言葉の意味は「気を配り、面倒をみること」です。ここでの「なりました」は「他の人からの恩恵を受ける」といった意味で一般的に使われています。

以上のことから「お世話になりました」は、面倒をみて下さった方への感謝・お礼の言葉として使われていることが分かります。「聞きなれた言葉だから使う」のではなく、しっかりと意味を知って相手を思い感謝を述べることに意味があります。忘れないようにしましょう。

「なりました」の別の敬語表現

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初回公開日:2018年03月07日

記載されている内容は2018年03月07日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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