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「どちら」の使い方と例文・敬語の種類・どちらの別の敬語表現

更新日:2024年08月16日

「どちら」という敬語正しく使えますか。間違った敬語は失礼になるので敬語は難しいと思う人も多いのではないでしょうか。この記事では「どちら」の敬語表現について詳しく解説していきます。「どちら」の正しい敬語表現を知りたいという方は是非読んでみてください。

どっち

丁寧語を用いてどっちにするのかを尋ねる例文です。

「明日は早番か遅番どちらですか」
「赤と青どちらを使いますか」

つづいて尊敬語を用いてどっちにするのかを尋ねる例文です。動作主は相手であり相手の動作に敬意を示す敬語表現です。

「プランAとプランBがありますが、どちらになさいますか」
「ビールか焼酎どちらをお召し上がりになりますか」

最後に謙譲語を用いてどっちにするのかを尋ねる例文です。動作主は自分であり自分の動作をへりくだることで相手に敬意を示す敬語表現です。

「両方ご用意することが可能ですが、どちらにいたしましょうか」
「セミナーの会場は木曜日と金曜日どちらで予約いたしましょうか」

どこ

丁寧語を用いてどこなのかを尋ねる例文です。

「郵便局はどちらですか」
「最寄り駅はどちらでしょうか」

つづいて尊敬語を用いてどこなのかを尋ねる例文です。動作主は相手であり相手の動作に敬意を示す敬語表現です。

「どちらからお越しになりましたか」
「どちらに行かれますか」

最後に謙譲語を用いてどこのかを尋ねる例文です。動作主は自分であり自分の動作をへりくだることで相手に敬意を示す敬語表現です。

「ただいまA社への訪問を終えたのですが、次はどちらに参りましょうか」
「まずはどちらからお伺いしましょうか」

見知らぬ人や誰かよくわからない人に誰かを尋ねる際には「どちら様でしょうか」とだけ聞くとぶっきらぼうに聞こえてしまうこともあるので、このようなことを聞いて申し訳ないとは認識しているということが伝わる文言を一言入れます。

「失礼ですが、どちら様でしょうか」や「恐れ入りますが、どちら様でしょうか」などという形で使われることが多いです。

またビジネスなどさらに敬語に厳しい場面においては「失礼ですが、どちら様でしょうか」や「恐れ入りますが、どちら様でしょうか」もあまり好まれる表現ではなく、「どちら様」と聞くこと自体が失礼とされることが多いです。

なので代わりに「失礼ですが、お名前お伺いしてもよろしいでしょうか」などと名前を尋ねる表現がよく使われます。

「どちら」の別の敬語表現例

「どちら」の敬語表現には「どちら」を使わないで表現する方法もあります。「どちら」を使わずに表現するにはどのような言葉が他にあるのかをご紹介していきます。

いかがなさいますか

「どちら」の別の敬語表現として「いかがなさいますか」があります。ここでの「どちら」は「どっち」の敬語表現です。どっちにするのか尋ねたいときに「どちちらになさいますか」の別の敬語表現として「いかがなさいますか」を使用することができます。

「いかがなさいますか」は「どうなさいますか」という意味にはなるのですが「どちらになさいますか」と同様相手はどっちにしたいのか相手の意思を尋ねることができます。

例文を挙げると「プランAとプランBがありますが、いかがなさいますか」や「ビールと焼酎がありますが、お飲み物はいかがなさいますか」などのようにどっちがいいのかを尋ねる「どちらになさいますか」の別の敬語表現として使用することができます。

いかがいたしましょうか

「どちら」の別の敬語表現として「いかがいたしましょうか」があります。ここでの「どちら」も「いかがなさいますか」と同じように「どっち」の敬語表現です。

「いかがなさいますか」と「いかがいたしましょうか」の違いは動作主です。「いかがなさいますか」は相手の動作に敬意をはらう尊敬語の表現です。一方「いかがいたしましょうか」は自分の動作をへりくだって相手に敬意を示す謙譲語の表現です。

自分がどっちにすればいいのか尋ねたいときに「どちちらにいたしましょうか」の別の敬語表現として「いかがいたしましょうか」を使用することができます。

例文を挙げると「両方ご用意することが可能ですが、いかがいたしましょうか」や「セミナー会場の予約は木曜日か金曜日、いかがいたしましょうか」などのようにどっちにすればいいのかを尋ねる「どちらにいたしましょうか」の別の敬語表現として使用することができます。

「どちら」と「どなた」の敬語の違い

どちらも「誰」を意味する丁寧な表現です。

例文を挙げると「失礼ですが、どちら様でしょうか」、「失礼ですが、どなた様でしょうか」となります。

このように「どちら様」でも「どなた様」でも同じように「誰でしょうか」と誰なのかを丁寧に尋ねる表現となります。そして「どちら様」も「どなた様」も同じようにビジネスなどの敬語に厳しい場面での使用は好まれません。

適切な使い分けが必要

今回は「どちら」という敬語表現の使い方を具体的に例文を挙げながらご紹介してきました。

「どちら」という敬語表現には「どっち」、「どこ」、「誰」といったいろいろな意味があり、さらに丁寧語、尊敬語、謙譲語といった敬語表現ごとに「どちらにしますか」、「どちらになさいますか」、「どちらにいたしましょうか」と表現方法が変わってくるため難しく感じられた方も多いのではないでしょうか。

正しく適切に使い分けるのは難しい部分もありますが、相手に失礼にならないようにするためには適切に使い分けることが必要ですので少しずつ習得していきましょう。

初回公開日:2018年02月23日

記載されている内容は2018年02月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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