「忙しい」の敬語表現・忙しいの使い方と例文・別の敬語表現例
更新日:2024年09月07日
「忙しい」は、自分が忙しいという場面でも使いますが、忙しそうにしている相手を気づかって使う場合が多いです。
「お忙しそうですね。ご無理をなさらないでください」「お忙しいでしょうに、お越しくださってありがとうございます」などの使い方をします。
ありがとう
忙しそうに見える相手が、何かしてくれた時などには「忙しいのにありがとう」などの伝え方をする場合が多いです。
「忙しいのにありがとう」は敬語で言うと「お忙しいでしょうに、恐れ入ります。ありがとうございます」などの言い回しになります。
「忙しいのにわざわざ来てくれてありがとう」は敬語で言うと「お忙しい中、わざわざお越しいただきましてありがとうございます」になります。
お願い
相手に何かを頼むときなどには、「忙しいとは思いますが」などの言葉を添えると丁寧です。「忙しいとは思いますが」は謙譲語の形で敬語にすると「お忙しいとは存じますが」になります。
「忙しいとは思うが連絡が欲しい」は敬語で言うと「お忙しいとは存じますが、ご連絡いただけますでしょうか」あるいは「お忙しいとは存じますが、ご連絡をお願いいたします」などの言い回しになります。
「忙しいとは思うが、早くして欲しい」は敬語にすると「お忙しいとは存じますが、急いでいただけますでしょうか」などの言い方になります。
無理をしないで
忙しそうな相手を気づかう場面で、「忙しいとは思うが無理をしないで」と伝えることがあります。
「忙しいとは思うが無理をしないで」を敬語にすると「お忙しいとは存じますが、ご無理をなさいませんように」になります。
「忙しいとは思うが、あまり無理をしたら体を壊すよ。気を付けて」は敬語では「お忙しいとは存じますが、あまりご無理をされますとお体を壊します。ご自愛なさってください」などの言い方をします。
お仕事
働いている人に何か頼むときなどには「仕事が忙しいとは思うけれど、お願い」というような頼み方をします。
「仕事が忙しいとは思うけれど、連絡をして」は敬語にすると「お仕事が忙しいかとは存じますが、ご連絡願えますでしょうか」などの言い方になります。
「仕事が忙しいだろうに、頼んでごめん」は敬語にすると「お仕事がお忙しいでしょうに、無理を申しました」などの言い方になります。
年末
慣習的に「年の瀬の忙しい時期に」などの言い回しをします。「年の瀬の忙しい時期に、急なお願いをして申し訳ありません」などの使い方をします。
「忙しい」の別の敬語表現例
「忙しい」は「忙しそうだ」「忙しいですか」などの言い回しで使います。
「忙しそうだ」は敬語で言うと「お忙しいでしょうに」「お忙しいのではないですか」などの言い方になります。「お忙しいでしょうに、わざわざありがとうございます」「お疲れのご様子ですね。お忙しいのではないですか」などの使い方をします。
「忙しいですか」は丁寧語の形の敬語にすると「忙しいでしょうか」、尊敬語の形で敬語にすると「お忙しいでしょうか」です。「×日にそちらへお伺いしたいのですが、お忙しいでしょうか」「明日の午前中にご連絡したいのですが、忙しいでしょうか」などの使い方をします。
「忙しい」と「都合が悪い」の使い分け
「忙しい」は、都合が悪い、という場面でも使いますが相手を気づかうような場面でも使います。「忙しいのにありがとう」などの気持ちを伝える場面で使います。敬語表現では「お忙しいところ恐れ入ります」「お忙しいでしょうに、わざわざありがとうございます」などの使い方をします。
「都合が悪い」は、相手を気づかうような言い回しの敬語表現では使用しません。「ご都合が悪いでしょうに、わざわざありがとう」「ご都合が悪いところ恐れ入ります」などの使い方はしません。
無理を言った
「忙しいところ申し訳ありません」は、「ご無理を申し上げました」などの言葉と組み合わせて使うこともあります。
「無理を言った」は「忙しいと知っていたのに無理に何かをしてもらった」という意味の言葉です。「ご指名どおり、田中が参りました」「担当は変わられたとのことでしたのに、無理を言いました」などの使い方をします。
「お忙しいところお越しいただきましてありがとうございます。ご無理を申しました」「お忙しいとは存じておりましたのに、お越し願いまして申し訳ありません。ご無理を申しました」などの使い方をします。
初回公開日:2018年02月27日
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