「なのに」の敬語表現・なのにの使い方と例文・別の敬語表現例
更新日:2024年08月18日
使い方
敬語の表現で話をするときは「なのに」の丁寧な言い方「ですが」「ですのに」「ですけれども」などを使います。敬語の表現の中に「なのに」があるとそこだけ浮いてしまいます。敬語の中に違和感なく溶け込むように「丁寧な接続語」を使います。
内容的には前の部分で述べたことに対して、矛盾や反対、対立する内容が後に続く場合に「ですが」などの逆接の接続語を間に挟みます。
敬語表現であっても文のバランスを見て「一般的な接続語」も使えますが、「丁寧ではない接続語」の使用は避けます。
メールでの使い方
メールはビジネスや目上の人には敬語を使って書きます。「なのに」は丁寧な接続語ではないため使いませんが、逆接の接続語は否定的な表現のため、メールではあまり使わない方が無難です。
内容的に使う場合は「丁寧な接続語」を使います。「ですのに」「ですけれども」はほぼ「話し言葉」のため、敬語の丁寧な表現をしたいときは「ですが」を使います。書き言葉の「一般的な接続語」も文全体のバランスを見て使用します。
書き言葉
書き言葉は手紙か作文か、読む対象が誰に向けてであるかによっても違います。できるだけ丁寧な文を書くときは、丁寧な接続語「ですが」「ですので」「ですけれども」を使いますが、書き言葉としては「ですので」「ですけれども」は回りくどく向いていません。
一般的な書き言葉としても使える逆接の「接続語」は、「しかし」「けれども」「ところが」「が」「にもかかわらず」などがあります。文のバランスを考えて使いましょう。
「なのに」を敬語表現するときの例文
「なのに」を使った例文を、丁寧な接続語「ですのに」を入れた敬語に変換してみましょう。
年上なのに→年上ですのに
「年上なのに」を使った例文と敬語「年上ですのに」の例文を見てみましょう。
「年上なのに大人気ない」→「年上ですのに大人気ありません」
「年上なのに子どもっぽいところがある」→「年上ですのに子どもっぽいところがあります」
「年上なのに年下に見える」→「年上ですのに年下に見えます」
「年上なのに同学年だ」→「年上ですのに同学年です」
「年上なのに自覚がない」→「年上ですのに自覚がありません」
なのに~→ですのに~
文頭から「なのに」で始まる例文と「ですのに」で始まる例文を見てみましょう。
「雨が降ってきた。なのに傘を持ってない」→「雨が降ってきました。ですのに傘を持っていません。」
「お腹が空いた。なのにお昼を忘れた」→「お腹が空きました。ですのにお昼を忘れました。」
「たっぷり寝た。なのに眠い」→「たっぷり寝ました。ですのに眠いです。」
「インフルエンザの予防接種を受けた。なのにインフルエンザにかかった」→「インフルエンザの予防接種を受けました。ですのにインフルエンザにかかりました。」
「急いで買いに行った。なのに売切れだった」→「急いで買いに行きました。ですのに売切れでした。」
「なのに」の別の敬語表現例
「なのに」の敬語表現「ですのに」を見てきました。次は別の敬語表現も見ていきましょう。まずは「なのに」の類語からご紹介します。
類語
「なのに」の類語は次のようになります。
「でも」「しかし」「ところが」「それでも」「それなのに」「だのに」「のに」「けれども」「けれど」「けど」「だけど」「だけれど」「だけれども」「にもかかわらず」「だが」「でありながら」「しかしながら」「されども」「ですが」「ですけれども」
類語を分析
初回公開日:2018年03月02日
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