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「把握する」の敬語表現・把握するの使い方と例文・別の敬語表現

更新日:2024年06月12日

「理解する」という意味でよく使われている「把握する」を敬語で表現するにはどのようにすればいいかご存知でしょうか。この記事では、敬語例と意味だけでなく、使う相手や使い分けについても説明しています。特に社会人の方には必要な知識ですので、ぜひ最後までご覧ください。

「把握する」を敬語表現するときの例文

これまでにも説明してきたように、「把握する」は「理解する」「わかる」などの意味を持ちますので、ビジネスシーンにおいてもよく使われています。「この内容について把握することができました」「~の件について把握しておいてください」など、相手に対する返事やお願いする場合など、さまざまなシーンに登場します。

それでは「把握する」の敬語表現として、実際に色々なシーンを想定して例文をご紹介します。

上司などの目上の方には「承知」

上司などの目上の方に何か頼まれた際など「~について把握する」=「~についてわかる」=「~の件、承知しました(いたしました)」に言い換えます。

たとえば、上司から「取引先に納品期限について再確認しておいて」と頼まれた場合、「承知しました」を使います。前述したように、上司に対して「了解」は失礼に当たりますので、上司に向かってする返事は「承知しました(いたしました)」をきちんと用いましょう。

「ご承知おきください」は不適切

「把握する」という意味の敬語で「承知する」と言い換えることができると説明してきましたが、実は「ご承知おきください」を上司に向かって使うのは不適切になります。

「ご承知おきください」とは、「あらかじめ~について知っておいてください」という意味です。これはニュアンスとしては「はじめから理解しておいてね」「ちゃんと納得しておいてよ」という若干の命令のような形になってしまいます。なので、この「ご承知おきください」は上司などの目上の方に対しては不適切になります。

目上の方に「把握する」=「理解しておいてほしい」という意味の敬語表現をしたいなら、「ご理解くださいますようお願いいたします」や「お含みおきくださいますようお願いいたします」などと表現しましょう。

お客さまには「承知」

お客さまなどの失礼があってはいけない相手に対しても、目上の方と同様に「把握する」=「承知しました」を用います。

お客さまより「担当者の人にこの変更内容伝えておいてほしい」と依頼された際には、「承知いたしました、担当の○○に申し伝えます」と表現できます。

また、「~の件について把握するようお願いします」を敬語表現したい場合、上述したように目上の方(=お客さま)に対しては「ご承知おきください」は使いません。「~の件について把握するよう」=「~について知っておいてほしい」ということですので、「お含みおきくださいますよう」や「ご理解下さいますよう」などの敬語で表現します。

部下などの目下の人には「了解」

上司やお客さまなどの目上の方、失礼があってはならない相手に対しては「承知」という言葉を使いますが、部下や同僚などの目下もしくは同等の人に対しては「了解」を使います。

たとえば、「変更内容について把握する」を同僚などに言いたい場合、「変更内容を理解した」=「変更点について了解しました」に言い換えることができます。また、「~の件について把握するようお願いします」というお願いしたいことを敬語で表すなら、「~の件について把握する」=「知っておいてください」=「ご了承ください」と謙譲語での表現をします。

メールでの使い方

メールでの「把握する」の使われ方は、「わかりました」という返事や、文末の「〜についてわかってほしい」という意味でよく用いられており、「承知しました」「かしこまりました」や「ご了承ください」「ご理解ください」などがあります。

特に文末の「〜についてわかっておいてほしい」というお願いごとをする場合は、「お願いいたします」をつけて、「あらかじめご了承くださいますよう何卒お願いいたします」「ご理解賜りますよう、よろしくお願いいたします」とへりくだった表現をします。

「把握する」の別の敬語表現方法は?

「把握する」の敬語表現は、「把握する」=「理解する」「わかった」=「了解しました」「承知しました」と説明してきましたが、その他にも、同じような意味をもつ敬語の表現として、「わかった」と同じ意味の「かしこまりました」や「ご理解ください」「ご容赦ください」という表現もあります。

「かしこまりました」は「承知しました」よりも丁寧!

この「かしこまりました」は「わかりました」を謙譲語にした敬語表現になります。「承知しました」も謙譲語なので、どちらも同じような意味でへりくだった表現になりますが、「かしこまりました」のほうがより丁寧です。

その他に「承りました」も同じ意味で使われます。これも「わかりました」の意味ですが、口頭での会話で普段はあまり耳にしません。この「承りました」はどちらかというと、よくビジネスメールで使われています。

丁寧さの順番としては、「承知しました<承りました<かしこまりました」の順で丁寧さが増していくので、ぜひ覚えておいて下さい。

「ご容赦ください」は謝罪の気持ちも入ってる!

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初回公開日:2018年02月26日

記載されている内容は2018年02月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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