「覚えていますか」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例
更新日:2024年08月08日
「覚えていますか」の敬語表現
「覚えていますか」は「覚えているか」の丁寧語の形での敬語表現です。
「中学のころよく一緒にこの道を歩いたのを覚えていますか」「先週、書類をまとめておいて欲しいとお願いしたのですが覚えていますか」「取引先の担当者の名前を覚えていますか」「資料をどこに置いたか覚えていますか」などの使い方をします。
尊敬語
「覚えていますか」は尊敬語の形で敬語にすると「覚えていらっしゃいますか」になります。
「取引先の担当者の名前を失念してしまったのですが、先輩は覚えていらっしゃいますか」「電話番号を覚えていらっしゃいますか」などの使い方をします。
「覚えていますか」よりも「覚えていらっしゃいますか」の方が丁寧な表現になります。
「覚えていますか」の敬語表現での使い方
「覚えていますか」は「覚えているか」の丁寧語の形での敬語表現。敬語には「謙譲語」「尊敬語」「丁寧語」があります。謙譲語、尊敬語は丁寧語よりも丁重な表現だとされています。
「覚えているか」の尊敬語を尊敬語の形で敬語にすると「覚えていらっしゃいますか」になります。「これから任せようと思っている仕事の内容は、前に一度教えたようにも思うのですが覚えていますか。まだなら今教えます」「取引先の担当者の名前を覚えていらっしゃいますか」などの使い方をします。
敬語の種類
「覚えていますか」は「覚えているか」の丁寧語の形での敬語表現です。尊敬語の形で敬語にすると「覚えていらっしゃいますか」になります。「覚えているか」は相手の状態を尋ねる言葉であるため、謙譲語にはしません。
使い方
相手に何かを覚えているか確認したいときに使います。「書類をどこに置いたか覚えていますか」「この前行った店、美味しかったのでもう一度行きたいのですが名前を覚えていらっしゃいますか」などの使い方をします。
「先週書類の整理をお願いしたのですが覚えていますか」「メールに画像を添付してくださいとお伝えしていたことを覚えていますか」のように、おそらく相手は忘れているだろうと考えられる場面で「覚えていますか」と聞くと責めるようなニュアンスが強くなります。
そのような場面では「先週お願いした書類の整理、終わったら教えてください」「お手数ですが、急ぎ必要ですので画像を送っていただけますか」など、言い方を工夫すると親切です。
「覚えていますか」の敬語表現・シーン別の使い方
「覚えていますか」は相手が何かを覚えているかどうか確認する場面で使う敬語表現です。「一緒に行ったレストランの場所を覚えていますか」「電話番号を覚えていますか」などであれば問題ありません。しかし使う場面によっては「覚えていますか」は不必要に相手を責めるようなニュアンスを持ってしまうこともありますので、注意する必要があります。
メールでの使い方
やって欲しいとお願いしていたことを相手がしてくれないというような場面では「覚えていますか」と書くのではなく、もう一度その事柄をお願いした方が丁寧です。
「添付資料を送って欲しいとお伝えしていたことを覚えていますか」「出席票を送って欲しいとお伝えしていたのですが、覚えていますか」「以前にお送りしたマニュアルの内容を覚えていますか」などは、意味はとおりますが、失礼にあたる場合が多いです。
「添付資料もお送りいただけますでしょうか。恐れ入ります。よろしくお願いいたします」「先だってお送りした出席票の回答をお送り願えますでしょうか」「以前にお送りしたマニュアルをもう一度ご確認いただけますか」などの書き方が丁寧です。
「この間皆で一緒に行ったレストランを覚えていますか。次の集まりもそこを予約しようと思っています」などの使い方であれば失礼にあたりません。
ビジネスでの使い方
「覚えていますか」「覚えていらっしゃいますか」は、ビジネスシーンでは特に相手が明らかに忘れているような場面では使わないようにしましょう。
「この仕事はこの間教えたはずですが、覚えていますか」「お願いしておいた資料があがって来ないのですが、お願いされていたということは覚えていますか」などは、言葉の上では「覚えているのか」を確認しているだけですが、聞き手は責められていると受け取る可能性もあります。
「覚えていますか」は「忘れていたのか」と確認する場面ではなく、「記憶があるかないか」を確認する場面で使います。「電話番号を覚えていますか」「覚えていません」「そうでしょうね。私も覚えていません」、「前に会った担当者の名前を憶えていますか」「覚えてはいませんが、名刺があったはずです。少しお待ちください」などの使い方をします。
「覚えていますか」を敬語表現するときの例文
初回公開日:2018年03月02日
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