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「聞かれた」の敬語表現・聞かれたの使い方と例文・別の敬語表現

更新日:2024年01月24日

お客様に何かを「聞かれた」ことを上司などに報告したい場合、「聞かれた」は敬語に変える必要があるのか、また敬語にするときはどんな言葉にすれば良いのか悩んだことはありませんか。「聞かれた」を敬語にする方法をご紹介していますので、悩んだときは参考にしてください。

「聞かれた」の敬語表現

「聞かれた」という言葉を使う場面は、1つだけではありません。例えば、対面している相手に対して「○○さんはこの件について聞かれたことはありますか」のように直接相手に聞いたことがあるかどうか確認する場合です。

もう1つは、「○○会社の営業の山田さんに○○の件について聞かれたのですが、どのような回答をすれば良いでしょうか」のように、取引先の人などに何かを聞かれたことを上司などに報告や相談をするような場面です。

「対面している相手に使う」場合と、「誰かに聞かれたことを相手に説明する」場面では、適切な敬語が異なります。場面に合わせた言葉を使い分けると良いでしょう。

対面している相手に聞いたことがあるかを確認する場合

「聞く」の敬語表現は、「お聞きになる」です。上記の場面を例にすると、「○○さんはこの件について、お聞きになったことはございますか(ありますか)」という使い方になります。

「聞かれる」という表現も敬語表現として使われることがあります。この場合は、「○○さんはこの件について、聞かれたことはございますか(ありますか)」のように使います。

どちらも敬語としては使い方に間違いはありませんが、「お聞きになる」という言葉の方がより丁寧な印象になりますので、どちらを使ったら良いか迷った場合は、「お聞きになる」を使う方が良いでしょう。

誰かに「聞かれた」ことを上司などに報告する場合

「○○会社の営業の山田さんに、○○の件について聞かれたのですが、どのような回答をすれば良いでしょうか」のように、今、話をしている人に「聞かれた」のではなく、「別の人に何かについて聞かれた」ことを別の誰かに伝えるという場面でも、「聞かれた」という言葉を使うことがあります。

この場合、実際にあなたに何かを聞いた人は、取引先や顧客先の方になりますし、報告している人は上司です。つまり、山田さんに対しても、上司に対しても敬語を使う必要がある場面になります。

「聞かれた」という言葉は、「聞く」という言葉の敬語表現です。つまり、「○○会社の営業の山田さんに○○の件について聞かれたのですが、どのような回答をすれば良いでしょうか」という表現は敬語として、正しい使い方ということになります。

言葉を言い換えて使用する

社会人になったばかりの頃や敬語表現に慣れていない人は、敬語を使おうとするとどんな言葉に変換したら良いかわからなくなってしまい、うまく言葉が出てこなくなってしまうことがあります。

もちろん、相手に敬意を表し、正しい敬語を使うことは、社会人として大切なマナーです。しかし、敬語ばかりに気を取られてしまい、自分の伝えたいことが相手にわかりやすく、正しく伝わらなければ、意味のないものになってしまいます。

良く使われる敬語は、スムーズに敬語に変換することは容易ですが、この言葉の敬語は「この言葉で合っているのか」と不安になった場合は、他の言葉に言い替える癖をつけておくこともおすすめです。

例えば、この例文の場合は、「○○会社の営業の山田さんに○○の件について問い合わせをいただいたのですが、どのような回答をすればよろしいでしょうか」のように言い換えてみましょう。

「聞かれた」の敬語での使い方

「聞かれた」という言葉は、主に誰かに何かを質問されたときに使う言葉です。「聞かれた」ときの場面が、自分が直接相手から何かを「聞かれた」場合にも使うことがありますし、他の誰かに「聞かれた」ことをさらにまた別の誰かに伝えることもあります。

この場合、あなたに質問をしていた相手との関係、また、そのことを別の誰かに伝える場合は、あなたと伝える相手との関係で敬語を使い分ける必要があります。

敬語の種類

敬語には、「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3種類があります。

「尊敬語」は、相手の行動を敬った表現にする敬語表現です。自分の行動を、「尊敬語」にすると誤った敬語の使い方になりますので、注意しましょう。

「謙譲語」は、自分の行動をへりくだった表現にすることで、相手に敬意を表す敬語表現です。相手の行動を「謙譲語」に変換してしまいますと、失礼な表現になってしまいます。

「丁寧語」は、「行く」を「行きました」のように、文字どおり丁寧な言葉にした敬語表現です。つまり、「○○ました」「○○です」といった表現も、敬語表現の1つということです。

使い方

敬語を使うときに注意することは、誰の行動を誰に対して使うかということです。例えば、部下に聞いた内容を上司に報告する場合で考えてみましょう。

例文:田中さん(部下)から伺ったのですが、○○会社のAさんよりBの商品の詳細について説明にきてほしいという依頼を受けたそうです。

この文章の誤っている場所となぜ間違っているのかわかりますか。部下の田中さんから話を「聞いた」のはあなたで、田中さんはあなたの部下です。田中さんから聞くと言う行動をへりくだった表現(謙譲語)に変える必要はありません。

答えは、「田中(さん)から聞いたのですが、○○会社のAさんよりBの商品の詳細について、説明にきてほしいという依頼を受けたそうです」

よりスマートな表現にするのであれば、「田中から報告があり、○○会社のAさんよりBの商品の詳細について説明にきてほしいという依頼があったそうです」のように使いましょう。

報告する内容で言葉を変える必要がある

この場合、直接○○会社のAさんと話をして、詳細の件を「聞かれている」のは、田中さんです。しかし、田中さんから報告を受ける場合、田中さんに「聞かれた」のではなく報告を「聞いた」ということです。そして、その「聞いた」話をさらに上司に報告するといった場面は会社の中では良くあることです。

「聞かれた」という内容の報告をすると「聞いた」になるように、言葉は状況に応じて変化します。そのときの状況に合った言葉を選び、敬語に変換する必要があるということです。

他にも、電話やメールで「○○さんから聞いたのですが」という言葉を敬語に変換したいときがあります。このような場合は、どのように敬語にすれば良いのでしょうか。

メール・電話での使い方

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初回公開日:2018年03月08日

記載されている内容は2018年03月08日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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