「行けます」の敬語表現・行けますの使い方と例文・別の敬語表現
更新日:2024年08月13日
「伺えます」は「行けます」の謙譲語です。「行けます」も正しい敬語なので丁寧な表現ですが、「伺えます」はより丁寧な表現になります。
「最短でいつ来てもらえますか」「明後日の午前中でしたら伺えます」、「何時にこちらにお越しいただけますか」「道が混んでいまして。ですが、あと1時間以内には伺えます」などの使い方をします。
「行きます」と「行けます」の違い
「行きます」は「行く」の丁寧語です。「行く」には「そうすることが可能だ」というニュアンスはありません。「行けます」は「行ける」の丁寧語です。「行くことが可能だ」という意味の言葉です。
「行けます」は「可能かどうか」が問題になっている場面で使う
「その日に自分がそこへ行くことが可能かどうかを相手が確認している場面」では「行けます」を使うのが相応しいです。「ご予定をまだ伺っていなかったのですが、明日、こちらに来ていただけますか」「行けます」などの使い方をします。
「来て欲しい」という依頼に対しても、相手がまだ「来られるか、来られないか」を把握していないような場面では「行けます」を使います。「明日来て欲しいのですが、可能ですが」「行けます」などの使い方をします。
指示に対しては「行けます」ではなく「行きます」と答える場合が多いです。「明日××へ行ってください」「承知しました。行きます」などの使い方をします。
「承知しました」と「行けます」の違い
「××へ行ってください」というような指示に対しては、そこへ行くことができるかどうか話し相手が不安に思っているような場面を除くと「承知しました」と答えるのが適切です。
「行けます」は「行くことができるか」という質問に答える場面や、「××ならば行くことができる」とこちらから提案する場面で使います。
「××へ行って欲しいのですが、可能ですか」「行けます」、「最短で明日でしたら行けます」などの使い方をします。
両方言うと丁寧な場面もある
「××へ行って欲しいのですが、可能ですか」などの言葉には「行けます。承知しました」というように答えても丁寧です。
「すぐに来て欲しいのですが」「承知しました。30分程度で行けます」、「10日9時にオフィスに来ていただくことはできますか」「伺えます。10日の9時ですね。承知しました」などの使い方をします。
「行くことができます」と言った方が丁寧なのか
言葉は省略しない方が丁寧だとされています。「最短」は「最も短い」「最も早い」の省略語ですので「最短で明日伺えます」よりも「最も早くて明日伺えます」と言った方が丁寧です。「行けます」の場合はどうなのでしょうか。
「行けます」は省略語ではない
「行けます」は「行ける」の丁寧語です。「行ける」は「行くことができる」を省略している訳ではありません。このため、「行けます」と「行くことができます」は同じ程度に丁寧な表現になります。
「行けます」をより丁寧に言いたいという場合は謙譲語の「伺えます」を使うようにしましょう。
相手が聞き取りにくそうにした場合は言い換えても良い
「行けます」は、依頼や質問に対して、「可能だ」と答える非常に重要な言葉です。「明後日でしたら行けます」などの言葉では、文末の三文字「けます」のみで、「可能」だと伝える形になります。聞き取りにくいこともあります。
「行けます」と言って相手が聞き取りにくそうにした場合は「行くことができます」「行くことが可能です」「伺うことができます」「伺うことが可能です」などに言い換えるようにしましょう。
「行けます」の敬語表現を使いこなそう!
初回公開日:2018年03月02日
記載されている内容は2018年03月02日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。