「出かける」の敬語表現・出かけるの使い方と例文・別の敬語表現
更新日:2024年10月20日
尊敬語
「尊敬語」は「相手の人に対して最大限敬意を示す言葉遣い」のことを指します。「自分のことを語る」謙譲語に対して、「尊敬語」は「相手の方について関わることを語るとき」に使う敬語です。
「出かける」という言葉で例えるなら、「出かける」を「出かけられる」や「お出かけになる」に直して、「出かけられています」や「お出かけになっています」というように直すのが尊敬語です。
「尊敬語」は特にお客様や自分より目上の方に使う敬語です。ですので、同僚や目下の人には使わない敬語の表現と言えます。また、お客様や取引先の方のように、外から来た方いるときに、身内に向かって「尊敬語」を使うと「お客様や取引先の方より身内の人に敬意を示してる」ことになり、失礼なので使う場面には気をつけたい表現です。
「話す」ときの使い方
話すときどのように話すかは、場面によって違います。例えば、その日外勤の予定がある同僚が席を外していて、上司の方から「〇〇は出かけたのか」と尋ねられた場合には、丁寧語で「はい、〇〇さんは出かけましたと応えれば、問題ありません。
では、電話口で、取引先の方やお客様に、同僚や上司のことについて、「〇〇様はいらっしゃいますか」と尋ねられたときはどうでしょう。この場合は謙譲語を使って、「〇〇は出かけております」と応えるのが良いでしょう。自分の上司について尋ねられても、呼び捨てで謙譲語で応えるところがポイントです。
同じ電話口でも、外勤に出ている上司の方から、その上司の方にとっても目上にあたる方が、職場にいるかどうか尋ねられたときには、尊敬語を使って応えます。「社長はお出かけになっています」や、「社長は出かけられました」というように応えます。
メールでの使い方
メールで「出かける」ことを伝える場合にも、基本的には話すときと同じであると言えます。例えば、取引先とのメールで「差し支えなければ、○月○日に貴社にお伺いしたいと存じておりますが、この日の〇〇さまの予定はいかがでしょうか」といったメールが来た場合にも、〇〇さんが出かける予定であるなら、「〇〇はその日出かけております」と答えることができます。
メールで予定を聞かれる場合は、ほとんど自分の会社の外の方からになるので、謙譲語を使って応えることが多いと言えるでしょう。
上司への使い方
上司の方から誰かの予定を聞かれる場合には、3パターン考えられます。1つ目は自分の予定について訊かれる場合、2つ目は自分と同じ立場の同僚や自分より目下の人の予定について訊かれる場合、3つ目が上司の方より目上の方の予定を訊かれる場合です。
①自分について訊かれた場合
1つ目の自分について聞かれる場合には、「自分より目上の存在である」上司に対して、「自分のこと」を話すことになるので、「出かける」を「謙譲語」の「出かけておる」に直して、「その日は出かけております」や、「出かけておりました」と応えます。
②同僚や自分より目下の人について訊かれた場合
同僚や自分より目下の人について訊かれた場合には、「出かける」を丁寧語に直して、「〇〇さんは出かけました」や「〇〇さんは出かけています」と応えるのが良いでしょう。同僚も目下の人も自分に関わりがある人なので「謙譲語」で語ることができますが、同じ会社の上司に向かって話すには少し堅苦しい表現といえます。
このように考えると、いつもお世話になっている上司の方には丁寧語で応えて問題ありませんが、少し距離がある上司の方や、自分よりうんと目上に当たる上司の方から尋ねられた時は、謙譲語で応えたほうが良いと言えるでしょう。
③上司にとっても目上の方について訊かれた場合
上司にとっても目上の方について訊かれたときには、自分と上司、どちらにとっても目上の方について語ることになるので、「出かける」を尊敬語に直して、「社長はお出かけになりました」や「〇〇さんは出かけられました」と応えます。
「出かける」を敬語表現するときの例文
この項では「出かける」の敬語表現を使った文章をいくつか見てみましょう。実際に「出かける」と敬語で伝えなければいけなくなったときに、参考にしてみてください。
〇〇さんは出かけています
初回公開日:2018年03月22日
記載されている内容は2018年03月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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