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「見てくれてありがとう」の敬語表現・使い方・別の敬語表現例

更新日:2024年07月04日

仕事上や生活上で、目上の方に「見てくれてありがとう」と言いたいことはありませんか。でも、そのままでは敬語になっていないので、失礼になってしまいます。どのように言えば良いのでしょうか。その悩みに応えるべく、「見てくれてありがとう」の敬語表現を調べてみました。

メールや手紙などで「見てくれてありがとう」を敬語で伝えたいときは、どのようにすれば良いのでしょうか。話し言葉と書き言葉で違いがあるのでしょうか。

「見てくれてありがとう」の中の、「いただき」に着目してみましょう。「いただき」と「いただいて」や「くださり」と「くださって」は、語尾が違うだけの同じ意味です。一体、どのように使い分ければ良いでしょうか。「いただいて」や「くださって」はマイルドな印象があり、会話のときに使われやすいです。

それに対して、「いただき」や「くださり」はカチッとしていて固い印象を与えます。そのため、書き言葉として使われることが多いです。もちろん、話し言葉として使ってもかまいません。ビジネス上では、「いただいて」や「くださって」よりも、「いただき」や「くださり」の方が好まれます。

メールや手紙では、書き言葉である、「いただき」や「くださり」を使用する方が一般的です。

さぁ「見てくれてありがとう」を敬語で言ってみよう!

それでは、「見てくれてありがとう」の一番シンプルな言い方である、「見ていただき(いただいて)ありがとうございます(ました)」または「見てくださり(くださって)ありがとうございます(ました)」を使った例文を見てみましょう。

・本日は私の描いた絵画を見ていただいて、ありがとうございました。
・棚の上のものを見てくださってありがとうございます。
・出演番組を見ていただいてありがとうございました。
・計画書を見てくださりありがとうございます。

「見てくれてありがとう」をもっとかっこ良く言いたい!

ここまでは、「見てくれてありがとう」をシンプルな敬語に直してきました。「見ていただき(いただいて)ありがとうございます(ました)」または、「見てくださり(くださって)ありがとうございます」は、ちゃんと敬語になっているので、目上の方に使用しても何の問題もありません。

しかし、なんとなく拙い印象を受けます。親しい間柄の目上の方に使ったり、学生が目上の方に使う分には、決して不利になることはないでしょう。

でも、ビジネス上ではどうでしょうか。自社の代表である自分が使った言葉は、他社との今後の関係に直結します。そう考えると、少しでも印象を良くしておきたいと感じるでしょう。そんなとき、拙い印象のこの言葉を使うことがためらわれます。どうせなら、「見てくれてありがとう」を、もっとかっこよく言いたいと感じませんか。

ビジネス上で「見てくれてありがとう」をもっととスマートに伝えられる言葉を紹介します。

「ご覧いただき」を使おう

「見てくれてありがとう」の「見てくれて」の部分を、先に出てきた「ご覧」と「いただき」で言い換えてみましょう。「ご覧」は見るの尊敬語、「いただき」は「もらう」の謙譲語です。これを合わせて、「ご覧いただき(いただいて)ありがとうございます」と言い換えてみましょう。

・わたしの展覧会の絵をご覧いただき、ありがとうございました。
・企画書をご覧いただいてありがとうございました。

このようになります。どうでしょうか、拙い印象が無くとてもスマートな印象になりました。

「ご覧くださり」は使える?

「見てくれてありがとう」の「見てくれて」の部分を、「くださり」に言い換えてみましょう。「くださり」は、「くれる」の謙譲語です。そのため、「ご覧」と「くださり」を合わせて、「ご覧くださり(くださって)ありがとうございます」と組み立てることができます。

・本日は、わたしたちの作品をご覧くださり、ありがとうございました。
・記事をご覧くださってありがとうございます。

どうでしょうか。こちらも洗練されたいん印象になりました。

「ご拝読いただき」とは?

次は、「見てくれてありがとう」の中の、「見てくれて」の部分を、謙譲語の「ご拝読」にしてみましょう。

「ご拝読いただき」という言葉は、「読んでいただいて・お読みいただいて」という意味で、自分がへりくだって言う謙譲語の表現方法です。もちろん、「いただき(いただいて)」を「くださり(くださって)」に変更し使っても問題ありません。

わたしの書いた本をご拝読いただき、ありがとうございます。
ご拝読くださり光栄です。

二重敬語って何?

二重敬語とは、敬語を意識しすぎて、敬語にた敬語を重ねることをいいます。例えば、「召し上がる」を「召し上がられる」としたり、「仰る」を「仰られる」とすることです。本来は、「お食事を召し上がりました」や「先生が仰いました」で充分尊敬表現になっています。

皆さんはどのように感じましたか。これと一緒で、「見てくれてありがとう」を、「ご覧になられてありがとうございます」とすると、どうでしょう。何となく過剰で、違和感を感じませんか。

中には、「お召し上がりになる」や「お伺いする」など、定着しているものは、間違いとはされていません。

二重敬語にはならないの?

先ほどより、「見てくれてありがとう」を敬語にした「ご覧いただきありがとうございます」や「ご拝読くださりありがとうございます」を使った表現を用いていますが、「二重敬語じゃないの」と思われた方もいるでしょう。この章では、それについて見ていきましょう。

「ご覧」は、相手の行動に対し尊敬語を使っています。「くださり」・「いただき」は、「くれる」・「もらう」の謙譲語、つまり、自分が相手の行動に対しへりくだっている表現です。つまり、「ご覧」は相手の行動にかかり、「くださり」や「いただき」は自分にかかってきます。そのため、要素が違うので、二重敬語にはあたりません。尊敬語+謙譲語で構成されています。

例えば、「召し上がられる」は、「食べる」の尊敬語である「召し上がる」にさらに尊敬の「れる・られる」で構成されています。つまり、尊敬語+尊敬語となり、同じ要素が重なっている二重敬語となります。

「見てくれてありがとう」を正しい敬語で伝えよう

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初回公開日:2018年03月08日

記載されている内容は2018年03月08日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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