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「無理を言ってすみません」の敬語表現・使い方・別の敬語表現例

更新日:2024年04月22日

日常でもビジネスでも「無理を言ってすみません」というフレーズは使います。無理を言ってすみませんとは、自分の都合を相手に押し付ける際の言葉ですので、言い方にも注意が必要です。無理を言ってすみませんの適切な敬語の形、ほかの言い回しなどをご紹介します。

「無理を言ってすみません」を敬語表現をする時は、差し迫った納期の発注や支払いの遅延、内容変更の知らせなど、こちらの都合を相手に押し付ける場合に使います。

特に無理なお願いを通す場合は「お願いする」という姿勢で相手に伝えることが大切で、相手に配慮する言葉を添えて「無理を言ってすみません」という気持ちを伝えるようにしましょう。

他にも、「〜していただけないでしょうか」と問いかけると柔らかな印象になり、より丁寧な印象を相手に与えることができます。

では、「無理を言ってすみません」を敬語表現する時の具体的な例を紹介していきます。

例文・お願い

・ご無理を承知でお願いしますが、納期は◯月◯日までとなっております。差し迫ってのことで誠に申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

・突然のお願いで恐れ入りますが、差し支えなければ機材の借用と、設置に伴う人員の派遣をお願いできませんでしょうか。お電話でもお話ししたとおり、◯日に機材の借用、設置を含め重ねてお願い申し上げます。こちらの都合ばかりで申し訳ありませんが、どうか事情をお汲み取りいただきたくお願い申し上げます。

例文・お礼

・先日は突然のお願いを聞いていただき、誠にありがとうござました。お忙しい中、差し迫った納期であったのにもかかわらずクオリティの高い対応していただき、先方も大変満足しておられました。これもひとえに◯様のご尽力があったからこそでございます。今後とも変わらぬおつきあいのほどをお願い申し上げます。

・先日の機材と人員の派遣の件、誠にありがとうございました。おかげで企画も滞りなく終了することができました。突然の無理なお願いにもかかわらず、快く対応していただき、大変感謝しております。今後ともよろしくお引き立てのことをお願い申し上げます。

「無理を言ってすみません」をそのまま使う

さまざまな敬語表現をちりばめてきましたが、「無理を言ってすみません」も決して不躾な言葉ではありません。近しい同僚や部下なら、「無理を言ってすみません」をそのまま使っても差し支えないでしょう。先輩なら「無理を言って申し訳ありません」と少しかしこまります。適切な距離を測り、敬語と、丁寧な言い回しを適時使い回すことが大切です。

・忙しい中申し訳ありませんが、この資料を四時までにまとめてください。無理を言ってすみませんがよろしくお願いします。

・無理を言ってすみませんが、この日は都合が悪いので、別な日にしていただけませんか?お手間をかけて申し訳ありません。

「無理を言ってすみません」の別の敬語表現例は?

無理を言ってすみませんの別な敬語表現も多くあります。例文であげた言い回しも別な敬語表現です。「無理を言ってすみません」は主に口頭で使う言葉なので、メールや文章には適しません。

「無理を言ってすみません」を敬語にしてそのまま使うよりも、クッション言葉や他の言い回しを使用して、「無理を言ってすみません」という気持ちや「無理を聞いてくれてありがとう」という気持ちをきちんとした敬語の形にし、相手に上手に伝えましょう。

申し訳ございません

無理を言ってすみませんの、すみませんの部分の敬語の形である、申し訳ございません、は謝罪する際に使われる言葉です。申し訳ありません、より少し丁寧な言い方です。お客様などに口頭で謝罪する際に使います。

・お忙しい中ご無理をお願いし、大変申し訳ありませんが、こちらの提出期限は◯日となっておりますので、早急にご記入し、ご返送をお願い申し上げます。

誠な勝手お願いですが

無理を言ってすみませんの代わりに、「誠に勝手なお願いですが」とすることもできます。この後のフレーズは「お力添えいただけますか」や「ご助力いただけますか」という敬語の表現が適切です。また「こちらの都合ばかりで申し訳ありませんが」でも、「無理を言ってすみません」の敬語表現の別な敬語表現になります。

・誠に勝手なお願いとは承知しておりますが、お力添えいただけませんか。
・こちらの都合ばかりで申し訳ございませんが、ご配慮をお願い申し上げます。
・ご配慮いただけないでしょうか。

ご配慮いただけないでしょうか、は多少の無理を承知の上で頼みごとをする際に使用します。疑問形にして柔らかい印象ですが、懇願にも似た言い回しの敬語表現です。

無理を通すときにはそれ相応の対応を

無理を言ってすみません、という言い回しは、ビジネスの上ではよく聞かれます。期限が近い納期をお願いするとき、値段の交渉をするとき、また支払いを遅らせる時など、相手にとってあまり歓迎したくない事案を依頼するときに使います。「無理を言ってすみません」だと、フランクな印象を相手に与え、「やりたくない」と思われてしまいます。

そこで「こちらの都合ばかりで申し訳ございません」や「ご配慮のほどをお願い申し上げます」など相手に配慮した敬語表現を使うことで、「仕方がない、やってやるか」と相手に思わせることができます。

もちろん言葉だけでは相手は受けてくれません。それ相応のメリットも必要になります。無理を通すのであれば、相手の要望も聞くこと、それがビジネスにおけるギブアンドテイクです。また担当の誠意ある対応も必要です。お願いを聞いてもらった後のお礼も忘れずにしましょう。

初回公開日:2018年03月13日

記載されている内容は2018年03月13日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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