「お招きいただき」の使い方と例文・敬語の種類・別の敬語表現
更新日:2024年09月16日
敬語「お招きいただき」の意味
特別なイベントが行われる際やビジネスシーンにおいて、あるいは自分から見て目上の人にご自宅へ招待してもらった際など、多くの状況で「お招きいただき」という敬語を使用することがあるでしょう。特に社会人になると学生時代とは違い、丁寧な表現として使う頻度が高くなる敬語表現でもあります。
今回はこの「お招きいただき」という敬語表現について、意味や使い方などの基本的な情報から、英語ではどのように表現することができるのか、また具体的な使用例や別の敬語表現などをご紹介していきます。まずは「お招きいただき」の基本的な意味から説明いたします。
招待
「お招きいただき」という言葉は、皆さんもご存知のとおり、相手に対して招待してもらったことを意味する言葉です。「招待してくれて」と言ってしまうとカジュアルな言い方となってしまうため、敬語表現としては不向きと言えます。したがって、この言葉を適切な敬語表現に直した言葉の1つが「お招きいただき」です。
基本的に「お招きいただき」を使用する時は、招待してくれたことに対し、相手へ感謝の気持ちを述べる際に使用されることが多いです。感謝の気持ちを述べる際には、「お招きいただき」の敬語表現の後に「ありがとうございます」や「ありがたい」などの感謝の言葉を付け加えて使用します。
敬語「お招きいただき」の使い方
「お招きいただき」という敬語表現は、招待してくれたことを丁寧な表現で相手に伝えるという意味を持つ言葉です。多くは招待してくれたことに対して感謝の意を述べるために使われることが多いとおわかりいただけたでしょう。続いて敬語表現「お招きいただき」の使い方についてご紹介します。
まずは「お招きいただき」という言葉は敬語の種類では何に当てはまるかを理解した上で、どのような状況でどのように使用されるのか、また目上の人に対しては使用可能であるかなどを確認していきます。ビジネスシーンで英語表現が必要な方のために、「お招きいただき」の英語表現もこちらでご紹介します。
敬語の種類
まず「お招きいただく」という言葉の敬語についてご説明します。敬語には主に3つの種類があり、それぞれ「丁寧語」「尊敬語」「謙譲語」に分類することができます。例えば「見る」をこれらの敬語の種類に当てはめると、丁寧語では「見ます」、尊敬語では「ご覧になる」、謙譲語では「拝見する」という敬語表現が当てはまります。
では、「お招きいただく」という言葉は、どの敬語に当てはまるのでしょうか。答えは謙譲語です。しかし、この言葉は尊敬語と謙譲語の2つの敬語が組み合わさっています。まず「お招き」という言葉は尊敬語です。相手が自分を招いてくれたことに対する言葉のため、謙譲語扱いではありません。
一方、「いただく」は「してもらう」という言葉の謙譲語に当てはまります。この言葉を組み合わせ考えると、招いてもらった自分を指す言葉であるため、結果的に謙譲語扱いとなります。
使い方
「お招きいただく」という言葉は、尊敬語と謙譲語が組み合わさってできた敬語表現である事を理解していただいたところで、実際にどのような場面で使われるかを確認していきましょう。先ほどからお話ししているとおり、相手の家や特別な行事などに招待してもらった際に使われることがほとんどです。
また、招待してもらったことに対する感謝を述べる際に使用することが多いため、実際にその場に到着した際に使われます。しかし、中には結婚式の招待状の返信などで「お招きいただきありがとうございます」と使われることもあります。
また、招待していただいたけれども行くことができないと欠席する場合にも使われることがあります。その際は「お招きいただきましたが」と欠席理由の前置きとして使われることが多いです。
目上の人への使い方
今回ご紹介している「お招きいただき」という言葉ですが、目上の人に対して使っても失礼がないかと心配になってしまう人も中にはいるでしょう。しかし、ここまでにもご紹介してきたとおり、「お招きいただき」という言葉自体が敬語表現であり、相手を上に見立て、自分を謙った言い方であるため、目上の人を相手に使用しても問題ありません。
目上の方からパーティーやご自宅にお呼ばれした際、「招待してくれてありがとうございます」ではカジュアル過ぎます。この言い方では失礼に当たるため、目上の人に対しては敬語表現である「お招きいただきありがとうございます」を使うべきです。したがって、目上の人にこそ使うべき言葉と言えるでしょう。
英語表現例
招いてくれたことに関して感謝の気持ち表す英語表現といえば、「Thank you for inviting me(us).」を思い浮かべる人が多いでしょう。これは「招待してくれてありがとう」という意味の英会話文です。もちろん間違いではありませんが、ビジネスシーンでは少々カジュアルに感じてしまう人も中にはいます。
では、ビジネスシーンではどのような英語表現が適切となるのでしょう。答えは「It was very kind of you to invite me(us).」です。まったく違う言い回しですが、こちらも招いてくださった相手の好意や親切心に感謝をするという意味の例文です。ビジネスシーンではよく使用される会話文ですから、仕事で英語を使う方は覚えておきましょう。
敬語「お招きいただき」の例文
ここまで「お招きいただき」という敬語表現は、相手に招待してもらった際に感謝の気持ちを表す言葉として使用されることが多いことをご紹介してきました。またこの言葉自体が敬語表現となるため、目上の人に対して使用する際もそのまま使用することが可能であるということも理解していただけたのではないでしょうか。
ここからはより具体的に、実際どのように「お招きいただき」を活用することができるかを確認していきます。具体的な例文を知ることで、実際に招かれた際に自然体で使用することが可能となります。ぜひここで紹介する例文は頭に入れておきましょう。
初回公開日:2018年03月08日
記載されている内容は2018年03月08日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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