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「というのも」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例

更新日:2024年08月17日

何かを説明するときの接続詞に「というのも」という言葉があります。しかし、この言葉を敬語と一緒に使うときや、敬語として使うときにはどのように使えば良いのでしょうか。この記事では「というのも」という言葉の敬語での使い方について詳しくご紹介します。

「というのも」の敬語表現

「というのも」という言葉は、その前にある事柄について説明するときに使う言葉です。この言葉を、詳しく見てみると「と」という言葉と「いうもの」という言葉に分けられます。

「と」というのは前に行った言葉と繋げるための言葉で、「いうのも」というのは「言ったのも」という意味の言葉です。こうしたことから、「というのも」という言葉は、「こう言ったのは」という言葉と言い換えられるといえます。

では、この言葉を敬語にするときにはどうすれば良いのかというと、「というのも」の「いう(言う)のも」の部分を敬語に直します。すると丁寧語では「と言いますのも」という表現になり、謙譲語では「と申しますのも」ということができます。

「というのも」の敬語での使い方

それでは、「というのも」の敬語の使い方について、より詳しく見ていきましょう。

敬語の種類

「というのも」の敬語の使い方について見ていく前に、敬語の種類についておさらいしておきましょう。敬語の種類を抑えておくと、「というのも」という言葉以外の敬語の表現についても理解しやすくなります。

丁寧語

丁寧語は「誰にでも失礼なく使うことができる、単に丁寧な言葉遣いのこと」です。ご飯の「ご」やお菓子の「お」といった「美化語」と呼ばれる言葉や、「ですます調」がその例に挙げられます。丁寧語は、誰にでも使える言葉であるので、敬語の種類の中でもよく使われる言葉遣いでしょう。

謙譲語

謙譲語は「自分や自分に関わる人や物、こと、動作についてあえてへりくだっていう文章のこと」です。「へりくだる」というのは「自分のことを低い立場にいるように見せる」ことなので、この言葉遣いは目下の人や同じ立場の人には使いません。

「いただく」や「参る」などが謙譲語の例として挙げられます。目上の人に対して自分について述べるときに使う言葉遣いであると言えるでしょう。目上の人に関係することに対して謙譲語を使ってしまうと、目上の人を「低い立場にいる人と捉えている」ことになるので、大変失礼です。したがって、目上の人に関わることには使わないように注意しましょう。

尊敬語

尊敬語は「目上の人や目上の人に関わることや物、人、動作について語るときに使う言葉遣いのこと」です。謙譲語と同じように、この言葉も、目下の人や同じ立場の人には使いません。「お納めになる」や「いらっしゃる」などの言葉が、尊敬語にあたる言葉だといえます。

敬語での「というのも」の基本的な使い方

「というのも」という言葉は、「自分がさっきこういった理由は」という文章に言い換えることができます。「自分がいっていること」に対して使う言葉なので、敬語で表現するときには、自分のことについて話すときに使える丁寧語か謙譲語で表します。

丁寧語で表現するなら、「と言いますのも」と言い換えることができます。また謙譲語で表現する場合には「言う」の謙譲語の「申す」を使って、「と申しますのも」と表現することができます。自分が先に述べたことに対して、その理由や経緯を伝えたいときに使える言葉です。

メールでの使い方

メールで「というのも」を使うときにも、言葉遣いとしては上記に挙げたように、「と言いますのも」や「と申しますのも」と使えば問題ありません。ただし、一つのメールの中で、あまりたくさん使わないようにしましょう。

なぜかと言うと、「というのも」という言葉は、その前に語られたことについて説明するときに使う接続詞です。この言葉を多用しているということは、後から説明しなければいけないことがたくさんあるということです。こうした文章は読み手にとって、まだるっこしく読みにくい文章になってしまいます。

したがって、「というのも」という言葉を使わなくても、分かるような文章を基本的に書きつつ、どうしても後から説明がしたいときにだけ、「というのも」を使うべきだといえます。

書き言葉での使い方

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初回公開日:2018年04月12日

記載されている内容は2018年04月12日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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