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「質問させてください」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現

更新日:2024年08月15日

疑問を持ち、質問をしたい場面に遭遇したことがある人は多いのではないでしょうか。「質問させてください」と気軽に言えればいいのですが、初対面の相手や目上の人には敬語を使う必要もあります。今回はビジネスシーンを中心に「質問させてください」の敬語表現をご紹介します。

「質問をさせてください」の表現

ビジネスシーンに限らず、疑問を持ち、それを解決しようとする場面に遭遇したことは少なくはないのではないでしょうか。そんな時、友人や同期など、気のおけない仲であれば気軽に「質問させてください」と尋ねることができます。

しかし、初めて顔を合わせる相手や目上の相手には、気軽に声をかけることは難しいです。そこで敬語を使い、質問をすることが求められます。ですが、「質問させてください」と敬語でどう表現すればいいかがわからず、戸惑ってしまうことがあります。

今回は「質問させてください」といった言葉の敬語表現や言い換えなどをご紹介します。ぜひ、どんな場面でもすぐに使えるようにマスターしてみてください。

「質問させてください」の敬語表現

「質問させてください」の敬語表現はどのようになるでしょうか。まず敬語表現は3つの種類に分類されます。小学校や中学校で学んだ内容なので、覚えのある方も多いのではないでしょうか。

敬語表現は「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」に分類されます。それぞれ、用途と意図が異なっていきます。簡単にご紹介すると「尊敬語」は相手の行動に対する敬語、「謙譲語」は自分の行動をへりくだる敬語、「丁寧語」は「です」「ます」をつける敬語になります。普段気軽に使っているのは「丁寧語」です。

「質問させてください」も敬語表現に直すと、この3つの敬語表現に分類されます。今回は「尊敬語」と「丁寧語」にて敬語表現をご紹介していきます。

尊敬語

まずは「尊敬語」についてご紹介します。「尊敬語」は前述したとおり、相手の行動に対しての敬語表現となります。しかし、「質問させてください」は自分の行動となります。そのため、この「質問させてください」については、「尊敬語」でもあり「謙譲語」でもあるといえます。そのため敬語表現にもひと工夫が必要となります。

「質問させてください」を敬語表現に変更する場合は、「させてください」を敬語表現にする必要があります。一般的な敬語表現としては「質問させていただいても、よろしいでしょうか」や「質問をしてもよろしいでしょうか」になります。

ですが、「質問をさせていただいても、よろしいでしょうか」は丁寧な言い回しではありますが、場合によってはくどく感じられることもあります。特に講演会などの限られた時間の中での質問は、他の人への配慮も必要です。その時は「質問をしてもよろしいでしょうか」など短い言葉が適切です。

丁寧語

続いて「丁寧語」の場合の「質問させてください」の敬語表現となります。ここで注意してほしいのが、「丁寧語」はポピュラーで使いやすい敬語表現の反面、フランクな話し方と捉えられてしまうことがあります。そのため、初対面の相手や目上の方には、使うのを避けたほうがよいといえるでしょう。

「丁寧語」での敬語表現の場合「質問します」または「質問させていただきます」となります。使う場面としては、討論会などの議論をする場が多いといえるでしょう。前述した「質問してもよろしいでしょうか」も議論の場で使っても問題はありませんが、そこで時間を使うより、話し合いを進めるほうがよいといえます。そのため、長い表現は避け、シンプルな敬語表現を使用しましょう。

なお、議論の場で使うときには、まず相手の意見のどの点に疑問を持ったのかを明確にした上で質問をするようにしましょう。これによりスムーズに議論ができるようになります。

「ご質問させてください」の敬語は間違い?

「質問をさせてください」を使う際に「ご質問させてください」や「ご質問よろしいでしょうか」などの、質問を「ご質問」に言い換えてしまったことなどはないでしょうか。実はこの敬語表現は誤りです。

なぜ誤りなのでしょうか。ポイントは、この「質問」をする人が誰になるか、という点です。質問をするのは相手ではなく、自分です。相手はあくまで質問を受ける側となります。そのため、自分がする質問、つまり行動に対して敬語を使っていることとなります。

敬語表現には「謙譲語」があります。この敬語表現は、自分の行動に対しての敬語表現ですが、相手に対して自分を下げる、へりくだる表現となります。しかし、「ご質問」はへりくだるどころか、相手より上への表現となります。そのため、「ご質問させてください」は誤った表現となります。

これは「ご質問させてください」に限らず、全ての表現に当てはまりますので、注意していきましょう。

「ご質問させてください」の言い換えとは?

「質問させてください」は他の言葉に言い換えることも可能です。目上の方には、ストレートに「質問させてください」と伝えるよりも、言い換えをした方が効果的であったり、よい場面もあります。相手の性格や自分との関係性を考えつつ、使い分けができるようにしていきましょう。

言い換えの代表例としては「お尋ねしたいのですが」や「伺いたいのですか」となります。どちらも「謙譲語」としての敬語表現となります。意味としても、「質問があってそれを知りたい」があるので、どちらを使っても問題はありません。

ただ、「伺いたいのですが」の敬語表現には注意が必要です。よく「お伺い」といった表現を目にすることもあります。これは二重敬語といって失礼にあたる表現です。本来であれば使うのを避けるべき敬語なのですが、今では一般的に広く使われているため、使ったとしても怒られることはあまりないでしょう。知識として覚えておいてください。

「質問させてください」の敬語での使い方

続いては、「質問させてください」の敬語表現を実際に使う場合のご紹介です。もちろん質問が生まれたときに使う言葉ですが、相手がしっかりと理解をしているかどうか確認をする場合にも使用します。その他にも、議論を発展させるためにわかっていることをあえて質問したりすることもあります。

このように意図によって、質問する意味は異なっていきます。また、質問する方法によっても適切な敬語表現があり、単純に「質問させてください」といった言葉だけでは、意図をくみとってもらえない場合もあります。

状況に応じることにより、難しい表現や伝え方もありますが、まずは質問するといったことが重要です。わからないことをわからないままにしておくよりは、多少恥ずかしい思いをしてもきちんと尋ねることにより、後々役立ちます。また、それが評価につながることもあるのでら、質問することを恐れないようにしていきましょう。

敬語の種類

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初回公開日:2018年03月11日

記載されている内容は2018年03月11日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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