「教えてあげる」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例
更新日:2024年06月18日
「教えてあげる」の謙譲語
「教えてあげる」を謙譲語で表現する場合には、どのような表現になるのでしょうか。
「教えてあげる」という言葉を謙譲語で表現する場合には、「お教えする」、「教えて差し上げる」のような言葉になります。
「教えてあげる」の謙譲語の使い方と例文
「教えてあげる」の謙譲語である、「お教えする」という言葉は、どのように使うのでしょうか。以下で、「教えてあげる」という言葉を使った文章を上に、その謙譲語である「お教えする」という言葉を使った文章を下に記載して、例文をご紹介します。
<例文>
・私は教授にスマートフォンの使い方を教えてあげました。
↓
・私は教授にスマートフォンの使い方をお教えしました。
・私は競合企業の最新の商品について調査し、社長に教えてあげました。
↓
・私は競合企業の最新の商品について調査し、社長にお教えしました。
いかがでしょうか。このように「教えてあげる」という言葉は、謙譲語としても使うことができます。
「教えてあげる」の謙譲語のメールでの使い方
また、「教えてあげる」という言葉の謙譲語である「お教えする」はメールにおいてはどのように使っていくのでしょうか。以下に、通常の文章と、その下に「教えてあげる」の謙譲表現を使った文章を並べてご紹介しています。
<例文>
・先ほどご指摘いただいた件は、差し支えなければ私から部長に教えてあげます。
↓
・先ほどご指摘いただいた件は、差し支えなければ私から部長にお教えします。
このように、謙譲語をメールで使う際には、誰に対してへりくだる必要があるのかを明確にしながら、失礼にならない使い方を心がけましょう。
「教えてあげる」の丁寧語
「教えてあげる」という言葉を、丁寧語で表現するときにはどのよう表現になるのでしょうか。
丁寧語とは
丁寧語とは、言葉や文章を丁寧に表現するときの言葉です。相手が誰であるかを問わず、丁寧な使い方をするときは、この丁寧語に当てはまります。
丁寧語で言葉を表現すると、「見る」という言葉の丁寧語は「見ます」、「行く」という言葉の丁寧語は「行きます」、「聞く」という言葉の丁寧語は「聞きます」というように表現されます。尊敬語や謙譲語に比べると、丁寧語は比較的難易度が低く、相手を問わない敬語であるため、使いやすい敬語であると言えるでしょう。
「教えてあげる」の丁寧語は、そのまま「教えてあげます」という言葉になります。一般的な使い方であってもメールでの使い方であっても同じく、「教えてあげます」という言葉です。
「〇〇してあげる」はある種の謙譲表現
「〇〇してあげる」という言葉は、上から目線のような言葉や、人を見下している表現のように聞こえることはありませんか。しかしながら、そもそも〇〇してあげるという言葉は、相手に対しての敬意がこめられた表現です。
「〇〇してやる」というような上から目線の表現とは異り、「〇〇してあげる」という表現は「〇〇して差し上げる」という意味が込められた、相手に敬意を払った表現です。
メールで使う時には注意
「教えてあげる」というような表現をビジネスの場でメールなどで使うときは、注意が必要です。「〇〇してあげる」には、いくら文法上では謙譲であり、敬意が込められているとはいえ、受け取る相手によっては上から目線であるととらえられることも考えられるでしょう。
実は丁寧語は、場合によってはビジネスでは向いていません。相手によって敬意を表すために尊敬語を使ったり、相手に対して敬意を表すために自分がへりくだる謙譲語を使うなど、ビジネスの場においては相手に伝わりやすい敬語を使うほうがいいのではないでしょうか。
「教えてあげる」の別の敬語表現例
「教えてあげる」という言葉を、同じ意味を持つ敬語として表現するにはどのような方法があるのでしょうか。
ここでは、わかりやすい謙譲語に限って、表現例をご紹介しましょう。
「お教えいたします」
初回公開日:2018年03月07日
記載されている内容は2018年03月07日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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