「書く」の敬語表現・書くの使い方と例文・別の敬語表現例
更新日:2024年09月02日
「書く」を敬語表現するときの例文
では「書く」の敬語表現方法について分かったうえで例文を見ていきましょう。例文に沿って使い方・表現の仕方を考えることで、実際のビジネスシーンで役立てることができます。間違った認識のままでは自分が恥ずかしい思いをするだけでなく、相手に失礼になってしまう可能性もあります。そういったことを未然に防ぐために例文を用いて一緒に考えましょう。
手紙を書く
先ほどはメールを書くときの敬語表現について考えましたが、次は「手紙を書く」という例文についてです。自分が手紙を書くことを表現する際は、そのことを伝える相手が目上の人の場合は謙譲語を、目下や同じ目線の人の場合は丁寧語を用いて表現するのが妥当だといえます。
謙譲語では「お・ご~する・いたす」という形式に合わせて「手紙をお書きします」と表現し、丁寧語では「お手紙を書きます」と表現します。二つの違う点は、謙譲語での表現は書く動作に重点を置きへりくだった言い方をしているのに対し、丁寧語は書く動作と「手紙」にも丁寧な言葉を使っているというところです。
また尊敬語で表す場合は「お手紙をお書きになる」というように、目上の人の動作にのみ使うことができます。この場合、手紙は目上の人の物となりますので丁寧な表現として頭に「お」をつけ、「お・ご~になる」という形式で書く動作を表し成り立っている敬語です。
「書く」の別の敬語表現例
書く動作に重点を置いた場合、上記の「手紙を書く」の例文のように「書く」を状況に応じたそれぞれの尊敬語に変化させ表現させる必要がありますが、「相手や書物などに言葉を残す・伝える」ことに重点を置いた場合は「書く」を別の言葉に変えることも可能です。それでは「書く」と同じような意味を持っている言葉の中から、いくつか抜粋し、表現例についてご紹介します。
ビジネスの場に置いて円滑なコミュニケーションを取ることはとても重要で大切なことでありますが、決して簡単なことではありません。言葉の表現方法のバリエーションを豊富にすることでコミュニケーションを取ることがいくらか容易になりますので、これからご紹介することを身に付け自分の自信に繋げましょう。
記す
まずご紹介するのは「記す」という言葉についてです。この言葉の「文字・文章などを書きつける」という意味からもわかるように「書く」と同じ意味を持つ動詞であることが一目瞭然です。
この「記す」という言葉を用いるシーンとして考えられるのは、メモや手帳などの物に記録として、自分のために言葉を残すときであるということです。ですので自分の行動として謙譲語や丁寧語で表すことがほとんどです。
記入する
次にご紹介するのは「記入する」という動詞です。この言葉は「所定の用紙などに字を書き込む」という意味を持っています。「書く」や「記す」との違いは決められた箇所に字を書き込むというところです。
この表現は目上の人に書いてもらうことをお願いするときに用いることができる便利な言葉です。「お・ご~になる・なさる」の形式に「お願いする」の謙譲語を加え、「ご記入お願いいたします」という表現をすると目上の人も不快な思いをすることはないでしょう。
シーンによって変えてみる
上記の表現例以外にも、シーンに合わせてうまく表現することができる言葉はたくさんあります。例えば、お客様からサインをもらいたいときは「サインを書いてください」では命令だと受け取られてしまう恐れがありますので「こちらにサインをお願いいたします」と、無理に表現を変えずにそのままお伝えしたほうが良いでしょう。
また「手紙を書く」という例文も、書くことではなく相手に送ることに重点を置けば「手紙を送る」という自然な表現に置き変えることも可能です。その場に合った表現を臨機応変に使えるようになりましょう。
「書く」の尊敬語は「お書きになる」
今回は「書く」という言葉をテーマに、敬語表現や別の言葉での表現方法、敬語の種類や使い方などについてご紹介しました。おさらいをしますと尊敬語は「お書きになる」、謙譲語は「お書きする」、丁寧語は「書きます」という表現をします。
シーンや話し相手と自分の間柄によってうまく使い分ける必要があるということでしたがお分かりいただけましたでしょうか。その場の状況に合わせてうまく言葉を置き換えてコミュニケーションを取ることも大事な方法のひとつです。今回ご紹介したことを忘れずに、ぜひ実践で役立ててみてください。
初回公開日:2018年03月14日
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