「加えて」の敬語表現・加えての使い方と例文・別の敬語表現例
更新日:2024年08月16日
「加えて」を敬語表現するときの例文
では実際に会話として「加えて」をどのように敬語表現として使う事ができるのかをおさらいを兼ねて考えていきましょう。丁寧語であれば「加えて」はそのままの形で、「テレビに加えてPCも自作です」と言うように相手に伝えることができます。
相手主体で敬語として伝えるには、「数学や英語に加えられ、国語までもお教えいただきありがとうございました。」と言うように加えたのは相手なので尊敬語として相手に伝えることができます。
「加えて」の別の敬語表現例
「加えて」という言葉をどのように相手に敬語として伝えることができるのかを考えることができたことでしょう。しかし、前の事柄に足す言葉として「加えて」という言葉だけでは相手に伝わり切れないニュアンスも出てきてしまうものです。「加えて」という言葉を用いずに相手に前の事柄に足して伝えられる言葉についても、考えていきましょう。
「加える」という言葉は物事をそのまま加えるという意味合いを持っていますが、「更に」という言い方もできるように他にも言い換えられる言葉はあります。「加えて」とはどのようにニュアンスが異なるのかを意識しながら考えていきましょう。
且つ
物事に新しく付加する意味をもつ「加える」という言葉ですが同じような場面で「且つ」という言葉も使う事ができます。「国語に加え、数学までも教えて頂き」という文でも「数学且つ国語までも教えて頂き」と言うように使う事ができます。
しかし「且つ」には新しく付与するというような意味合いは持っておらず、「~と~」のような接続詞で使われます。この文章の場合、「数学と国語」と言うようになり、「国語までも教えて頂き」と「国語」後に「までも」がなければ当初の予定ではどちらを教えていただくものだったのかわからなくなってしまいます。
「加えて」以外の接続詞の敬語
「更に」と言うように「加えて」以外にも物事を前の事柄に足した言い方ができる接続詞は他にもある事が頭に浮かぶことでしょう。相手に言葉を伝える際、ニュアンスは自分の心の思うものに一番近いものを相手に伝えていきたいものです。
そこで、「加えて」以外にも物事を足した言い方のできる接続詞について思いつくものを挙げて、「加えて」とはどのようにニュアンスが異なるのかを考えていきましょう。言葉を知るにも視野を広く持つことによって、相手に適切に簡潔に物事を伝えることが容易になってくることでしょう。
そして
「加えて」よりも先に、相手に物事を足されたことを伝えられる言葉に「そして」という言葉があります。「加えて」という言葉の方が後に考えられてしまう程、「そして」を使う方は多いのではないでしょうか。この「そして」という言葉もまた、前にあった事柄に足して何か伝えたい時に使われる接続詞でもあります。
「加えて」と大きく異なる意味としては、「起承転結」の「転結」に当たる接続詞でもあるという事です。物事を加えることなく、「こうだからこうなりました」というような意味合いを持つ文でも、「数学と国語を教えました。そして1日が終わりました。」と言うように結論づけることができる言葉でもあるという事になります。
おまけに
物事を前の事柄に足して伝える際に「加えて」以外にも「おまけに」という言葉も、付与という意味を持つ言葉として使う事ができる接続詞です。しかしこの言葉には同じ「加えられている」にもかかわらずそこに至るまでのプロセスが異なる言葉になります。
「加えて」は純粋に足した、付け足すといった意味合いを持っていますが、「おまけに」という言葉には「負ける」という意味があります。「国語とおまけに数学も教えました」という言葉では「しょうがなく」という言葉のニュアンスも含まれているのです。
「加えて」の敬語を考えてみて
「加えて」を敬語表現として考えてみて、いかがでしたでしょうか。尊敬語の「加えられて」という言葉は物理的にも感じられるので、「数学に加えて国語も」という言葉を尊敬語にしたい場合は、「数学だけでなく国語も加えられて大変嬉しいです」と言うように言い伝えるか、「数学だけでなく国語まで教えて頂き」と言うように「加える」という物理的に感じてしまう言葉を避けて相手に伝える方法もあります。
相手に自分が伝えたい最適なニュアンスを持った言葉をその場その時に使いこなせるように心がけていきましょう。
初回公開日:2018年03月30日
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