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「させてもらう」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現

更新日:2023年12月27日

何かとよく使う「~させてもらう」という言葉がありますが、これを敬語で表すとどのようになるのでしょうか。この記事では「させてもらう」の敬語表現や使い方について詳しく説明しています。社会人にとっては必須のスキルですので、ぜひ最後まで読んでみてください。

「させてもらう」の意味は?

まずは、「させてもらう」の意味についてご説明します。

この「させてもらう」という言葉は、「させて」と「もらう」に分解することができます。「させて」の部分には、相手に許可を求めた上で行動するという意味が含まれており、「もらう」の部分には相手からの恩恵を受けるという意があります。

つまり、「~させてもらう」とは、相手に許可を求めた上で行動をし、さらにその行動を行なうことによって恩恵を受ける場合に使われる言葉になります。

たとえば「二次会に参加させてもらう」は、「参加の許可」を相手にもらい、「参加できるという恩恵」を自分が受けます。このように、許可を求めて恩恵を受ける場合に「させてもらう」を用いることができます。

敬語について簡単にご説明

「させてもらう」の敬語表現の説明をする前に、まずは敬語の種類について分かりやすく簡単にご説明します。学校で習ってる内容ですが、意外と忘れてる方も多いです。既にご存知の方も、復習する意味も兼ねてざっと目を通してみてください。

敬語は大きく分けて3種類!

敬語は「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3種類に分類されます。

「尊敬語」とは、相手に敬意を払った言い方で、主に相手の行動について表現する際に用いられる敬語です。この「尊敬語」は目上の方にしか使えないのが特徴です。

「謙譲語」とは、自分を下に置くことによって相手を間接的に高めたへりくだった表現になります。語によっては目上の方にしか使えないものもあります。また、目下(もしくは自分と同等)の人の行動を敬語で表したい時に使われるのが謙譲語です。

最後に「丁寧語」とは、文末に「です」や「ます」がついた丁寧な言い方をするもので、これも敬語になります。

二重敬語はNG!

敬語にはルールがあって、二重敬語はNGとされています。

この「二重敬語」とは、名前のとおりですが、敬語が二重に重なって使われてるものを指します。「尊敬語+尊敬語」や「謙譲語+謙譲語」のように、「同じ敬語の種類」であることがポイントです。

二重敬語の例

たとえば、「お越しになられる」「お休みになられる」は二重敬語です。これは尊敬語の型である「お~なる」を用いて表現していますので、「お越しになる」「お休みになる」で一つの尊敬語になります。

ですが、「お~なる」の「なる」の部分をさらに尊敬語を使って「なられる」にしています。この「なる」の部分で、同じ種類の敬語(尊敬語)が重なってしまっています。これが「二重敬語」と呼ばれるもので、敬語としては誤った表現になります。

ただし、中には習慣として広く定着したものもあり、これについては使ってもいいと文化庁で認められています。「お召し上がりになる」や「お伺いする」なども実は二重敬語ですが、広く習慣化されているので使ってもいいとしています。もっと詳しく知りたい方はこちらをご参照ください。

「させてもらう」を敬語表現するとどうなる?

「させてもらう」を敬語表現するとどのようになるでしょうか。上記でご説明した「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」のそれぞれについてご説明します

謙譲語「させていただく」

「させてもらう」を謙譲語で表現すると「させていただく」になります。上述したように、「させてもらう」は「させて」と「もらう」に分解できますので、「もらう」の部分を謙譲語を使った表現をします。「もらう」の謙譲語は「いただく」なので、「させていただく」という表現になります。

この「いただく」は漢字ではなく平仮名で表記します。漢字の「頂く」にすると「物をもらう」という意味の動詞の謙譲語になります。この「~してもらう」の意味として使われる「いただく」は補助動詞の役割をもっていますので、これは平仮名で表記するルールがあります。ご注意ください。

これは二重敬語ではない!

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初回公開日:2018年03月29日

記載されている内容は2018年03月29日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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