「教えて欲しい」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現
更新日:2024年08月06日
「ご教示」は、「示す」の漢字が使われているとおり、指し示して教えて欲しいというニュアンスがあります。「この件についてご教示ください」のように、具体的な情報をピンポイントで教えて欲しい時に使います。
「ご教授ください」
上記の「ご教示」と異なり、ある程度の期間を設けて教えて欲しい状況が想定されている時は、「ご教授」を使うのが適切とされています。
講義を受けたり、仕事でノウハウを教わったりすることに対して「教えて欲しい」を伝える場合に「ご教授ください」が適しています。「あなたのスキルをぜひご教授ください」のように使われます。
「ご指導ください」
「教えてください」の敬語として「ご指導」を使うときは、何か目的があって、その達成のために人に教えを乞いたい時です。「資格修得のため、ご指導ください」のように使います。
また、「ご指導」は目上の人に対する手紙など、文章の結びの挨拶として「今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします」の形で、定型的に使われることもあります。お世話になっている上司や先生に、これからも自分のことを教え導いて欲しいという気持ちを丁寧に伝えることができる一文です。
「教えて欲しい」を敬語で伝える時の使い方
相手により敬意を伝えたい時や、文書においては、「ご教授のほど、よろしくお願いいたします」といったように「よろしくお願いします」を添えるか、あるいは「ご教授いただいてもよろしいでしょうか」のように、「ください」以外の表現を使うとよりかしこまった雰囲気の表現になります。
メールで「教えて欲しい」を敬語で伝える一文
下記の文は、ここまでの「教えて欲しい」の使い方を踏まえた上で、ビジネスメールを想定した一文となっています。
例)商品モニター様には一週間継続して商品を利用していただき、改善点などのご教示をお願いしたく存じます。
例)卒業論文についてアドバイスをいただきたいので、毎週火曜日にご教授いただいてもよろしいでしょうか。
ビジネスで「教えて欲しい」を敬語で伝える一文
メールだけでなく、ビジネスの多くのシーンで「教えて欲しい」の敬語表現は活躍します。日時を教えてほしい時や、方法を聞きたい時などで頻繁に使う機会がありますので、使われ方を確認しておきましょう。
例)あらかじめ会議の日時をお教えください。時間に合わせて机を搬入いたします。
例)システムの不具合が起きたときはすぐにお教えください。
「教えて欲しい」の敬語を使う例文
これまで挙げてきた使い方をもとに、より具体的なシーンを仮定した例文を確認していきましょう。例文は言葉の組み合わせを変えることでさまざまなケースに応用することができます。
相手のメールに質問を返信したい時の例文
ビジネスメールで、「教えて欲しい」をメールで伝える場合の例文を確認してみましょう。以下は、相手から送られてきたメールでわからない点があった時に、その点についてメールで詳しく教えて欲しいと依頼する返信メールの例文となっています。
例)いつもお世話になっております。○○株式会社の佐藤です。先刻はご連絡ありがとうございました。早速確認させていただきました。一点うかがいたいのですが、御社の提案する方式に移行するまでに、移行期間はどの程度かかりますでしょうか。概算でかまいませんので、お教えいただきたく存じます。
就活で相手企業に教えて欲しいことを尋ねる例文
就職活動では説明会や面接などで質問を受けてもらえる時間が設けられることがあります。きちんとした敬語を使いつつ、聞きたい質問をするのはとても緊張します。
しかし、質問をすることで相手企業に興味を持っていることや、相手企業の何に興味を持っているのかを伝えることができますので、事前に「教えて欲しい」の敬語を使いこなせるよう準備しておくとスムーズに質問できます。
例)本日は貴重なお話、誠にありがとうございました。一点、質問よろしいでしょうか。御社の新規事業において重要視されるスキルとはどのようなものか、教えていただきたいです。
お世話になっている習い事の先生に送る手紙の例文
初回公開日:2018年03月30日
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