「どちらでもいい」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現
更新日:2024年08月17日
熟語での使い方
熟語という言葉はご存知でしょうか。二字以上の漢字が結合して一語を成すものの言葉を指しますが、「どちらでもいい」という言葉を熟語にすることは可能であるのかを考えていきましょう。
この言葉を熟語とする際難しい部分がありますが、「選択」というものに対して「両方可能」という言葉に落ち着いてしまいそうでもあります。しかし、この「どちらでもいい」という言葉を熟語として考えると先に出てくることは「無関心」であるとも言えます。
「どちらでもいい」を敬語表現するときの例文
「どちらでもいい」という言葉をどのように敬語表現することができるのかを考えてこれたことでしょう。ここからは実際に「どちらでもいい」という言葉の敬語表現を用いてどのように日常的に使う事ができるのか、例文を考えていきましょう。
丁寧語であれば相手に丁寧に「どちらでもいいと思います」と伝えることができ、相手主体であれば「どちらでも問題はないです」と言うように伝えることができます。相手に問われた選択であれば無関心と受け取られてしまう「どちらでもいい」は相手に伝えないようにすることがベターでもあります。
「どちらでもいい」の別の敬語表現例
他の敬語表現をする方がもっと相手にわかりやすく伝えられることができると思われることも出てくることでしょう。「どちらでもいい」という言葉だけを用いて相手に伝えてばかりではそれこそ無関心さを露骨にアピールしてしまう事にも繋がりかねません。
「どちらでもいい」と同じような場面で相手に他の言い方で伝える方法はないのかも確認して、相手に不快な思いとして捉えられないように言葉を選んで相手に伝えられるようにしましょう。
どれでもいい
「どちらでもいい」という言葉に似た言葉に、「どれでもいい」という言葉もある事でしょう。選択をこちらに尋ねられた時に同じく返答できる言葉でもあり、「どちらでもいいでしょうか」と同じような時に「どれでもよろしいでしょうか」と言うように使う事ができます。しかし、言葉のもつ意味としては違うものになっています。
「どちらでもいい」という言葉には2つの物事しかなく、どちらかの選択という事を相手に伝えることができる言葉になっています。対して「どれでもいい」という選択の言葉には2つ以上の物事である事が言えます。3つの物事から選ぶ際に「どちらでもいい」と相手に伝えるのではなく、「どれでもいい」と使えるようになります。
いずれも可
「どちらでもいい」という言葉を選択として相手に的確に伝える言葉として、「いずれも可」という言葉もあります。用紙に「どちらでも可」と書かれている事もある言葉ではありますが、話し言葉で使うには少々堅苦しく伝わってしまいかねない言葉遣いでもあります。
アンケート用紙など、相手に簡潔に伝えなければいけない場合に「いずれも可」と言うように伝えることが多く、敬語表現として相手にそのまま伝えるとなると「いずれも選択可能です」と言うように相手に伝えることになってしまいます。
どちらでも構わない
「どちらでもいい」と「どちらでも構わない」どちらも同じような場面で同じような意味合いとして使う事ができます。しかし微妙にニュアンスが変わってきます。例えば2つの服の組み合わせに対して「どちらでもよろしいでしょうか」と敬語で聞くときは「どちらでも似合いますでしょうか」というような敬語表現としても相手に尋ねることができます。
しかし「どちらでも構わないでしょうか」という敬語表現では「どちらを選んでも変ではないでしょうか」と言うように似合う似合わないではなく、「変ではないか、この格好で大丈夫か」を聞くような言葉のニュアンスが強く表れてきます。
失礼にならないように「どちらでもいい」を使うには
言葉足らずというだけでも失礼に相手に伝わりやすい「どちらでもいい」という言葉は適切な敬語表現にするためには細心の注意が必要な事をお分かりいただけた事でしょう。相手に思いもしない言葉の意味として捉われないためにも、適切な敬語表現を考えて言葉を選んでいくことがコミュニケーションとして大切な事となってきます。
相手が選択を訪ねてくれた時は上からにならないように返答には注意し、こちらから尋ねる場合も相手に投げやりに聞こえないように丁寧かつ適切な敬語表現で伝えることが大切になってきます。
初回公開日:2018年04月04日
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