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「もしくは」の敬語表現・もしくはの使い方と例文・別の敬語表現

更新日:2024年04月06日

言葉に自信がある人でも、盲点があるものです。ここでは「もしくは」の敬語表現について、類語や例文を使って掘り下げています。なんとなく使っている言葉ですが、仕事などでのあらたまった場所で、重要な用語として使われている面もあります。興味のある方はお読み下さい。

ここからは「もしくは」の別の敬語表現例を見ていきます。「もしくは」の語句自体は知っていても、他の語句と比較して意味を使いこなすことはあまりないのではないでしょうか。一見同じような語句でも調べてみると意外と違う定義の場合もあります。

次では「又は」と「さもなければ」の二つについて説明します。

又は

「又は」についての敬語表現を、例文を使って説明します。この語句は2つのうち一方を捨てて、一方を選択する場合の言葉です。意味合いとしてはどちらでもよく、許容のニュアンスも含まれています。例「株主Aまたは譲受人Bは、譲渡の承認を会社に請求します」上記の例文の中で、譲渡承認の請求ができるのはA、Bのどちらでも良い事を示しています。

「もしくは」との意味の違いは、「又は」が指す「どちらか」の指示語が単数であるのに対して「もしくは」の指す「いずれか」は複数である点です。より大きな概念をまとめて一つの文章につなげるのが「もしくは」の役割と言えます。

さもなければ

「さもなければ」について説明します。この語句の意味はもし~でなければ、といった意味を指す言葉で、実はこの言葉は接続詞ではなく副詞になります。副詞は動詞を修飾するので文章のつなぎには用いません。そのため「AもしくはB」といった使い方はなされない事になります。例「急ぎましょう、さもないと遅れますよ」

敬語表現としても相手に指示や命令に近い呼びかけで始まり、ネガティブなことを想起させてけしかけるという意味合いなので、一般的な敬語としては不適当で、「もしくは」のような文章のつなぎの役割も果たしていません。このように二重の意味で間違えやすい語句として、ここで紹介しました。

「もしくは」の類語の敬語

ここでは「もしくは」の類語の敬語表現を紹介します。類語とは似ている意味の単語という意味ですが、同一でない以上、「似ている」とは言い換えれば違う面もあるということも意味します。それぞれの語句にどこが同じでどう違うのかを見ていきましょう。

あるいは

複数のうちでの一つ選択を表す意味をさします。他の使い方は同じ事柄を列挙して挙げる場合に用いられます。またある事態がおこる可能性を指す意味もあります。「もしくは」と同じ点は複数から一つを選択する所ですが、厳密には「あるいは」の指示語は同類の場合に使われます。例えばドーナツやケーキなどのお菓子のくくりやお茶、ジュースなどの飲料つながりなどです。

同じ種類から一つ選ぶ際の表現は「あるいは」を使い、複数の種類から一つ選ぶ際は「もしくは」を使い分ける形となります。

ないし

「もしくは」の類語に「ないし」があります。これは意味としては「もしくは」「又は」と同じで二つのうち一つを選ぶ際の表現ですが、この語句の持つ固有の意味として、数量などの上下、前後の範囲を定めて、中間を省く使い方があります。

また一つを選択する意味で使う場合と、その範囲までを含む意味合いで使う場合の2種類があり、この点が「もしくは」と異なります。基本的に会話などの口語表現というよりも文書での表現に多く用いられます。

それとも

国語上の類語の表現ですが、ここで「もしくは」と同じ印象を持つ「それとも」について見ていきます。この「それとも」は接続詞で、「または」「あるいは」と同じ意味を持つ語句ですが、違う点として、話し言葉限定の疑問文で使われます。例として「入場は後ろからですか、それとも前からですか」などで問いかけの部分に限り用いられる言葉です。

「もしくは」とおなじ意味で品詞も接続詞も共通していながら、使う場所が限定されているという珍しい語句です。類語でも使う場面が異なる語句があるということは、知識として押さえておきましょう。

および、ならびに

「もしくは」の国語上の類語ではありませんが、似た印象を持つ「および」、「ならびに」の語句について、比較と例を交えながら解説していきます。この「および、ならびに」は「もしくは」と同じ接続詞で、複数の異なる事柄を列挙したり、他の物を最後に加えたりする場合に使われます。

複数を列挙して文章のリズムを作り出す点では「もしくは」と同じですが、これらの語句は一つを選び出す意味を持ちません。また「および」「ならびに」は意味や使い方の区別はありませんが、法令用語などでは小さい部分のつなぎに「ならびに」を用い、最後のまとまり部分に「および」を使う場合が多いです。

「もしくは」を上手に使おう!

「もしくは」についての敬語表現を紹介しました。敬語はです、ます調を使っているだけで満足してもそれより先の上達は見込めません。また使う語句の正しい意味を把握していないと、場合によっては思わぬトラブルにもつながりかねません。

厳密な意味の違いの意味について、相手に分かりやすく伝える努力も怠らないようにしましょう。

初回公開日:2018年03月22日

記載されている内容は2018年03月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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