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「お金をもらう」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例

更新日:2024年02月25日

社会生活のなかで「お金をもらう」場面は多くあるのではないでしょうか。お祝いやお見舞いのときは「ご祝儀」としてお金をもらうことがあります。会社の親睦会で幹事は参加者からお金をもらいます。今回、「お金をもらう」の敬語表現について説明します。

「お金をもらう」の敬語の使い方は?

それでは、「お金をもらう」の敬語、「お金を頂く」「お金を頂戴する」「お金をお受け取りになる」「お金をお納めになる」はどのような場面で使われるのでしょう。

会社内で自分がお金をもらった時は、「私はお金を頂きました」となります。

例えば、スーパーマーケットで買い物をしたとしましょう。レジにいってお会計をするとき、レジ係の人は「○○円頂戴いたします」ということがあります。

会社内で目上の人や上司が「お金をもらう」時はどうでしょう。「〇〇部長はお金をお受け取りになりました」という表現ができます。

最後に「お納めになる」という表現は、日常生活ではあまり使われませんが、「ささやかですが、お納めください」のように使うことがあります。

「お金をもらう」の敬語のメールでの使い方は?

「お金をもらう」をメールで使うときは、すこしかしこまった表現にすることが必要です。

「お金」を敬語にすると、「お心遣い」となります。これをメールでつかうと次のようになります。

例文:
「お心遣いをいただき、感謝いたします」
「お心遣いをいただき、ありがとうございます」
「お心遣いをいただき、恐縮です」
「お心遣いをいただきました」
「お心遣いを賜りありがとうございます」

このように、メールではお金をいただいたことに対するお礼である場合が多いでしょうから、「お心遣いいただき」のあとに、感謝の言葉が続きます。

最後の「賜る」は「たまわる」と読み、もらうの謙譲語となり、いただくよりさらに丁寧でかしこまった表現ですので、会話で使われるより、メールで使います。

「お金をもらう」を敬語表現するときの例文

人から「お金をもらう」時とは、どのような時でしょう。大人の世界では、お金のやり取りが正式に行われることがあります。それがご祝儀です。それを敬語で表現した言葉が、先にでてきた「お心遣い」です。「お心遣い」は広く一般的に使われる「お金」を示す敬語です。

「お金をもらう」の敬語表現を使った例文

「お金をもらう」の「お金」と「もらう」、両方を敬語にした場合、どのようにつかわれるのでしょうか。以下に例文を挙げます。

例文:
(出産祝いのお礼文):「この度は、家内の出産につきまして、お心遣いをいただきまことにありがとうございます。出産も無事おわり、母体も子も健康そのものでございます。」
(引越しの歳の見舞金のお礼):「引越しの際には、お厚い心遣いをいただき感謝申し上げます。おかげさまで引越しも無事終わり、部屋の方も片付いてきたところです。」
(結婚祝いのお礼):「先日は、挙式、披露宴に足をお運びくださり、家族ともども大変嬉しく思っております。お心遣いまでいただき、本当にありがとうございます。」

このように、ご祝儀のお礼などには、「お心遣い」という敬語を使って表現するのが好ましいでしょう。

「お金をもらう」の別の敬語表現例

「お金をもらう」の別の敬語表現はどのようなものがあるでしょう。「お金」の敬語は「お心遣い以外にも、「ご厚志」「ご芳志」「寸志」といった言い方もあります。これらの使い方について説明します。

「ご厚志」の使い方は?

「ご厚志」は「ごこうし」と読み、意味は「深い思いやりの気持ち。思いやりのある親切」です。初めに、「ご」がついていますので、相手の思いやりを敬う気持ちを含んでいます。

ビジネスシーンでは、「ご厚志」は親睦会や歓送迎会などで、主賓や上司が包むお金のことをいいます。主賓は会費をだしませんので、代わりに気持ちとしてお金を包むことがあります。また、上司が人より多くお金を包むこともあります。こういった気持ちに敬意を払い「ご厚志」と表現します。

なお、「ご厚志」を頂いた際には、ありがたく受け取り、「ご厚志」を頂いたことを会の参加者に報告するのがマナーです。

例文:「本日は○○部長よりご厚志をいただきましたので、ここにご報告させていただきます。」

「ご芳志」の使い方は?

「ご芳志」は「ごほうし」と読み、意味は「他人を敬って、その親切な心遣いを言う言葉」です。「ご芳志」は「ご厚志」と同じように使われます。「ご芳志」は「他人を敬う」という意味が含まれていますので、「ご厚志」よりやや改まった、敬意の高い表現です。

例文:「本日は○○様よりご芳志を賜り、大変恐縮でございます。参加者一同、感謝申し上げます。」

「寸志」の使い方は?

「寸志」は「すんし」と読み、「お世話になった人へのお礼の気持ちを込めた心ばかりの贈り物」という意味になります。

先にも出てきたように、会社などの歓送迎会や親睦会などで、お金を包む時に使います。ただし、「寸志」は目上の人から目下の人に使われる言葉ですので、上司が会費を多く包むときに、のし袋などに「寸志」と書き、受け取った幹事はそのお金を「ご厚志/ご芳志」として受け取ります。

このとき、「寸志」は目上の人から目下の人に対して感謝や労いの気持ちをもって使われます。

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初回公開日:2018年03月28日

記載されている内容は2018年03月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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