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「おやつ」の敬語表現・おやつの使い方と例文・別の敬語表現例

更新日:2024年04月17日

「おやつ」の敬語表現をご存知ですか。あまり使わないですが、「お三時」と言います。三時頃に食べる「おやつ」だから「お三時」と言い、目上の人などに使う敬語表現になります。今回は、「お三時」や「おやつ」の別の言葉、「お茶菓子」などの敬語表現をご紹介します。

メールでの使い方

メールでは、誰かの家に招待するときなどにお誘いのやり取りがされるでしょう。

「おやつ」を「お三時」と言い直す間柄の場合は、気の置けない友人や家族、親戚などではなく、立場的に上の人間と下の人間の関係性で、相手へは尊敬語、自分側からは遜った謙譲語、そして丁寧語を交えた会話のやりとりがなされます。

次にご紹介する具体的な例文は、親族も懇意である華道の先生と、お花を習っている若い女性とのやり取りの場合です。

敬語表現が使われていますが、くだけた親しみのある雰囲気も感じられのではないでしょうか。年配の目上の女性が若い女性に対して、自分の娘のような気持ちがあり、また女性の方も敬語を使いながらも、どこか甘えた様子がみられます。

メールでのやりとりの例

「先日はご苦労様でした。かねがねお誘いしようとおもって仕事や用事で機会を逸していたのですが、明後日の日曜日、ようやく時間が空いたのでご招待したいのですが、いかがですか」

「お誘いいただいてありがとうございます。私も前々から先生のお家に伺いたいとおもっていました。喜んで伺わせて頂きます」

「では、お昼頃遊びにいらっしゃいな、腕を振るってご馳走つくっておきますから。その後、お三時の時間に、あなたの好きな白鳥(しらとり)堂の和菓子を一緒に頂きましょう」

「わかりました、お昼頃伺わせて頂きます。私の大好きな白鳥堂の、お菓子用意してくださっているんですね、今からとっても楽しみです」などのようになります。

「おやつ」を敬語表現するときの例文は?

取引先や営業先などで訪問した客に「おやつ」にお茶と共に勧めるときの例は、「どうぞお三時をお召し上がりください」や「お三時をご用意しましたので、どうぞお召し上がりください」などです。

それに対して客側は「お気づかいありがとうございます。それでは頂きます」「おもてなしいただいてありがとうございます。それでは頂戴します」などの礼の言葉を述べます。

逆に客側が、持参したお菓子のお土産を訪問した先に渡すときは「ささやかなものですが、お三時に皆さまでお召し上がりください」などです。

それに対して先方側は「ご丁寧にありがとうございます、後ほど皆で美味しく頂きます」や「お気遣いいただきありがとうございます、頂きます」などの礼の言葉を述べます。

家を訪問したときの「おやつ」の敬語表現

職場や趣味、何らかでお世話になった人や、知己になった人が訪問したときにお茶などと一緒に勧めるときの例は「お三時(に)をどうぞお召し上がりください」や「お三時(の時間)ですので、どうぞ召し上がってください」などです。

それに対して訪問した客側は、「おもてなしありがとうございます、それではいただきます」「お気遣いいただきありがとうございます、それでは頂戴します」などの礼の言葉を述べます。

「おやつ」の別の敬語表現例は?

「おやつ」の敬語、丁寧語の表現は「お三時」です。この他に「お茶菓子」や「お茶うけ」という敬語表現もあります。「お茶菓子」とは、お茶を飲みながら、一緒に食べる軽いお菓子や果物、また、地方によって漬物などを指し、「茶菓子」に「お」を添えた丁寧語です。

「お茶うけ」とは、「茶うけ」に「お」を付け添えて言った品のある美しい表現で、日本茶やコーヒーなどのお茶を飲むときに食べる、ちょっとしたお菓子や漬物を指します。

「茶の子」という言葉もあり、「お茶菓子」や「お茶うけ」と同じ意味です。また、彼岸やお盆などに先祖に供える団子やお饅頭、野菜、それを配布したものをいいます。

他に朝食前の農作業に出るときにとる軽食をいい、やがて物事をたやすく行えることを表わして「朝飯前」とか「お茶の子」というようになりました。

「お茶菓子」の例文

・「お茶菓子をご用意しましたので、どうぞお召し上がりください」
・「お茶菓子をどうぞお召し上がりください」
・「おやつにお茶菓子をどうぞお召し上がりください」
・「ささやかなものですが、お茶菓子に皆さまでお召し上がりください」「

「お茶うけ」の例文

・「お茶うけですが、お召し上がりください」「ありがとうございます、それでは遠慮なくいただきます」
・「お茶うけをどうぞお召し上がりください」「ありがとうございます、それでは遠慮なく頂戴します」
・「ささやかなものですが、お茶うけに皆さまでお召し上がりください」「お気遣いいただきありがとうございます、後で社の者皆で美味しく頂きます」

「おやつ」の敬語表現を理解してマナーを身に付けよう

「おやつ」の敬語表現である「お三時」や、別の敬語表現である「お茶菓子」、「お茶うけ」を使った色々なシチュエーションでの言葉遣いをご紹介してきました。

営業サラリーマンの方は、仕事上、日頃から敬語を使う場に直面するので慣れているでしょうが、あまり敬語を使う経験のない人は、まごつくでしょう。

職場の先輩や上司、学校の先生といった目上の人などに接するときのマナーとして、普段から「おやつ」も含めた敬語を話すように心がければ、自然と身に付くのではないでしょうか。

初回公開日:2018年02月27日

記載されている内容は2018年02月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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