「託す」の敬語表現・「託す」の使い方と例文・別の敬語表現例
更新日:2024年08月20日
「託す」を敬語表現するときの例文
「託す」を用いて、どのように敬語表現することができるのか確認できたことでしょう。それでは実際に「託す」という言葉を用いて日常的にどのように会話に取り入れて表現することができるのか、例文を使って考えていきましょう。
その場その時の言葉の表現によって相手に伝わる言葉のニュアンスも変わってきてしまいます。相手に不快な思いをさせないためにも、円滑なコミュニケーションを心がけていきましょう。
香典
お葬式の際、お香典を預けるというケースは少なくありません。その際も相手に「託す」という事をする必要があります。本来望ましいのは直接自分が行くことですが、行けない場合でも失礼には当たりません。しかし託し方にも礼儀というものがあります。相手に託す際は謙譲語として「お託させて頂きたいと思います。よろしくお願いします。」と伝えることもできます。
電報の際は相手に的確に伝わるように簡潔に述べつつ、礼儀はしっかりと相手に伝えられるようにしましょう。
商品
ビジネスシーンにおいて、商品の作成はこちらでやるとしても、販売は別の会社に託すというケースは多くあります。多くの会社でも使われているビジネスでもあり、その際も無言でやり取りが成立することはありませんので、相手に託す際もやり取りが最低限必要になってきます。
相手に「託す」という事を伝える際に、「お託させて頂きます」という言葉はつかえる訳ですが、「託す」事をしたい旨を相手に伝える言葉に「委託」という言葉があります。相手に「この商品をそちらの方に委託したいと思っております」というように伝えることができます。
「託す」の別の敬語表現例
ここまでで「託す」という言葉を、どのように敬語表現にするか確認してもらいました。尊敬語と謙譲語を考えていくと、「お託」と言うように普段聞きなれない言葉にすら至ってしまう事もあります。
相手にわかりやすく述べるように伝えることも、コミュニケーションでは大事です。「お託」という言葉を使う事も決して間違いではありませんが、別の言い方で相手に話をする機会も少なくありません。「託す」と同じような意味合いで相手に伝えられる言葉についても知っておく必要があります。
委ねる
相手に頼み込んで預ける意味の「託す」には同じような言葉もあります。その言葉の1つが「委ねる」です。広い意味合いとしては両方の言葉とも相手に預けるという点で共通していますが、細かくはニュアンスが異なります。
相手に誠意を込めて預けることを「託す」というように伝えますが、「委ねる」では相手の事を信用して頼みごとをするという意味があります。「託す」ことは相手を信用していなくてもできますが、「委ねる」は相手の信用が前提になってくる言葉になります。
任せる
「託す」「委ねる」以外にも、同じような場面で使えるような言葉が他にもあります。「任せる」という言葉です。「託す」も「預ける」も相手に任せるという意味を持っているので、そのままの言葉で相手に「任せる」という言葉で伝えることもできます。
しかし、「託す」と「任せる」には大きくニュアンスが異なります。「託す」という言葉は物事を相手に代わりにお願いする意味合いをもち、人間関係を必要とせずに使う事ができる言葉になっています。対して「任せる」は物事ではなく人に代理をお願いする際にしか用いることができない言葉となっています。
適切に「託す」
「託す」という言葉について考えてみて、いかがでしたでしょうか。相手に頼みごとをする際は相手に真剣に頼む必要があります。信用問題にもかかわるものなので、言葉遣いには気を遣ってコミュニケーション取っていきたい事でしょう。
敬語では尊敬語と謙譲語が特に難しく、使い分けで迷ってしまうような事もあるでしょうが、相手の事を尊重して相手に不快に思われないように言葉を選ぶことは大人になれば大事になってきます。適切な言葉遣いを心がけましょう。
初回公開日:2018年03月30日
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