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「並びに」の敬語表現・並びにの使い方と例文・別の敬語表現

更新日:2024年01月02日

「並びに」という言葉を使ったことがありますでしょうか。使った事はあまりなくても式典で聞いたりもする事でしょう。でも「お並びに」という表現はあまり聞かないという方も少なくないはずです。どのように敬語として「並びに」を表現することができるのか、確認してみましょう。

「並びに」の敬語での使い方

「並びに」という言葉を用いて表現したことはありますか。この「並びに」という言葉を使って相手に伝える場面には式典などが多く思い浮かぶでしょう。「並びに関係者の皆さん」のようなセリフを大人になると聞くこともある事でしょう。

式典などで使われているくらいだから「並びに」という言葉はそのまま使っても失礼に当たらないのでは、と思われる方もいる事でしょう。しかし、なぜ失礼に当たらないのかを知らなければその言葉を相手に伝えることは難しくなってきます。言葉の意味を知り、適切な敬語表現を確認して使えるようにしましょう。

敬語の種類

「並びに」をどのように敬語表現として使う事ができるのかを考えていくのに、そもそもの「敬語とは何か」という事を知っていなければなりません。敬語には「丁寧語・尊敬語・謙譲語」の3種類があります。それぞれ定義がありますので確認しましょう。

丁寧語は頭に「お・ご」を付け語尾に「です・ます」を付けて相手に伝える言葉の表現方法になります。そうすることで単語を相手に包んだ言い方で伝えることができ、言葉全体を丁寧な印象として相手に与えられるようになります。

尊敬語と謙譲語は言葉の主体となる人が相手側かこちら側かによって使い分ける必要がある言葉遣いです。相手側であれば相手を持ち上げる尊敬語を使い、こちら側であればこちら側を下げた言い方で相手を立たせることができる謙譲語を使います。

使い方

敬語とは何かを確認したところで、「並びに」をどのように敬語表現とすることができるのかを考えていきましょう。丁寧語であれば「並びに」という言葉は「お並びに」という言葉として使う事ができるのではと考える事もあるでしょう。しかし接続詞として「並びに」を使う場合は、単語頭に「お・ご」を使う事はできません。「並びに~です(ます)」と言い方になります。

メールでの使い方

メールで相手に「並びに」と使う場合はどのように使う事ができるのでしょうか。丁寧語であれば先程と同じように「○○並びに○○します」と言うように使う事ができます。

かしこまった場面や内容であれば相応に相手を上に立たせる必要があるのかを考え、尊敬語や謙譲語を使っていきましょう。尊敬語であれば「並びに~なさいます」や動詞を尊敬語表現として「並びに○○を召し上がる事ができます」と言うように使えます。この「召しあがる」は「食べる」の尊敬語として相手が「○○と○○を」食べられるという時に使う事ができる言葉です。

手紙での使い方

ここまでで大体の「並びに」の意味がおわかりいただけた事でしょう。「並びに」は2つ以上の物事を説明する際に用いられる言葉です。手紙では「○○並びに○○からお伝えになられました紹介文を私からご紹介させて頂きます」と言うように引用としても使う事ができます。

手紙で相手に伝える際は、「並びに」という言葉は大きな意味の併合的連結時に用いる言葉でもあるので、「○○と○○」のニュアンスを考える必要もあります。3つ物があるとするならば「キャベツとジャガイモ並びにレモン」と言うようにレモンだけ果物でありながら同じくお召し上がりいただけるというような事を相手に「and」として伝える際に使い分けることができる言葉になります。

手紙ではメールのようにわからないことを相手はすぐに聞けるわけではありません。相手に伝わりやすいように使い分けを考えていきましょう。

「並びに」の敬語表現

場面別に「並びに」をどのように伝えることができるのかを考えていきました。では細かく、敬語別にどのように「並びに」を相手に伝えることができるのかを考えていきます。誰に、どのように伝えたいかで文章は変わってくることでしょう。相手に適切に伝えるために、敬語別でどのように言葉を伝えることができるのかを知る事は大切になってきます。

丁寧語

丁寧語で「並びに」と伝える方法は使い方でも少し触れることができました。「並びに」を動詞として「お並びになさいますか」と言うように相手にそこに並ぶのかどうかを尊敬語としても丁寧語を含めて使う事ができます。

「並びに」という言葉は接続詞として使われることが多いです。その場合は「お」は付けずに「○○並びに○○をご覧いただけます」と言うように謙譲語を混ぜても丁寧語として言葉全体を相手に伝えることができます。

敬語の中でも比較的とっかかりやすい言葉遣いが丁寧語でしょう。この丁寧語がなければ尊敬語・謙譲語も断定文となってしまい、相手に不快な思いを持たせてしまう事にもなってしまいます。

尊敬語

尊敬語で「並びに」を伝える際は先ほどのように動詞では「お並びになさいますか」と伝えるだけことができます。こう伝えることで尊敬語として相手に伝えることができます。接続詞の場合は「○○並びに○○にお会いになられます」と使うことができます。

予定を相手に伝える際にも相手が動作の主体になりますので「なさる・される」をつかって相手に伝えることができます。動詞をはさんだ表現の場合、「なる」でも尊敬語となりますので「お会いになられます」という言葉で「並びに」を含んだ敬語表現として適切と言えます。

謙譲語

最後に謙譲語で相手に伝える方法も考えていきましょう。こちらが動作の主体となる際に相手に敬語として伝えるには謙譲語表現を用いる事になります。実は謙譲語でも「並びに」という言葉自体は変化することはありません。

ただし、「並びに」という言葉を使うだけではタメ口と何ら変わらず、丁寧語ですらない言葉の表現になります。敬語として相手に伝える際は動詞を考え、適切な敬語表として相手に伝えることで文章として敬語表現として相手に伝えることができるようになります。

「並びに」を敬語表現するときの例文

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初回公開日:2018年04月13日

記載されている内容は2018年04月13日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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