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「わかりますか」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現

更新日:2024年04月01日

「わかりますか」という語句がありますが、敬語なのにあまり使わない印象があります。ここでは「わかりますか」の敬語表現について、メールやその他の使い方と別の敬語表現を例文を交えて解説しています。本記事で敬語表現の奥深さや面白さのきっかけをつかんでみましょう。

メールでの「わかりますか」の敬語表現の使い方ですが、メールでは表情が見えず、相手の反応を見ながら会話することができません。そのため敬語表現はもとより誤字、脱字に気を配りながら、誤解の生まれないような表現に配慮します。

またメールの文章の締めに「ご不明な点あれば遠慮なくご連絡ください」などの文を添えると相手も連絡しやすくなります。これはメールを送りっぱなしにするのではなく、メールの受け手の対応もします、という気持ちの表れにもつながるのでメールを受け取った人の印象もかなり変わってきます。アフターケアの視点もおさえておきましょう。

なお補足ですが、メールを受け取ったらすぐに返信というのがビジネスの鉄則です。もしすぐに返信できない内容なら、メールを受けた旨だけでも返信しましょう。

ビジネスでの使い方

「わかりますか」のビジネスでの敬語表現について見ていきます。この「わかりますか」の語句を実際に使う場面は、問いかける言葉なので、こちらの説明や話した内容を相手に確認する場合に用います。

そのため相手方が疑問やこちらに対して言いたいことがなければそれで済みますが、相手がこちらの発言内容のどのあたりに反応してくるのかをあらかじめ類推しておき、それに対する答えを用意しておけば、会議や交渉などが円滑に進みます。

説明をしながら会話の少し先を予測して準備するところまで押さえておけば、万全と言えるでしょう。

「わかりますか」を敬語表現するときの例文

「わかりますか」の敬語表現を例文を使って紹介します。仕事上での「わかりますか」の適切な使い方に着目すると、上記で挙げた「おわかりでしょうか」「ご理解いただけましたでしょうか」などがふさわしい表現です。

どちらも同じ使い方で問題ありませんが、前者はやや簡潔な言い回しのためビジネス上での同じ立場に近い取引先での会話で、後者はお客様への商品説明に適しています。これらの点を踏まえて例文を紹介します。

例)A「この土地の計画書の内容はおわかりでしょうか。」B「大丈夫です。」
説明しながら別の作業に取り掛かろうとしている場合によく聞かれる自然なやり取りになっています。次に「ご理解いただけましたでしょうか」の例文です。

例)A「以上が商品説明になりますが、ご理解いただけましたでしょうか。」B「~の部分はどうなっているの。」A「はい。これにつきましては~」

「わかりますか」の別の敬語表現例

「わかりますか」の別の敬語表現例について説明します。「わかりますか」の語句には相手への確認の意味がありますが、意訳するとまた異なる敬語表現もできます。それぞれの敬語表現例を説明していきます。

「不備はございませんでしたか」

「わかりますか」の別の敬語表現として、「不備はございませんでしたか」が挙げられます。これは説明や発言内容の確認よりも、説明の段取りや構成に対して落ち度がなかったかを強調して質問しています。

文法的な表現としては謙譲語に代表される自分を下げる働きが強い言葉で、サービス業の職員がお客さんに対して使う敬語表現です。「わかりますか」の語句の意味から「理解する」さらに「納得する」という意訳です。

例)A「当施設に不備はございませんでしたか?」B「結構でしたよ。」
例文からも分かるように、施設そのものの良し悪しよりも提供する姿勢や振る舞いに落ち度がなかったか省みる部分を含めてBさんは「結構でしたよ」と返答しています。

「ご理解・ご協力いただけますか」

「わかりますか」の様々な別の敬語表現の一つに、この「ご理解・ご協力いただけますか」があります。これは「わかりますか」の発言内容を理解する確認からさらに先に進んだ意味で、「自分たちの意向を理解してもらった上で、行動してもらう」という事を指し、若干お願いのニュアンスが含まれています。

この「ご理解・ご協力いただけますか」はこちらの都合を聞き入れてもらう目的としては合理的な表現です。なぜなら協力いただけますかとあらかじめ自分を下げて伝えているのできっぱりと断ることが難しい流れを作り出しているためです。

さらに「理解してもらったならついでに協力も」と自然に行動に移るような部分と若干の強制力も含み、それでいて受け手もあまり嫌な思いを感じません。あらゆる立場の人にも使えるまさに実用的な敬語表現と言えます。

例文「室内の禁煙にごりかい・ご協力いただけますか」

「共感しますか」

「わかりますか」の別の敬語表現例として、「共感しますか」があります。これは上記の「ご理解・ご協力いただけますか」と同じく「わかる」の部分をさらに深堀りし、意訳して用いたものです。

つまり「わかりますか」は発言内容の確認を指しますが、ここから「わかりますか」と発言している人の立場や事情も含んで確認している意味を含んでいると解釈し、意訳した結果この「共感しますか」につながります。口語表現で自分の気持ちを客観視して伝える事は日常生活ではそれほどありませんが、表現としては成り立ちます。

「共感しますか」の適切な敬語表現は、謙譲語を付けるとよりふさわしい表現になります。

例文「この国の社会背景に共感していただけたでしょうか」

本記事で「わかりますか」は「わかりました」!

「わかりました」の敬語表現について解説しました。敬語の使用目的やビジネスでの適した使い方、メールでの使い方もその時々に応じて配慮するポイントが異なり、一つの言葉を使いこなす面白さや楽しさを感じることができたのではないでしょうか。

普段使っている言葉も調べ直してみると、また新たな疑問や発見があります。コツコツ積み重ねて敬語表現に強くなりましょう。

初回公開日:2018年03月02日

記載されている内容は2018年03月02日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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