「ご安心ください」の使い方と例文・敬語の種類・別の敬語表現
更新日:2024年10月08日
安心なさってください
「する」という言葉を敬語にすると「なさる」になります。つまり、「安心する」という言葉を尊敬語にすると「安心なさる」になります。
「ご安心ください」や「安心してください」も正しい敬語表現の言葉ですが、目上の人や年上の人に対して使う場合は、「安心なさってください」という表現は、丁寧な印象になるのでです。
安心いたしました
連絡をもらって内容を確認したことで、自分が安心したことを相手に伝えたい場合があります。この場合は、「する」という言葉を謙譲語の敬語の「いたす」に変えます。
安心しましたということを敬語で伝えたい場合は、「安心いたしました」になります。
安堵いたしました
自分が安心したということを敬語で相手に伝えたい場合、「安心」以外にも「安堵」という言葉を使うことができます。
「安心いたしました」と同じ意味で「安堵いたしました」という言い方を使うこともできます。
【例文】
・お怪我も快方に向かわれているとお聞きし、大変安堵いたしました。
・大変な被害の中、ご家族全員が無事だとお伺いし、大変安堵いたしました。
ご心配なさらないでください
安心してくださいという意味で逆の意味の言葉で敬語にする方法もあります。「安心する」の逆の意味は「心配する」ですが、「心配しないでください」という敬語表現にすることで、「安心してください」という意味を伝えることもできます。
伝えたいの内容にもよりますが、より相手が心配している状況に対しては「ご心配なさらないでください」「ご心配なさりませんようお願い申し上げます」といった敬語の使い方をしても良いでしょう。
不安を取り除く言葉を添えましょう
「ご安心ください」「安心してください」という言葉を伝える場合、相手が心配している、不安に感じていることがあるということです。状況がわからずに安心してくださいと言われても、不安を解消するのは難しい場合があります。
「ご安心ください」という言葉を使う場合は、詳しい状況まで説明できない、したくないという場合もありますが、できる限り相手の不安を取り除く言葉を添えて使うようにしましょう。
「ご安心ください」に対して詳細は問いたださない
病気や怪我などの連絡を受けた場合、受けた側がとても心配になってしまうことがあります。特に遠方に住んでいる場合は、お見舞いに行くことができない場合もあります。
前の項目でご紹介しましたが、「ご安心ください」という言葉を使う場合は、できる限り相手の不安を取り除く言葉を添えることが望ましいのですが、状況によってはあまり詳しい内容を伝えられない場合もあります。
「ご安心ください」という連絡を受けた場合は、心配だったとしても不必要に連絡をして、詳しい内容を聞こうとすることは避けましょう。状況が変われば相手の方から連絡があるはずです。身内などの近い関係ではない限り、詳細を問いただすようなことは避けるようにしましょう。
遠くにいる親戚や知人に近況報告をしてみましょう
携帯電話やメールといったツールが発展したことで、いつでも連絡が取れる安心感から、手紙を書く習慣がどんどん減っています。
特に変わりがない場合であっても、一言、家族全員元気ですので、「ご安心ください」という連絡があるだけでもうれしいという人は多いでしょう。最近では、年賀状さえ出す人の数が減少傾向にあります。便りがないのは元気な証拠という言葉はありますが、たまには敬語を使い、きちんとした印象の手紙を書いてみませんか。
伯父(叔父)や伯母(叔母)に対して、自分の両親の近況報告をするだけで喜んでいただけるのではないでしょうか。
「安心」を伝えることでお互いがほっとできる
「ご安心ください」「安心いたしました」のように、「安心する」という言葉は、相手に対して安心してほしいということを伝える言葉と、こちら側も安心しましたという意味を伝える敬語があります。
つまり、安心を伝えるということは一方通行ではなく、「安心」を伝えることで、伝えた側も受け取った側も双方が安心できるということです。わからないということは不安になりますが、一言状況を伝えることで相手も安心することができますし、相手が安心したことで伝えた側も安心することができます。
双方が安心するためにも「ご安心ください」「安心いたしました」ということを伝えることは、大切なことだと言えるでしょう。
意識的に自分の気持ちを伝えましょう
初回公開日:2018年03月29日
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