「無理しないで」の意味・敬語とは?使い方・例文・注意点を解説
更新日:2024年09月02日
社内あて「無理しないで」の敬語での使い方・例文
次に社内あての「無理しないで」の敬語表現についてご紹介いたします。
「無理しないで」というこの一文は社内あての人全員に使用できる一言です。相手の気持ちや身体を気遣った一文であるので、直接本人にかける言葉としても、メールやメモ書きで相手に伝えるしても丁寧な印象を与えることができます。
社内の人に向けて発信する際の敬語表現、例文を記載します。
仕事の依頼の場合
普段の業務で、どうしても同僚や上司、部下に仕事の依頼をすることがあると思います。もちろん一人一人自分の受け持ちの仕事があるので、その合間に自分の仕事をしてもらうように頼むのは申し訳ない気持ちもあると思います。
仕事の依頼をする時、仕事を頼む社内の相手に対して「無理しないで」という敬語表現は「ご無理のない範囲でお願いします」です。
社内あてメールで丁寧語を使用しても全く不自然ではありませんし、この一文を加えるだけでより相手への気遣いをみせることができます。
病気のお見舞いの場合
社内の、同僚や上司など近しい間柄の人が病気により療養することを知った時、「無理しないで」という気持ちを表す敬語は「ご無理をなさっていたのではないかと心配いたしております」です。
無理がたたって病気になってしまった可能性もあり、また病気のお見舞いのメール等を送る際は既に療養中であるので「無理しないで」という文言はふさわしくありません。同僚相手にはもう少し砕いた敬語表現でも大丈夫です。「お大事になさってください」の一文も最後に入れると尚良いでしょう。
こちらも社外あての文言と同じよう、忌み言葉やプレッシャーをかける言葉(早く回復してください等)に気を付けましょう。
転勤挨拶への返信の場合
上司や同僚、部下が転勤になった際、たいていその人から転勤の挨拶を直接聞くかメールが送られてきます。
その際の返事や返信で「無理しないで」という気持ちを伝えたい場合の敬語表現は「ご無理なさらず何卒ご自愛ください」です。
同時にこれまで同部署でお世話になり、感謝をしているという気持ちを伝えるとより丁寧な返信内容になります。
「無理しないで」の敬語での注意点
社外、社内あてにもどんな立場の相手にも気遣いをみせることのできる「無理しないで」という文言ですが、注意点が存在します。ここからは「無理しないで」を使用する際の注意点をピックアップしました。
相手を気遣い、覚えて使用することで社会人としてランクアップできるこの「無理しないで」という敬語ですが、使用が不適切なシーンもあります。
注意点をおさえ、より敬語表現の理解を深めていただければと思います。
無理をしてでも「やってほしい」時には不適切
取引先の相手や社内の人に、どうしても納期までにしてほしい仕事がある、仕事をしていると自分が仕事をこなすだけではどうにもできない、そんな状況もあります。
無理しないで、と思いつつもどうしても期限を守ってほしい仕事等をお願いする際に「無理しないで」という一文を入れてはいけません。丁寧な敬語表現であっても入れないようにしましょう。
特にメール等、文章だけの場面で納期を守ってほしい、早くしてほしい案件をお願いしているのに「無理しないで」という旨を伝えてしまうと、急ぎの仕事なのに無理をしなくてもいいのか、と相手も混乱してしまいます。
同僚・部下にも敬語で用いると丁寧
相手への気遣いや心配を表す「無理しないで」ですが、同僚や部下にも敬語表現を用いるとより丁寧な印象になります。
関係性や距離感によっては「無理しないでね」等フランクな表現でもとがめられることはないでしょう。しかし「無理しないで」という言葉をこちらが同僚や部下にかけるということは、かけられる相手は何かしら大変な状況に置かれているからです。
「ご無理なさらず」と、敬語表現にすればより好印象を与えることができるので使っても損はないでしょう。
お願いがある時に用いるのは一般的
仕事の依頼や、何か頼みごとをしたい時に相手に対して「無理しないで」の敬語表現を使うのはごく一般的なことなのでここはおさえておきましょう。
逆にそういった際にこの一文が含まれていないと、ビジネスメールに慣れた相手等にはあまりいい印象を残せない可能性があります。
シーンによって使い分けをしたい「無理しないで」の敬語表現ですが、お願いがある時には忘れず伝えるようにしましょう。
「無理しないで」の類語・言い換え表現
初回公開日:2018年04月09日
記載されている内容は2022年11月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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