「好き」の敬語表現・好きの使い方と例文・別の敬語表現例
更新日:2024年08月03日
尊敬語
相手主体として「好き」を使う場合には尊敬語を用いることで相手を持ち上げた言い方で伝えることができます。「好き」を「好きでいる」とすることで伝えるならば「お好きでいらっしゃいます」と言うように「相手が○○を好きでいる」事を伝えることができるようになります。
相手が好きな事をこちらが聞くときに、相手が主体となる事が多いので、疑問文となる事も少なくありません。その場合は「○○がお好きでいらっしゃいますか」と言うように相手に尊敬語として聞くことができます。
謙譲語
こちらが好きな事を相手に伝える際は必然的にこちら主体の「好き」になる事でしょう。その場合は相手に対してこちらを下げた言い方をすることで謙譲語として相手に伝えることができます。どのように伝えれば謙譲語になるかと申しますと、「いる」という事を相手に伝えるので、「ございます」を用いて謙譲語表現にすることができます。
しかし、尊敬語は「好きでいる」という事を「好きでいらっしゃる」と「いる」を尊敬語表現にしました。謙譲語でも「いる」を「おる」に変換させることができますが、「お好きでおります」と少し表現が偏って聞こえてしまいがちにもなります。
「おる」を用いて謙譲語で伝える際は「好いております」という言い方で自分が「好き」な事に対して丁寧語を用いずに相手に伝えることができます。
「好き」を敬語表現するときの例文
敬語別に「好き」をどのよう伝えることができるのかを確認することができたことかと思われます。おさらいとして、日常的に相手に伝えられる例文を挙げていきます。「私はてんぷらがお好きです」と丁寧語で伝えることもでき、「あの方はてんぷらがお好きでおられます」と伝えれば尊敬語表現として上司に向かって接待者の事を伝える言葉としても使う事ができます。
「好き」という言葉自体動詞ではでないので、「~させて頂くことが好きです」という表現でも謙譲語として相手に伝えることができるようになります。
「好き」の別の敬語表現例
「好き」という言葉をどのように敬語表現として伝えることができるのかを考えて来れたことでしょう。しかし言葉を選ぶことも大人になると重要になってきます。そもそも「好き」という言葉を用いなければ相手に誤解を生まれることもないかも知れません。
「好き」という言葉を用いずとも相手に同じようなニュアンスを含んで伝えることができる言葉があればそちらを使って相手に伝えることもできる事でしょう。「好き」以外にも同じような意味合いを含む言葉を挙げていき、「好き」とは細かく何が変わってくるのかを考えていきましょう。
お好きでしょうか
「好き」の別の表現として考えていきたいのですが、「お好きでしょうか」という言葉は「好き」と異なるのかという意見がありましたので、答えていきます。結論から言うと同じです。丁寧語で「好き」を疑問文にしただけなので、「好き」と使い方自体何も変わっていない言葉の表現になります。
相手への好意としても物事の好みとしても伝えることができる言葉になりますので、「お好み」という言葉であれば「好き」とは少し変わったニュアンスで「好き」を含む言葉として相手に伝えることができます。
慈しみ
「好き」という言葉を用いずに相手に同じように伝えられる言葉に「慈しむ」なんていう言葉もあります。相手に好きな気持ちを込めて伝えることができる言葉にはなりますが、「慈しみ」は愛情が入っている言葉になります。愛がなければこの言葉は使えないと覚えても良いくらいです。
相手を深く愛するほどの言葉として「慈しむ」という言葉で表現することができます。対して「好き」は相手に愛情を持っていても使う事ができる言葉ではありますが、興味がある、一時的な良いと思う感情など、気軽に使えるような言葉としても意味合いを持っています。
相手に「好き」を伝える
そこまで責任感のない「好き」でも相手に対して使えば「好意はある」と受け取られてしまう言葉でもある「好き」という言葉。相手に自分の気持ちを適切に伝えるためにも、主語はしっかりと使い、相手に不快な思いをさせないために言葉に責任感を持つことも大切にはなってきます。
かと言っても重さ重視で「慈しみ」を持ってから相手に「好き」を伝えても重く感じさせてしまう事もあります。相手にありのままを伝えていけるように、日頃から言葉遣いを考え、言葉を使い分けて心を伝えられるようにしましょう。
初回公開日:2018年04月11日
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