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「行かない」の敬語表現・行かないの使い方と例文・別の敬語表現

更新日:2024年03月31日

目上の人などに敬語を使う場面は多いです。しかし、何気なく使っている敬語が本当に正しく使えているか疑問に思う人は多いのではないでしょうか。この記事では、「行けない」を例に敬語の正しい使い方を紹介しています。敬語を上達させたい人はぜひ読んでみてください。

メールなどの文章で使う時

メールなどの文章で「行かない」と敬語で伝えるとき、会話以上に気を付けておくことがあります。

メールなどの文章では、会話とは異なり、感情の起伏などが相手に伝えることができないため、比較的淡泊な印象を受ける傾向があります。先ほどのように、自分から断りを入れるなどの状況で「行かない」と伝えるとき、そのような傾向を意識しないと、場合によっては、相手が失礼だと感じてしまいます。

このようにならないために、会話と同じく、謝罪の気持ちを伝える言葉を添えたり、断る理由などを丁寧に書くなどして、相手が失礼だと感じない配慮をする必要があります。

具体的な状況から見る「行かない」の敬語表現

これまで、「行かない」の敬語表現について、その使い方を中心に紹介してきましたが、ここでは、実際にこれらの言葉を扱う時の状況や相手などを具体的に定めながら紹介していきます。

会議や講義

会議や講義といった会社の業務などと関連しやすいものについては、伝え方は比較的に事務的なものになります。そのため、敬語を用いる際には、上記で述べたことを意識すれば、問題なく扱うことができます。

例1【会議に行くかどうか尋ねられた時】
会議に出席しない人が上司である場合は、「いらっしゃらないです」と用いるのが良いです。自分であるならば、尋ねた相手が目上の人など敬意を示す相手ならば、「行かないです」や「参りません」と用いるのがベストです。

例2【会議に行くかどうか尋ねる時】
先ほどとは逆に、こちらから行かないかどうかを尋ねる際は、その対象が目上の人であれば、「いらっしゃらないでしょうか」や「おいでにならないですか」と尋ねるのがベストです。自分が行かなくても良いかを尋ねる時は、「参らなくてもよろしいですか」や「お伺いしなくても良いですか」などと用います。

飲み会や宴会など

飲み会や宴会などの場合、比較的口頭で尋ねられたり、伝えることが多いです。行かないと相手に断りを入れる際は、上記で紹介したように、謝罪の言葉を組み合わせると良いでしょう。

例1【飲み会に参加するかを尋ねられた時】
上司などが参加しない事を伝える際は、会議の場合と同じく、「いらっしゃらないです」と伝えるのがベストです。自分が断りを入れる際は、ただ「行かないです」と伝えるのではなく、「申し訳ないですが、行くことができないです」と付け加えると失礼がないです。

例2【飲み会などに参加しないように頼む時】
あまり無い事例ですが、相手に参加しないように頼む際は、状況に応じて、「いらっしゃらないで頂けませんか」や「行かないでくれませんか」と表現しましょう。

「行かない」の敬語を他の言い方で言いたい時

ここまで「行かない」という言葉の敬語表現について紹介してきましたが、「行かない」という言葉を状況に応じて変化させることができます。

例えば上の例でも挙げたように、会議などに参加しないことを「欠席いたします」ということができたり、飲み会などに「参加することができません」と表現することも可能です。

また、「行く」という言葉は、「訪ねる」と用いることもできるため、この敬語表現である、尊敬語の「お訪ねになる」や、謙譲語である「参上する」に「ない」を組み合わせることで、「お訪ねにならない」や「参上しない」と用いることもできます。

【番外編】各地の方言で「行かない」を伝えよう!

「行かない」という言葉を敬語表現する方法を紹介してきましたが、ここでは、方言で「行かない」を敬語表現する方法について紹介します。

方言の種類はたくさんのものがありますが、今回はその中でも、比較的有名な京都弁と博多弁について紹介します。

京都弁

京都弁は独特な言い回しや表現から、温和な印象を受ける方言で、その言い回しは可愛らしいと、古くから方言として親しまれてきました。この京都弁で「行かない」を敬語表現するとどうなるのでしょうか。

まず、京都弁で「行かない」という言葉を表現すると、「行かへん」になります。「へん」で「ない」という意味を持ちます。

また、京都弁で敬語表現をする場合、語尾に「どす」を付けます。また、「お~やす」で高い敬意を示す言葉になります。(例:お帰りになる→お帰りやす)

したがって、京都弁で「行かない」という言葉を敬語表現すると、「行かへんどす」や「行きまへん」と用います。これはそれぞれ「行かないです」や「行きません」という意味に変換できます。

博多弁

博多弁は、テレビなどで取り上げられることも多い方言で、博多出身の芸能人が良く使っているところを見た人も多いかもしれません。

博多弁で「行かない」を表現するときは、「行かん」という風に言います。ちなみに、同じ言い方で「いかん」という方言がありますが、これは愛知県の三河地区の方言で、「○○したらいけない」という意味があります。

では「行かない」という言葉を博多弁で敬語表現するとどうなるでしょうか。例えば、尊敬語の「いらっしゃらない」は博多弁で、「いらっしゃらんけん」と表記します。また、上で述べた「行かない」を丁寧にした「行かないです」を博多弁では、「行かんたい」と表記します。

博多弁は京都弁に比べると言葉が不規則に変形しています。今回は、京都弁と博多弁での表記の仕方を紹介しましたが、全国各地の方言でどのような言い方があるか調べてみると面白いでしょう。

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初回公開日:2018年04月03日

記載されている内容は2018年04月03日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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