「賜りました」の意味は?場面別の使い方や言い換え表現も解説
更新日:2024年11月02日
「賜りました」というフレーズを頻繁に会話の中で使いすぎると、周りの人に対して、不快なイメージを与えてしまう可能性があります。なぜなら「賜りました」をたくさん使いすぎることによって、大げさな印象を相手に与えてしまうことになるからです。
実際に「賜りました」で目上の人から何かをもらったことへの深い感謝を示すことができますが、相手からすると自分にくれたものが大したものでない場合があります。
そのような時に「賜りました」「賜りました」と何度も、相手に対する深い敬意を大げさに示そうとすると、相手が不快な気持ちになってしまうこともあります。注意すべき点です。
尊敬語と謙譲語で意味が変わる
「賜りました」は尊敬語では「与える」を意味し、謙譲語では「もらう」を意味しています。
使う相手、使う場面に応じて意味が変わるため相手にとって失礼に聞こえないかの配慮が必要です。尊敬語は目上の方へ、謙譲語は自分をへりくだる表現です。間違えないように使い分けましょう。
「賜る」の言い換え表現
「賜りました」や「賜る」は普段使いするには少し堅苦しい印象があります。
そこで、「賜る」の言い換え表現を覚えて、ビジネスシーンに応じて使い分けると良いでしょう。
いただく
「日頃からご愛顧賜りありがとうございます」を言い換えるなら、「いただく」を活用しましょう。
「日頃からご愛顧いただきありがとうございます」と言い換えることで、少し表現が柔らかく感じるでしょう。あまり堅苦しくしたくない場面で使うのがおすすめです。
頂戴する
目上の方から物品授受の際に「賜る」の代わりに使えるのが「頂戴する」です。
「部長からお土産を頂戴しました」と使うことで、「部長からお土産を賜りました」と同じような意味で使えます。シンプルな表現なので、使いやすいでしょう。
授かる
物品ではなく、お金で買えないものをもらったときに使う表現が「授かる」です。
例えば「仕事上のルールや知識を授かる」のように使うことができます。このようなときに「賜る」を使うと格式が高く、不釣り合いな印象になってしまう場合があります。「授かる」で言い換えすると良いでしょう。
拝受する
「ありがたく受け取ること」を意味する「拝受」は、何かをもらう際の「賜る」の言い換え表現として使えます。
例えば「商品たしかに拝受しました」などの使い方があります。「拝受する」は謙譲語にあたります。そのため、目上の方や相手からもらたったことをへりくだって表現したい場面で使いましょう。
くださる
「くださる」は「与える、くれる」の尊敬語にあたります。
何かを与えられたとき、「結構なお品をくださりありがとうございます」のように使いましょう。尊敬語ですが、あまり堅苦しい表現でない点からも使い回しやすい言葉と言えるでしょう。
「賜りました」の英語表現
「賜りました」を英語で表すと、「I received.」などが良いでしょう。
「we have received your return item.」と使うと「返品賜りました」のような意味になります。丁寧な表現として使えるため、ビジネスシーンでも活用しやすい言葉です。
「賜りました」の意味や使い方を知ろう
初回公開日:2018年04月11日
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