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「お伝えします」のビジネスでの使い方・社内でも使うのか

更新日:2024年11月19日

「お伝えします」は使い方を間違えやすい敬語の代表例のような言葉です。知らず知らずに間違った使い方をしていませんか?今回はこの「お伝えします」を題材にして、社会人として身に着けておくべき敬語のルールを細かく垣間見ていきましょう。

メールだからといって、敬語の使い方が変わることはありません。話す時と同じように、伝える相手が誰なのかを意識して「お伝えします」を使い分けましょう。メールをしている相手に対しての敬語であることがポイントになります。

メールは直接話すことに比べ、声色や表情などがない分、感情が伝わりにくいです。文章だけが頼りになるので、言葉遣いには十分気を付けたいところです。

電話

電話の場合も、伝える相手が誰なのかによって敬語を使い分けることになります。前述の例から考えると、電話の相手からの伝言を身内に伝えることをいう場合は「伝えます」「伝えておきます」「申し伝えます」となります。電話の相手本人に何かを伝える場合は「お伝えします」が正しいといえます。

社内で「お伝えします」は使えるもの?

社外の人とのやり取りでは、自社の人を身内として扱います。しかしそれはあくまでも社外の人との会話においてだけの話です。

繰り返しになりますが、敬語は話している相手のための言葉です。社内で上司に敬語を使うのは道理であり、もちろん「お伝えします」は使えるものだといえます。ただ、社外の人とのやり取りと違うところは、社内での上下関係が関わってくるところです。

例えば、課長と話している時に部長への伝言を頼まれたとします。この時の返答は、課長も部長も自分の上司に当たる場合は「部長にお伝えします」が正解です。上司から、自分の部下への伝言を頼まれた場合は「伝えます」が正しいといえます。また、自分の部下から、自分の上司への伝言を頼まれた場合「お伝えしておくよ」などでもいいでしょう。

「お伝えします」を使った例文

「お伝えします」は具体的にはどんな言い回しで使えるのか、例文をいくつか挙げてみました。実際に話す際の参考にしてみましょう。

念のため

「社長の〇〇が申しておりましたので、念のためお伝えします。」

「社長の〇〇にも、念のため申し伝えます。」

「ご心配にはおよびませんが、念のため伝えておきます。」

必ず

「社長の〇〇の返答が分かり次第、必ずお伝えします。」

「この件は自社に戻り次第、社長の〇〇に必ず申し伝えます。」

「気に掛けて頂いていたこと、〇〇に必ず伝えておきます。」

自分の身内に敬称を付けない

上記の例文の場合「社長の〇〇」は呼び捨てになります。社外の人とのやり取りでは、自社の人に敬語を使いませんが、呼び名も当然当てはまります。

やってしまいがちな間違えは、身内を「〇〇さん」と呼んだり「社長に申し伝えます」と言ってしまうような場合が考えられます。「さん」を付けて呼ぶのはもちろん敬称に当たりますし、「社長」のような役職で呼ぶことも、敬称で呼んでいることになります。

「社長の〇〇」と名前を後に続けると、敬称ではなくただその人の役職を表していることになるので、正解といえます。

「お伝えします」と「お知らせします」は同じ意味?

「お伝えします」とよく似た意味の言葉に「お知らせします」があります。この違いを理解していない人もいるでしょう。

「伝える」は一方から他方へ移すことを意味し、人から頼まれていることを教えることです。一方「知らせる」は知っていることを教えることを意味し、人から頼まれているわけではないといえます。このことから「お伝えします」と「お知らせします」の違いは、人から頼まれているか否かだといえるでしょう。

敬語は相手への思いやりから来るもの

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初回公開日:2018年04月07日

記載されている内容は2018年04月07日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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