「お褒めに預かり光栄です」の意味とビジネスでの使い方・返し方
更新日:2024年07月02日
「お褒めに預かり光栄です」の意味と使い方
ビジネス用語の中にはなんとなく意味は理解しているけど、実際に詳しく説明してみてほしいといわれた場合に明確な言葉に詰まってしまう表現が非常に多いです。
学生時代にアルバイトをしていたという経験を持っていたとしても、社会人という責任が非常に重い立場において用いる言葉はいろいろと異なりますのでほとんど参考にできず、見様見真似やなんとなく聞いたことがありそうな言葉の羅列からスタートする人はどうしても多くなります。
このビジネス用語として聞いたことはあるけど使うタイミングが良くわからず、明確な意味も実は正しいか自信がない言葉の一つが「お褒めに預かり光栄です」となります。この言葉の正確な意味と使い方はどうなっているのでしょうか。
「お褒めに預かり光栄です」の意味について
この「お褒めに預かり光栄です」における一つ一つの言葉の意味は分かりますが、つなげると意味が良くわからなくなってしまいます。この言葉の意味を理解しにくくしているポイントが「預かり」です。いったい何を預かっているのかわかりません。
しかし、この「お褒めに預かり光栄です」における「預かり」とは実は「与(あずか)る」のことで目上の人からの恩恵を受けるという言葉になります。
つまり、「お褒めに預かり光栄です」とは「褒めていただいて名誉に感じております」といった意味になります。
非常に相手を敬っている言い方になる
この「お褒めに預かり光栄です」を砕けたざっくりとした意味に変換してしまうと「あなたのような目上の人にこんなにも褒めていただいて名誉に思っています」となりますが、この表現をもっとコンパクトにしてできる限りの敬意をもって言葉にしたら「お褒めに預かり光栄です」というワードになります。
「お褒めに預かり光栄です」の使い方について
基本的に「与(あずか)る」という言葉が入った場合は目上の人からの恩恵を受けるときに使うようになりますので、「お褒めに預かり光栄です」という言葉を使う場面というのは自分よりも目上か立場が上の人に褒められたときとなります。
「お褒めに預かり光栄です」は単語というよりも一つの短文として完成しているので、これ以上付け加える必要はほとんどありません。タイミングとして自分の上司に「○○君今回の件では頑張ったじゃないか」と言われたときに「お褒めに預かり光栄です、これからもよろしくお願いいたします」と切り返すといった形になります。
このように「お褒めに預かり光栄です」を使う場面はかなり限定的になりますので、一つ一つの言葉をバラバラにして使っている人も状況を理解して使うようにしてください。
「光栄です」だけならば使う場面は一気に増える
「光栄です」という言葉だけならば、重要な役目を任されたときに名誉の感じている様子を表すワードとして使われることもありますので、「このような重要なポストにつけていただいて光栄です」といった使い方もできますし、偉い人に会うこと自体がうれしい場合には「お会いできて光栄です」とか「お目にかかれて光栄です」といった用い方もできます。
この「光栄です」という言葉は丁寧な表現になっているうれしさのアピールですので、やはり部下や後輩に使うのは不自然になるでしょう。それでも使いやすい言葉となっていて、多用している人もかなりいます。
新しく加入したスポーツ選手が活躍してヒーローインタビューを受けているときでも「このチームには入れて本当に光栄に思っております」といった使い方ができますし、何らかの大きな賞をもらった場面でも「このような素晴らしい賞をいただきとても光栄です」といった使い方ができます。
「お褒めに預かり光栄です」のビジネスでの使い方
実際にこの「お褒めに預かり光栄です」をビジネスで使ってみましょう。意味が分かったところでそこそこ特殊なワードとなってきますので、使いどころがわからずに封印される可能性もあります。ビジネスメールや電話での使い方の例文を載せますので参考にしてください。
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基本的に、この「お褒めに預かり光栄です」という言葉は相手に敬意を表すときに使う言葉なので、前後の文脈や言葉遣いにも注意する必要があります。具体的に「お褒めに預かり光栄です」を使う場合にはすでに相手から褒めていただいたという経緯がありますので、それを踏まえた文章にしましょう。
例文は「先日の○○の件でお褒めに預かり光栄に存じます。△△様のご助力があってこその~」となるでしょう。自分から見て地位が高い人との会話に用いることになりますが、可能ならばその目上の人に手伝ってもらったからこそ成功したという形にしたほうがいいでしょう。
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初回公開日:2018年04月10日
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