「急がなくていい」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例
更新日:2024年06月28日
会話での例文
「お忙しい中申し訳ございません、こちらの資料は急を要してはいませんので、お手すきの際にお読み頂けますか?」
「お忙しいところ大変恐縮ですが、急を要してはいませんので、ご都合のよい時で構いませんので、ご返答よろしくお願いいたします。」
「お忙しいところ」、「お忙しい中」など、感謝の気持ちや気遣いを表した言葉を上手に取り入れることで、会話がスムーズになります。クッションになる言葉や、敬語は、形としてだけではなく、気持ちを伝えるための素敵なアイテムです。
「急がなくていい」という言葉も、敬語を使い、クッションになる言葉を入れると柔らかく伝わります。ただし、多用しすぎると逆効果の場合もありますので、効果的な使い方を心がけましょう。
電話での例文
会話の際と基本的には同じです。「急がなくていい」内容の電話だと言うことを、敬語を使い簡潔に伝えましょう。優先順位を伝えることで、効率的に仕事ができ、お互いの信頼関係が生まれます。
電話で「急がなくていい」を使う場合
「お忙しい中申し訳ございませんが、急を要してはいませんので、お手すきになりましたら折り返しお電話をお願いいたします」
「お忙しいところ大変恐縮ですが、急を要してはいませんので、ご都合のよい時で構いませんので、ご連絡いただけますでしょうか。」
「急がなくていい」案件を、相手の都合に合わせ進めて行くので、放置されてしまう可能性もあります。連絡や回答が欲しい場合は、急がなくていいけれど、待っているという事を伝えましょう。
不在の場合
「急を要してはいませんので、改めてこちらからご連絡します。恐れ入りますが、お戻りは何時頃のご予定でしょうか?」
自分から電話をかけて、相手が不在の時は、改めて掛け直すと伝えます。電話に出られた方の好意で「お掛け直しいたしますか?」と聞かれることもありますが、今回は「急がなくていい」案件なので、掛け直す旨を伝えましょう。また、何度も電話を掛け直すのは迷惑になりますので、おおよその戻り時間を聞いておくことも大切です。
「急を要してはいませんので、改めてこちらからかけ直します。大変恐縮ですが、電話があったことだけお伝え願えますか?」
急がなくていい用件でも、その時刻に電話をする約束をしていた場合などで、不在の場合は約束通り掛けた証拠にもなりますので、このように伝えてもいいでしょう。
メールでの使用例
「ご多用の中申し訳ございませんが、急を要してはいませんので、お手すきの折に添付致しました資料をご一読頂けますと幸いです。」
「ご多用の中、誠に恐縮ですが、急を要してはいませんので、お手すきの際に、お返事を頂けましたら幸いです。」
ビジネスシーンはもとより、日常生活でもメールチェックは必要不可欠、マナーを守り、簡潔で、読む側に不快感を与えないメールを送りましょう。「急がなくていい」という言葉も、敬語を用いると、文章が柔らかくなり、好印象となります。
メールでは、会話や電話とは異なり、「お忙しい中」や「お忙しいところ」に代わり、「ご多用」や「ご多忙」を使用します。表情や声が伝わらない分、より丁寧に気持ちを伝えましょう。
「急がなくていい」の別の敬語表現例
「急がなくていい」を別の敬語を使い表現していきます。ビジネスシーンに合わせ、上手に敬語を使いこなすことで、相手とのコミュニケーションが上手く取れ、仕事の効率が上がります。敬語はとても難しいですが、覚えることにより、仕事も自分自身もステップアップします。自分磨きは手を抜かずに、数年後の自分のために徐々に身に付けましょう。
「急がなくていい」の別の敬語の使用例
会話の場合「急ぎではございませんので、お手すきの際に資料をご確認ください。」
電話の場合「急ぎの案件ではございませんので、改めてこちらから掛け直します。」
メールの場合「急ぎではございませんので、お手すきの折にご回答ください。」
「急がなくていい」の丁寧な言い方です。「急を要してはいません」より丁寧さには欠けますので、相手によって使い分けが必要です。しかし、気持ちは十分伝わります。前後にクッションになる言葉を入れると、また違った印象になるでしょう。
敬語を使いこなしステップアップ
いかがでしたでしょうか。今回は「急がなくていい」の敬語表現を考えました。敬語で表現すると、「急がなくていい」という硬い言葉が「急を要してはいません」という思いやりのある優しい言葉に変化します。
身に付くまでは経験が必要になりますが、あらゆるシーンでスマートに敬語を使いこなす、ワンランク上の自分を想像してみてください。やる気を再燃させるイメージトレーニングです。「急がなくていい」ので、ぜひ自然と口に出るようになるまで、繰り返し使用してみてください。
初回公開日:2018年05月30日
記載されている内容は2018年05月30日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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