「無知ですみません」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例
更新日:2024年07月01日
「無知ですみません」の敬語表現
日本はとにかく謝ることが多く、謝るために使える単語や敬語は非常に多岐にわたります。その一つが「無知ですみません」です。この単語はその業界に入ってきたばかりの新人こそが多用するので、正しい使い方や敬語表現を学ぶ必要があります。敬語一つで機嫌を損ねて印象が悪くなるという諸先輩方々も世の中にはたくさんいますので、しっかり学びましょう。
「無知ですみません」で既に敬語表現なのか
これはなかなかに難しい議題です。まず、「すみません」という言葉はあらゆるビジネスシーンで使える敬語なので、「無知ですみません」という表記はそれだけでも敬語として成り立っているという見解もあります。
しかし、「すみません」だけでは敬語表現として不足しているので「無知ですみませんでした」か「無知で申し訳ありません」といった形で使うのが正解となっています。
このように、「無知ですみません」という言葉は敬語表現ではあるけれど敬語のレベルとしては控えめでもっと別の言葉に置き換えたほうがいいという意見もあります。口頭で使う場合には「無知ですみませんでした」という表現でもいいですが、もっと敬語表現を強めたい場合には言い換えましょう。
意味から置き換えて敬語にする
「無知ですみません」とは要するに、「知らない」という言葉を敬語にするためにできた言葉です。そこからさらに考えると「知らない」という言葉をより丁寧にしてしまえば「無知ですみません」という言葉の上位互換となる言葉にたどり着けるということです。
その言葉とは「存じ上げておりません」か「存じておりません」でしょう。もともと「存じている」とは「知っている」という言葉の謙譲語なので、これに否定形の丁寧語をくっつけてより丁寧な言葉にしています。
会話中に「○○について知っているか」と先輩に仕事を教えられながら訪ねられたら「存じておりません、ご教授いただけると助かります」と答えれば完璧でしょう。
「無知ですみません」の敬語での使い方
このように「無知ですみません」という言葉は敬語表現ではあるものの、いまいち敬語としては弱いものとなってしまうので使う場合にはやや限定的なものとなってしまいます。
敬語の種類
敬語の種類としては「無知」という単語と「すみません」がくっついているので、この「すみません」の部分を具体的に理解すればどのような敬語なのかもわかります。もともと、「すみません」は漢字で書くと「済みません」になり、「済む」という動詞に「ます」という助動詞と打消しの「ぬ」が変形してくっついた言葉になっています。
このように分解すると丁寧語であるということもなんとなく見えてきますが、前の言葉として「無知」がくっついているので、「知らないことを丁寧に謝っている言葉」と丁寧語の一種となります。
使い方
先ほどから記載しているように「無知ですみません」とは無知であることを丁寧に謝っている言葉ではありますが、「すみません」という言葉が非常に多様性に富んでいて謝罪と感謝と呼びかけに使えることから使い勝手が良すぎて多くの方が頻繁に使っている言葉になっている弊害が出ています。そのため、丁寧語としては弱いというイメージが強いです。
使う場合にはある程度親しい間柄で多少の敬語が必要な状況となるでしょう。例えば「カーリングのルールを知っているか」とちょっとした会話で聞かれたときに「無知ですみません、よくわからないで教えていただけると嬉しいです」といった切り返しができればいいでしょう。
要するに、使える場面とは多少の敬語が必要になる社内での先輩とのやり取りのような敬語のレベルがそこまで求められていない場所です。大学や高校における部活動の言葉としても適しているでしょう。
メールでの使い方
この「無知ですみません」という言葉は軽い敬語の応酬ならば使えましたが、文字にして記載する場合には不適切という記載もありますので、あまり推奨できません。やはり、こちらも一応の上下関係はあるけれど、そこまで厳しい上下関係を敷かれていない関係というかなり限定的な使い方となります。
敬語表現として弱いので使い方としてはちょっとしたやりとりをメールでしているときに「無知ですみません、今回の幹事ってどのような流れで行えばいいですか」と記載するぐらいでしょう。こちらもいわゆる敬語表現として高レベルを求められていない段階になります。
「無知ですみません」を敬語表現するときの例文
「無知ですみません」という言葉をより敬語表現としてまとめると、かなり別の言葉になりますので、ここで例文を交えて確認していきましょう。
自分が知らないことを申し訳なく思うのなら
初回公開日:2018年05月25日
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