心理学を活かせる仕事の種類と仕事内容・給料や年収と資格
更新日:2022年07月05日
心理学を活かせる仕事の種類と仕事内容
心理学とは多義にわたる応用力がある分野と言えるでしょう。学校心理学、犯罪心理学、スポーツ心理学、臨床心理学といった専門性によってその職業も変わっていきます。
心理学は人の心と行動から、社会や産業へどう反映させるのかを把握する学問です。カウンセラーを中心にさまざまで、商品開発や広告戦略にも仕事として利用するケースもあります。
心理学を活かした仕事①発達心理学を生かしたスクールカウンセラー
いじめによる被害や不登校児童の心の問題にアセスメント、カウンセリングを行い、発達課題に関する予防的活動などに従事する職種で、学校など教育機関の中で心理学を活かして仕事をする専門家です。
心理学を活かした仕事②企業内カウンセラー
企業や組織内で、社員やスタッフの心理的悩みを専門的に扱うカウンセラーのことです。職場内のメンタルヘルスを取り扱う「産業精神保健」の分野で活躍するカウンセラー全般は、企業内カウンセラーとして位置します。
心理学を活かした仕事③心理カウンセラー
一般的な心理学を活かした職業の1つです。対象は特に限られておらず、プライベートなメンタル面の悩みなどを聞き、その問題へのアプローチや軽減のためにアドバイスなどをする専門家です。門戸が広いこともあり、あらゆるケースに承れるカウンセラーが求められています。
世知辛くプレッシャーの多い世の中で、些細なことで悩みが生じてしまうことは後を絶ちません。誰にも相談できずに1人悩む人々にとって、心理カウンセラーの仕事の需要と期待は右肩上がりになりつつあります。
心理学を活かした仕事④スポーツ心理学を生かしたトレーナー
特に必須となる資格はないので、チャンスがあれば比較的に誰しも就ける「メンタルトレーナー」です。日常生活におけるトレーナーも含め、健康促進やスポーツに関わる「スポーツメンタルトレーナー」は、あらゆるスポーツに適応できます。
そのスポーツに特化して専門性を持つ必要はなく、むしろコーチング概論などをマスターしていれば可能です。もちろんクライアントの専門的なスポーツに関する知識が必要になることもあり得ます。
カウンセラー以外にも心理学に関係する仕事はあるのか
2017年現在の時点で全国にて心理学を学べる大学は、300校近くあります。心理学を専攻した経験のある学生が、多く点在しているということになります。しかし、そのほとんどの人が卒業後に心理学を活かした就職先へ進んだかと言えば、むしろ少ないと言えます。多くの人が一般企業へと就職します。
その中で、心理学に関係した仕事も無きにしも非ずです。カウンセラー以外にも、このような心理学を活かせる仕事があります。
心理学に関係する仕事①法務省管轄の施設
これは国家公務員の枠組みに当てはまる仕事と言えば良いでしょう。少年鑑別所や少年院、あるいは一般的な刑務所の施設内で、受刑者のメンタルへ何らかの助力をする役目の仕事です。カウンセラーとは違って比較的に地味な職種ですが、社会的な意義がある仕事ではあります。
心理学に関係する仕事②児童相談所の職員
子どもの問題は昔から生じやすく、様々な要因が隠されています。とてもデリケートな部分にもかかわりますし、なによりも将来の子どもたちの影響も考えなくてはなりません。心理学を専攻した上で、その知識を活かす児童相談所などの職員として就職する人もいます。
心理学に関係する仕事③精神科医
ある意味カウンセリングのノウハウや行動も伴っていく仕事でもあります。昔のように特殊な環境ではなくなりつつある様子です。
海外での心理学関係の仕事一覧
心理学に関しての専門性は、アメリカなどの海外が進んでいると聞きます。そこで海外で心理学関係の仕事に就きたいという方もいます。実際にどのような職種で心理学が活かされるのでしょうか。
実は、特別に日本人向けに心理学を活かせる職種という制度はありません。日本国内と同じように海外でもカウンセラーや心理療法士などが、人々のメンタル的な悩みに対応しているというのが現状です。
仮に、海外で仕事をしながら心理学の知識が活かせる職種は、日本企業の海外駐在員、現地の日本企業の海外要員、外交官に代表される日本政府関連機関の駐在官、海外の日本語学校で勤務する日本語教師などが挙げられます。特別に心理学に特化したものというより、各々の立場や仕事の中で活かせるという範疇です。
初回公開日:2017年11月17日
記載されている内容は2017年11月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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